商店街活性化のための理論的作業 (1)

商店街活性化とは、維持に支障が生じている商店街(中活法第二条)に
適切な施策を講じて商業集積としての持続可能性を再構築すること。
言うは易し、ですね。
活性化を実現するための道筋を明らかにするために必要な作業を考えて
見ましょう。。

その1.作業環境を理解する 
①広域商圏(地域住民の消費購買行動圏)における商業施設の展開状況
②地域住民の消費購買行動(商店街全盛期からの変化) 
③商店街・個店経営者・組織の現状 について、客観的に理解すること。

これら3項目を具体的に見ると:
①競争条件 : 圏内に展開し競合する商業施設(集積)群の分担する小売
機能の特徴
②購買行動 : ショッピング行き先の〈使い分けの論理〉
③商店街 : 集積間競争敗北の理由 空洞化のプロセス
 現状(街、組織、個店群)
以下、〈3点セットの環境与件〉と呼びます。

作業に必要な前提
次の知識を準備しないと作業は出来ません。
①小売商業論 
②消費購買行動を理解するための理論
③商店街・商店街振興事業の歴史、組織と個店の関係

これらの知識を駆使して〈商店街活性化という問題状況〉を理解することが、
第一段階の作業です。

第二段階 論理の構築

第一段階の作業を踏まえて、「問題状況において【商店街活性化を可能と
する論理】を構築する。
①商店街活性化の必要性
②商店街活性化の可能性
③実現するために整備すべき条件
①については、都市経営の戦略課題「域内経済循環」における地場小売
商業の役割を強調すること

  成功事例の無い・プロジェクトにチャレンジするにあたっては、【仮説】を
しっかり組み立てることがまず第一の成否の岐路。
仮説の要件:
①合目的性
②内的整合性
③実現(実践)可能性

①~③の作業と並行して『中活法』のスキームの検討が行われます。
スキームとは:①中活法 ②基本方針 ③TMOマニュアル。
  商店街活性化は、中活法のスキームで取り組むことが前提ですから、
仮説自体が法のスキームを【形式】として採用した上で実現可能性を
構築することになります。

この段階の作業(論理構築)では、現在の商業についての相当の知識
(理論と技術)が必要です。商店街を商業集積として再構築するとは、
とりもなおさず、広域商圏において商業集積としての新しい(持続可能な)
位置を確保することを意味します。
  これは、消費購買行動と商業施設の立地状況等を十分勘案しながら、
前人未踏・前例の無い【商業集積としてのポジション】を商店街活性化
実現の目標として設定することになります。
このあたり、現実の『中心市街地活性化基本計画』では検討されていま
せんが、中活法のスキームで商店街活性化のプロジェクトを計画する
なら避けることの出来ない作業です。

  スキームでは『TMOマニュアル』で、“一個のショッピングモールに
見立てた再構築” とされているので、この内容(目指すべき目標としての
ショッピングモールとは)を詰める作業が不可欠です。
当然ながらこの作業にあたっては、現代商業に関する広範かつ適切な
知識を持っていることが前提になります。

延々と作業が続きますが、広域商圏における競争で敗退趨勢に陥って
いる商店街を起死回生、商業集積としての持続可能性を再構築すると
いう前代未聞の課題へのチャレンジでは、その論理の構成に相当の
知識・腕力を必要とすることは言うまでも無いところ、引き続きその内容
を検討していきます。

‏ 『中心市街地活性化基本計画』の〈基本方針〉の項ではこのあたりの
理論―論理を踏まえた目標を設定し、達成していく戦略を明示すべき
ところ、残念ながら、方針ならざる方針、目標ならざる目標となっている
計画が多いようです。この作業を通じて抜本的な改善の必要及びその
方向を明らかに出来ればと。

以下続く

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