躓きの石・高度化事業

現在(6月23日)ツイッター『㈲クオールエイド』で、辻井啓作さんの『なぜ繁栄する商店街は1%しかないのか』阪急コミュニケーションズの主張を検討しています。興味のある人はどうぞ。

 作業のなかであらためて「高度化事業」について考えが及びました。
以下、掲示板の記事を組み込みながら、書きます。

 これまでの商店が活性化の取組は、なぜ奏功しなかったのか?
答えを一つだけあげるとすれば“高度化事業に失敗したから”です。

 もちろん、“成功事例”と評価されている事業はたくさんあります。
しかし、高度化事業本来の目的はほとんどそれを達成していません。
そもそも高度化事業の目的は何か? 理解している人は少なく、従って目的を達成するには何が必要か、を理解し取り組むべき仕事を知る人は指導にあたった専門家をふくめほとんど無かったと思います。
事業の目的を理解しないまま、高度化事業に取り組んだ結果、“事業”は成功したが、“小売商業の高度化”は実現出来なかった。
というのがこれまでの取り組みの総括、もちろん、基本計画に記載して取り組まれた高度化事業もすべて例外はありません。

 皆さんは高度化事業の目的をご存じですか?

 ご承知のとおり、中心市街地活性化基本計画の「商業活性化のための事業」では、イの一番に高度化事業に関する計画を記載することになっています。その理由をご存じですか? たぶんご存じないともいますので、以下、簡単に説明します。

中小起業が、組織力と資金力において格差のある大企業と同じ土俵で事業機会を維持・確保する取組を支援することを目的に設置されたのが高度化事業です。
 小売商業の場合、共同施設事業および経済事業に大別されますが、その趣旨は、大規模小売業やレギュラーチェーンの著しい進出がみられる中で既存中小小売商業、その集積である商店街の事業機会を確保すること。成功するためには自分たちが維持・確保する「事業機会」を確定し、その実現に必要な施策を講じなければならない。
中核となる施策の推進を支援するのが高度化事業の役割です。

 高度化事業は取組さえすれば成果が挙がる、事業主体の事業機会が確保・維持されるというものではありません。
まず、自分たちが確保したい事業機会を選定し、その実現に高度化事業を活用する、というのが高度化事業の使いかたです。

 高度化事象制度で取り組まれた活性化事業が成果を挙げられなかったのは、取組に先立って設定しておく「事業機会」を十分吟味しないまま、高度化事業に取り組んだから。
結果、高度化事業は趣旨である、環境が大きく変化する中で中小小売商業及びその集積である商店街の事業機会を確保する、という目的を達成することに失敗したのです。
(続く)

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