商店街活性化は〈一回性〉の取組

商店街活性化 という問題。
一般に問題解決は、「問題が起きていない状況~問題発生―解決行動~解決された状態の実現」という一連の営みのなかで、「問題を発見し、解決策を考え、実行し、結果を評価する」プロセスです。一般に誰もがこういうプロセスで問題を解決しています。
問題解決プロセスをさらに分解すると、①問題の(端緒的)発見―②問題の定義―③解決策の案出・吟味・決定―④解決行動(P・D・C)―⑤批評 とすることが出来ます。「発見された・眼に見える①」が、即「②=解決すべき問題」とは限りませんね。
取り組まれるべき問題の位置は:
《現状=活性化が必要な状況》→ 《活性化の取組》 → 《望ましい状態》
“望ましい状態を実現する” ために取り組まれるのが商店街活性化ですね。
活性化の取組は、①望ましい状態 とそれを ②実現する方法を決めて取り組むことになります。

 さて、商店街活性化を定義しないまま活性化に取り組むことは、①「実現したい状態」が定かで無くしたがって、②「実現する方法」も全く決められていないという状態で、活性化事業に取り組んでいるわけですね。
これが何を意味するか、今さらながらではありますが、確認してみましょう。
商店街活性化を定義せずに取り組む。ことさら定義するまでも無く、目的・目標が共有されており、実現の方法も確立されている、という条件があれば、定義は不要、解決策もわざわざ考えるまでもありません。多くの商店街がしているように粛々と活性化事業に取り組めば宜しい。ただし条件がある。
定義無しの商店街活性化が成功するには、定義無しで取り組み、成功した先行事例が多く存在し、それらの取組が我が街でも容易に(特段の努力をしなくとも)取り組めること。問題は、先行・成功事例が無いからこの方法は採用出来ません。
次にあり得るのは、「恒常業務としての活性化」です。
恒常業務:あらためて問題を確認、定義したり、特別の準備をしなくても、解決出来る業務。「ルーティンワーク」ですね。これは日々取り組んでいることですからあらためて定義とか目的・目標とか考える必要なありません。十年一日、年中行事としての販促活動など。前例にならって粛々と取り組めばよい。
年中行事としての催事や街具の整備などは恒常業務、取り組んだからといって #商店街活性化 即ち、「望ましい・あるべき商店街」が実現することはありません。従来のあり方を維持しようという趣旨ですが、恒常業務で街が望ましい方向へ変わることはあり得ない。多くの商店街が陥っているところです。

〈一回性事業〉としての商店街活性化
冒頭に述べたように商店街活性化とは、
望ましくない現在の状態から脱却し、望ましい状態に移行すること、望ましい状態を日々の営みのなかで作り上げていること、です。
毎日の仕事のなかで変化させ、変化を蓄積することで現状を変えていかなければならない。
やるべきことは、「変化すること」、実現を目指すのは〈変化〉ですから、商店街活性化は、同じ事業に繰り返し取り組むことで現状に何かを付加していく、何かを増やして行くという取組ではありません。
商店街活性化とは、街に不足しているあれこれをつぎ足していくことでは無く、あるべき商店街・ショッピングデスティネーションとして造り変えていく仕事であり、そういう意味で〈一回性〉の仕事です。

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