理論を変えないと現実は変えられない

  現在、「商店街活性化」に取り組んでいる関係各方面の皆さんが、
企画する活性化策のほとんどが、郊外型ショッピングセンターが存在
しなかった時代の商業に関する知識をもとに作られています。
例えば、「通行量が多いところが良い立地」という考え方があります。
(“商店街の通行量を増やす”という取組は、その変形ですね)

これは、商店街以外に買い物行き先が無かった時代、商圏中から
商店街に買い物客が押し寄せていた時代、もの不足で誰もが“買い
たいもの”をたくさん心に抱いていた時代の話です。
通行量が多い=ものが欲しい・買いたい人が多い、と同じことでした。
商売繁盛のコツは、人通りの多い場所、賑わっている商店街に出店
する、見よう見まね+創意工夫で繁盛できた時代でした。

スーパーマーケットの登場以来、多種多様な小売形態が登場すると、
この状況は一変します。「もの余り・店あまり」時代の到来です。
人さえ多ければモノが売れる、という時代では無くなったのです。

現在の購買行動を考えてみますと、
①最寄りの店が買い物先であることから「最寄り品」と呼ばれる食料品
 や日用消耗品は、車立地のスーパーマーケットまで出かける。
②気にいるものが見つかるまでショップを巡回することから「買い回り品」
  と呼ばれた選好性の高い商品(ファッション)などは、行きつけの店で
  気にいるものがなければ買うのをやめる=買い回らない、という行動
  が多くなっています。
このように、現在(つまり、もの余り、店あまりという環境)の商業環境は、
従来(つまり、もの不足、店不足という時代)の理論では理解できない、
対応出来ないことが多くなっています。

 環境は激変しているのに、商売の内容は昔のまま、店前通行量を当て
にした商売をしていたのでは上手くいくはずがありません。
現在取り組まれている活性化策は,上述の様に“通行量”を増やすことを
目的にしたものですが、商店街を取りまく環境が大きく変わっているのに、
商業や購買行動についての理解は昔のまま、ということではせっかく苦労
して対策を実行しても効果を得ることは出来ません。
繰り返しますが、店前通行量がお店の業績を左右したのは、「もの不足・
店不足」時代のこと、当時は歩いている人が全て「もの不足」であり機会が
あれば、物を買いたいと考えている人ばかり、通行客=潜在顧客でした。

 現在の「もの余り」とは、どこの家庭にもものが溢れており、ものに不自由
していないという状況であり、店前を通る通行人は自店の潜在顧客でも何
でもありません。こういう時期にイベントなどで不特定多数の人を集めると
いう「もの不足時代」の対策を講じても成果が挙がらないのは当然です。

理論を検討しないまま、事業を企画し実行することは、古い理論の新しい
現実への押しつけです。「現実」はどんな理論を押しつけられてもけして
文句は言いませんが、その結果は必ず自分に戻ってきます。
すなわち、期待していた成果は挙がらず、時間とコストが宙に消えていき
徒労だけが残ります。
このような結果が起こるのは「理論」と現実のミスマッチ、無意識のうちに
使っている理論が時代遅れになっている、ということに気付かないという
ことが原因です。

考えてみればこれは大変なことです。あなたやあなたの商店街、あなたの
都市だけではなく、日本中の商業関係者のほとんどが、知ってか知らずに
かはともかく、時代遅れの理論で活性化に取組んでいるということを意味
していますからね。活性化が実現できないのも無理はない、ということに
なります。このまま続ければ、確実に商店街は多くの都市から消滅して
行きます。

 こういう“流れ」からは、断固として訣別、本当に個店が儲かり、商店街が
賑わい、都市の経済全体の浮揚に寄与する本物の「商店街活性化」への
道が我々が提唱する
「キラリ輝く繁盛店づくり―商店街活性化への5つの階段」
です。
時代はあなたの準備が整うまで待ってくれません。
一歩踏み出さないと二歩目、三歩目に続くことはありません。

セミナー「商店街の三重苦はこうして突破する」まだ間に合います。
セミナーでは、誰でも取り組める「活性化への道」を確実に切開していく
方法を提案します。

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