中心市街地活性化と地方創生

軍事方面の専門用語に「戦力の逐次投入」があります。「御法度」
とされている用兵です。

なぜいけないかと言いますと。
①状況を見誤ったことが原因で、
②必要な戦力見積もりを間違えた結果
③過小な戦力で状況に立ち向かった結果、所期の成果が得られず
④状況判断を訂正しないまま、戦力を追加投入
⑤状況を転換することは出来ないまま、どんどん戦力を投入
⑥投入する戦力が枯渇して撤退に追い込まれる
⑦その結果は当該正面だけでは無く、各方面に影響を及ぼし
⑧遂に戦局、戦争全体の帰趨を左右しかねない。
ということですね。

 これをみると、
①商店街活性化
②中心市街地活性化
③地方創生
という都市経営課題の変化に似ています。

①「規模と資本力に劣る中小小売商業の活性化」が上手くいかず、
“もはや商店街活性化は商業施策だけでは実現できない”として
②「中心市街地活性化」
“市街地の整備改善、商業等の活性化、コンパクトなまちづくり”
に拡大、居住・交通・都市型新産業と取り組みを広げたが期待した
成果を得られず
③「まち・ひと・しごと創生」にさらに間口を拡大、←今ここ。

 問題を解決出来ないまま、次々に問題の枠組みを拡大する、
というように見えますが、今度は大丈夫か?

takeoはツイッターで、
“中心市街地活性化で活路を構築出来ない都市が地方創生に成功
するはずが無い”
と書きました。
商店街活性化も中心市街地活性化も地方創生も、取り組むべき課題は
同じです。同じ問題だという認識が無いと、取り組み方を誤り、
そうするとしてはいけない:「戦力の逐次投入」に陥ってしまいます。
今まさにその瀬戸際だと思われます。

 問題は、「状況認識」すなわち、今現在~近未来の都市が直面する
問題状況をどう認識(定義)するのか?
認識をスタート時点で間違うと、取り組みの方向、戦略、全て
間違うことになります。
個々の局面での失敗の反省が「問題の定義」レベルの失敗にまで
遡ることはなかなか難しく、目先を変えた類似の取組―失敗を
繰り返すことになります。
恐るべし問題の定義、ですね。

 商店街活性化―中心市街地活性化―まち・ひと・しごと創生、
三者を貫く問題は何か?
われわれにとって問題は明快、「都市の持続可能性の再構築」
ですね。 
この定義は、ちゃんとしかるべき勉強をしていた基礎の上にはじめて
成立する定義ですから、定義が出来た=再構築の方向と方法の大略は
出来ているわけです。

 一方、
①商店街活性化に失敗し、その総括を行わないまま、
②中心市街地活性化に取り組んで失敗し、総括しないまま
③地方創生の総合戦略を作成する
という都市があるとすれば、とんでもない話。
その戦略―投資には必敗が予定されていると言わなければならない。

 地方都市の命運、いよいよ定まるときが近づいています。
新しい切り口:「地方創生」で起死回生の軌道を創って行くために
必要なことは何か。
持続可能性の再構築に成功するか否か、すべて現時点での行動に
掛かっているといって過言ではありません。

 なにを為すべきか?
まずは勉強あるのみ、ですね。
①問題意識を明確にする勉強
②問題状況を的確に認識するための勉強
③解決すべき問題を定義するために必要な勉強
とまずは基本的・教養的な勉強から始まって
④問題解決の方向と方法
⑤計画作成
⑥組織編制
等々,実践的な勉強へ。

 「地方創生」と一語で表現される問題を解決するには、これまでの
取り組みを失敗させてきた主体の側の“問題解決能力び使い方”
に関する問題を直視し、これを解決することが不可欠です。
能力の点検を怠ったまま取り組んだ「商店街―中心市街地活性化」
の現状が明確に物語っています。

 これまでの取組の教訓を「創生」に活かすことが出来るが否か。
スタート時点の取り組み次第です。

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