商店街活性化は愚直の道

 学問の世界にはintellectual honesty という言葉がありまして、
“知的廉直”と訳されたりします。
一般にはあまりなじみの無いと思いますが、“知らないことに
知ったかぶりせず、知らないことは知らないという、という態度、
もちろんその前に、“自分は何を知っており、何を知らないのか、
弁えておこう”となりますね。
含蓄のある言葉です。

 ついてに紹介すると、さらにもう一つintellectual priority。
言い出しっぺは誰か、引用などに際しては名前を表記して敬意を表する。
という作法。
学問の進歩の原動力の一は、新しい知見を提出して世間に自分の
力量を示したい、という学者個々の想いですが、これは他人の
業績を尊重する、ということと表裏一体であるべき。
このあたり、明治の初期、当時世界最新の知識が殺到して,従来の
知識の枠組みが一夜にして大きく転換した、新しい・正しい知識
は常に海の向こうから届けられる、というスタートを切った我が国
ではあまり大事にされていないと見えて、最近やたらと報道される
医学界方面の研究者による不祥事には、このあたりにも一因が
あるのではないかと思われます。

 intellcutual honesty、私は“知的愚直”と理解していますが、
“愚直であれ”はいい言葉ですね。
我以外皆我が師、知らないことは知らないとハッキリ言わないと、
知るプロセスに入って知見を広めることは出来ません。

 さて、商店街活性化への道。
未だに“道”(てくてく歩いて目的に到着する)を求めるのでは
無く、この場に泊まったまま、あれこれの事業に取り組めば、
にわかに周囲が明るくなって商売繁盛が実現する、と考えている
としか思われない人たちが大勢います。イベントでお客を集めれば
街の恒常的な賑わいが帰って来ると考えている人たち。
“そんなことは考えていない”と抗議されそうですが、取組が
終われば取組以前にきれいに戻ってしまうような取組を続けて
いるわけですからそう思われても仕方が無いでしょう。

 さらに取組が数十年にわたって続いているにもかかわらず、
街の内外から“こんな取組では活性化はできないのでは無いか”
という声がほとんど出てきません。
多分、出てきても“これ以上は個店の仕事”と冷たくいなされて
しまうだけ・・・。

 
 さらに空洞化していく現状を分かっていながら、変化を嫌い、
足踏みをしながら繁盛実現を期待する。。。、あり得ない話です。

いつまで続ければ気が済むのでしょうか・・・?

 商店街を活性化するには、現状から取組はじめて活性化が実現
されるまで、成果を挙げながら歩き続けるべき道(シナリオ)が
あります。

 しかし、現状に止まったまま、効果的な事業に取り組めば、
売場や商品、接客などは変えなくてもたちまち店が賑わうように
なる,という主流派の考え方・取組方では活性化は実現出来ない。

 もはや商店街の内部から「繁盛への道」が構想され、歩むために
必要な体制が生まれて来ることは期待出来ません。
「域内資金循環」の再構築という都市経営上の重要課題の担い手
である商店街の再生は,中活法第五条を見るまでも無く地方公共
団体の任務ですが、だからといって2,3年ごとに異動していく
担当部局の個々の担当者にそれを期待することも非現実的です。

 中活法のスキームでは「活性化への道」を歩くために必要な
ナビゲーターとして「TMO」「タウンマネージャー」の設置が
進められましたが、ほとんど形骸化しており、もっぱら既存組織の
恒常業務の下請け化しています。

 どっちを向いても八方ふさがり,というのが商店街活性化の
行く手、打開するにはこれまでに無い方法で誰かが愚直に行動を
始めなければならない。
それは誰か?

 それはもちろん、商店街を活性化するには「愚直な行動」が
必要なことを理解しているあなた自身です。

 スタートは、セミナーへの参加。
万難を排し、というか理解に乏しい上司を説得してぜひ参加して
ください。
参加しやすい条件は揃っているはず、商店街有志を引率して参加
する、という手法もありますね。
有志を集めるのが大変かも知れませんが。

 活性化への道、スタートは「道」を歩かないと活性化は実現
できない、「道」は既に提案されていて後はこの道に就くかどうか
だけ、という情況において、ではどう行動するか、ということ。

ものごとを成就させるには愚直が大事、というお話しでした。

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