『商店街再生の罠』というトンデモ本

 久繁哲之介『商店街再生の罠―売りたいモノから顧客がしたいことへ』ちくま新書 23013年8月

 一読しました。

 商店街活性化関係の本を書いている人のほとんどは、
①商店街を理解するために必要な商業理論を持っていない
②商店街を活性化するための論理と戦略を持っていない
上に、さらに
③商業理論や「論理と戦略」を持たなくても商店街活性化を論じることが出来ると信じている
という3拍子揃った人たちです。

 特に問題は③でありまして、思いついたことを事実と照合することも前後左右について思いを巡らすことも無く、しゃあしゃあと書き散らかす。
当ホームページではこれまで藻谷浩介、新雅史といった3拍子揃った論者を批判してきました。

 この本を書いた久繁哲之介という人も両者に優るとも劣らぬ強者でありまして、ますはその一端をば。

 同書冒頭も冒頭「はじめに」の第一行。(P 011)
引用スタート****************
"商店街が衰退した理由として、よく言われる「大型店等にお客を奪われた」論は幻想です。真実は、商店街が観光地化に走るなど地域密着の努力を怠った結果「地元客は自らのニーズに応えてくれる大型店を選んだ」のです。
引用エンド**************

まんま著者によれば:
①商店街が衰退したのは大型店などに客を奪われたからではない
②観光地化に走るなど地域密着の努力を怠った結果、お客は大型店を選んだ
というのが久繁流「商店街衰退の原因」。

 おいおい、「観光地化」など見向きもしなかった商店街も衰退してるんだが。

 ということで。
上に書いた「3拍子」のうち、特に③的状態にある人が書いた文章は、後先のつじつまなどまるきり無視、ひたすら思いつきを書き連ねるだけですから、まともに対処しようとすると馬鹿を見ます。

 ということで、ばかばかしいので「書評」は中止します。

 ただし、同書には大分県豊後高田市昭和の町と同じく日田市豆田町について、デタラメを書き連ねているので、その分は両町の皆さんのためにきちんと訂正したいと思います

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