活性化と通行量の関係は

 今や、商店街活性化と言えば実現するには数値目標が不可欠、数値目標と言えば通行量、という"方程式"が出来上がっておりまして、これを怪しむ人はごくごくわずかです。

 "商店街は通行量を増やせば活性化出来る"を延長しますと、
"商店街立地の各個店は、店前通行量が増えれば繁盛する"ということになります。いくら何でもそんなことは出来ない、と思うリーダーさんは、"通行量を増やすのは組合の仕事、増えた通行量を店のお客にするのは店主の仕事"とおっしゃったりします。

 しかし、"通行量"を各個店の入店―買い上げ客にするのは並大抵のことではありません。商店街が長時間掛け工夫を凝らして準備したイベント来訪者さえ各個店には見向きもせず、イベントが終わった翌日から通りの様子は元の木阿弥、というのは全国的にほとんど例外の無いイベントと賑わいとの関係だと思います。
各個店は、通行量をお客に転化することが出来ない、これが商店街の厳然たる事実では無いでしょうか。

 そもそも"通行量を入店客にする"とはどういうことか?
店前を今まさに通過しようとする人が、店を一目見るなり入ってみたくなり、入ってくるということですねね。
どうすれば実現するか?
一目見るなり、入ってみたくなる「店がまえ」をしつらえておかなければならない。
そうしないと、いくら通行量が増えても通行者が入店客に変わることは期待出来ません。

 通行量増加に精を出している商店街執行部が各個店に期待しているのは、まさにこのこと、
"通行客が入って見ずにはおれないような店を作っておくこと"
では無いでしょうか。
現実の各個店は「入らずにはおられない」様子を演出できておりませんが、さて、どうすればそういう店づくりが出来るのか?
なかには"人通りが増えれば自然にそういう努力をはじめるだろう"と期待される向きもあるようですが、本当に人通りが増えればそれに伴って各個店の店づくりが変わっていくのか?なぜそう言えるのか? 店づくりを変えられる技術を持っているのならなぜこれまで活用していないのか? 持っていないとすればいつどんな手段で入手するのか、いつするのか、といった疑問が沸くのでありまして、そうしますと、どうも"通行量を増やして街を活性化する"という路線そのものに疑問符が付きますね。(我々にとっては疑問符どころの話では無いのですが)

 早い話。
いくら通行量増加に取り組んでも一向に通行量が増えない商店街も少なくありません。商店街が取り組む"活性化の方法としての通行量増加"は、成功事例に乏しい、というのが現在までに明らかになっていることですね。

 それにしても、通行量が増えれば商店街は活性化する、商店街を活性化したければ通行量を増やせ、通行量の増加こそ商店街活性化の取り組みの数値目標だ、という全国の関係者が共有する〈常識〉は、いったい、いつ・誰が・どのような根拠に基づいて言い始めたのか?

 そもそも、通行量が増えるとその結果商店街が活性化する=再びかっての繁盛を取り戻すことが出来る、となぜ言えるのか?

 ことここにいたっては、関係者なら一度は自分のアタマで考えて見なければならない。

 その最初の仕事は、"通行量を増やせば商店街は活性化出来る"という「理論」は、誰が・どういう根拠に基づいて主張しはじめたのか、さらにそれが全国の関係者に共有されるに至った経緯はどうなっているのか、自分で確認してみることです。
ネットで検索すればすぐ分かりそうですね。
ぜひトライしてください。
根拠も明らかでない「活性化策」にお金と時間をつぎ込むことは許されないと思いますので。

※この続きは明日書きますが、通行量増加を目指して日夜奮闘中の方は、ぜひ、奮闘すれば通行量が増え、通行量が増えれば街は活性化する、と信じている根拠を再確認しておいてください。

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