症状・診断・治療



 医薬業界由来の「効能効果」に引き続き、傷病からの治療回復
過程と施療について考えて見ましょう。
現状に不具合を感じて、お医者さんの診察を受ける、病気を特定
して、治療方針を立てる、治療を受けて回復する、という一連の
プロセスは問題解決過程そのものです。

 問題を発見する―状況を分析し問題を定義する―解決策を作成
する―実施して問題を解決する

 毎度のことながら、“問題解決過程”は問題が起きている分野を
問わず、よく似ています。「一般問題解決過程」といった学問
分野があってしかるべき、アメリカでは学問として確立して
いる
ようですが、我が国ではまだほとんど未開拓分野です。
 この分野が遅れると社会全域にわたってトンデモが起こる可能性
が高いと思います。

 さて本論。
ある朝目が覚めると頭が痛い、熱を測ってみると微熱がある、
というとき、人はどのような行動(問題解決のための)を取るで
しょうか。その人の日頃の状況によって対応は異なりますが、
状況を判断して対応を考える、というプロセスは一致しているはず
です。

 “微熱がある”という症状が何を意味しているか?
これはその人が日頃どのような日常生活を送っているかということ
で変わります。重篤な病棟に入院している人と、二日酔いから目が
覚めた人では自ずと意味するところが違うのが普通です。

 日常生活の場合は、常備の頭痛薬や風邪薬を服用して様子を
見ることになるかと思います。頭痛薬の効能は“鎮痛”ですから
これで痛みが軽快すれば結果オーライです。
薬効がない、だんだん深刻化する、となると大変です。病院に
出かけてお医者さんの診断を仰ぐことになる。
その結果、ただの風邪引き始めの微熱のつもりが、重大な病気の
予兆だった、ということもあり得ますね。
そうすると、病名がくだされ、しかるべき治療方針が立てられ、
体系的な治療が行われることになります。

 この一連の流れを商店街活性化に当てはめてみましょう。

①現 状:売り上げが落ちている、通行量が減っている、空き店舗
が増えている(自覚症状) 
②対 策:A イベントで来街・来店を訴求する(自家対症療法)
     B 状況を分析し、原因を確定し、対策を考える
      (本格的な活性化への道の選択)
③結 果:A 一時的な集客は可能だが“衰退傾向”の歯止めには
       ならない。  
B 的確な診断に基づいて適切な手法を組み合わせて実施
すれば、街は活性化する。

 ということで。
客が減った、それ、集客イベントだ、というのは、熱が出た、
それ、熱さまシートだ、というレベルの話。健常者の熱発の場合は
それで済むこともあるでしょうが、長く続いたり、他にも症状が
出ている場合はそうはいきません。

 衰退傾向に陥っている商店街が、通行量が減っているという
現象面だけを見て、通行量を増やさなくては、とイベント企画に
赴くのは大間違い、熱が出たら解熱剤を服用すればよい、というの
は健常者限りの話。衰退傾向に陥り、廃業者が続出している商店街
の活性化策にはなりません。

 一般に販売促進とは、日頃健康な人が疲労回復のために一服する
ドリンク剤のようなもの、即効性はありますが、長続きは期待でき
ません。まして疲れが慢性的、蓄積傾向にある場合、他に自覚症状
がある場合などは手遅れにならないうちにさっさとお医者さんの
診断を仰ぐべき。

 商店街の場合、①診断を受ける決意をする ②適切なお医者さんを
確保する という二つのプロセスを経て「活性化への道」へと
向かうことになります。

 この過程を商業者の自覚に待つ、というのは、病人に病気との
対応を任せるようなもの、これまで散々繰り返して来たように、
手近にあるドリンク剤や貼り薬の類いを濫用しながら、病状は
悪化の一途をたどる、ということになります。

 商店街、早く現状から脱却させたかったら、活性化=地域経済の
振興に責任を持つ行政が主体的に働きかけていくことが必要です。
商店街がかかっている陳腐化―空洞化という症状として現れている
宿痾は、商業者の自覚に待っていたのではて手遅れになること
間違いありません。

 とりあえず、ドリンク剤や熱さまシート的事業をもって“活性化
への道”と信じているお手軽療法には引導を渡さなければならない。

 商店街活性化はなぜ必要か?
○地場中小商業者の事業機会の再構築
○地域住民の生活堪能を保証するショッピングの場の提供
○域内所得循環の再構築
○地産・県産・国産消費財の流通経路の再生
〇国内消費財産業の活性化
〇国内機械産業の活性化

 今や国を挙げて路線論争が行われている「経済成長」の方向と
方法は、商店街活性化を除外しては考えられません。
(このことに気づいている人は極めて少ないのですが)

 縁あって「商店街活性化―キラリ輝く繁盛店づくり」という
方法と方向に逢着された皆さんは、是非とも、活性化の取り組みが
陥っている蒙昧路線からの脱出に知恵を出し、汗を流していただき
路線の充実拡大に向け、とりわけ御地商店街における試行のスタート
について、ご尽力されますよう衷心より期待します。

 当社ご承知のとおり大病院ではありませんが、こと商店街活性化
に関する限り、支援に必要な知識・技術・経験を備え、特化した
専門支援組織を自負しています。
ご用の節は何ごとによらずお気軽にメールでどうぞ。

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