愚行からの脱却は蒙昧語の一掃から

【愚 行】:問題のとらえ方を間違えた結果、本来ならまずあり得ない
行動だが「正しい」と信じて行われること。
例:“商店街が衰退している・活性化が必要だ”“衰退したのは通行量が
減ったからだ・通行量を増やせば街は活性化する”という誤った判断に
基づいて取り組まれる“通行量を増やすための事業”

【蒙昧語】:辞書には「知識が低く道理に暗いこと」などとありますが、
takeo的には、“ものの見方・考え方の整理が不十分なため、他人の
言説の受け売りや脈絡抜きの思いつきをそのまま結論として用いる、
という習慣が「蒙昧」です。
したがって、
①豊富な知識を自慢している人にも
②専門家として通用している人でも
こういう習慣を持っている人はいらっしゃる可能性がありまして、
専門家の支援が必要な分野にあっては“専門家を見極める”ことは、
スタート時点の重要課題です。もちろん、見極めるについてはそれなりの
「眼力」が必要なことはいうまでもありません。
ちゃんとした専門家なら自分の言説が「仮説」であり、弱いところ、
不十分なところなど積極的に開示しますが、蒙昧分子は真逆、如何に
自分の言説が優れているか、「事例」を上げて説明に代えようとします。
理論で説明しなければならないことを事例紹介で済ませるのは蒙昧専門家
の常套手段です。

 蒙昧専門家が特に目立つのが中心市街地、商店街活性化界隈で
活躍するプランナー、コンサルタントさん達のあいだ。

 一皮めくると「無知蒙昧」としか言えないレベルの言説がいかにも
専門家がその名に恥じない「職業理念」のもと、専門的な知識・技術を
駆使して到達した、今現在では最高最強の理論である、といった粉飾が
そのまま通用するのがこの業界です。

 ちなみに、商業者や行政マンでも上記のような言説を振りまいて
取り組みを蒙昧路線に導こうとする人は少なくありません。
こういう人たちも自ら進んで【無知蒙昧】の仲間入りをしている
ことになります。彼らが本当に商店街の現状を的確に認識し、
現状から脱却する事業として「効能効果」を基準に事業を模索
したなら、「無知蒙昧」に入り込むことはありません。
かれらはどこかの時点で“自分のアタマで考える”ことを放棄、
蒙昧路線を採用しています。

 【無知蒙昧】とは、本来持っているべき基礎知識・体力を備えてない
専門家が、おのれの力量を自覚しないまま、人の受け売りや脈絡抜きの
思いつきを自家製の専門的知見として振りまくのが専門家の仕事だ、
と思っており・その通りに行動する人たち。

商店街界隈で流通している「専門用語」のほとんどは、蒙昧語です。
例えば、活性化、賑わい、コミニュティ、コンパクトシティ、
通行量、テナントミックス、イベントンなどなど

 商店街・中心市街地界隈、流通している用語のほとんどが蒙昧語
ばかり、蒙昧語では無い言葉を見つけるのが難しいくらい。

蒙昧語を用いて“考え”たり、“協議”をしても、的確な効能効果
を持つ事業を考え出すことは出来ません。

 まずは、日頃何の気なしに使っている“専門用語”の再検討が
必要です。それぞれについて“どういう意味で使っているか

あらためてしっかり吟味すること。


2.気をつけたいこと

 文字情報は、ややもすると発信者が「決定稿」としたもののように
受け取られますが、けしてそうではありません。

 殆どの場合、言説は「ただいまの段階ではこう考えている、
ということで、自ずと限界があります。もちろん、この限界は
多くの場合、言説者が自覚しているところです。
情報を受け取る側も同様であり、限定付き、括弧付きで対応する、
自分でしっかり「吟味」することが求められます。
以上は暗黙のお約束です。

 しかし、というか、公共場面において言説を行う以上、発信者が
どのような条件下にあるとしてもその言説は、それが対象にして
いる問題について「妥当な言説である」ということを主張している
ことになり、したがって、その妥当性を他から厳しい詮議に晒される
ことを覚悟して提案されているわけです。
(中にはこのことを覚悟していない言説もあるかもしれませんが)

 いくら自分のお気に入りの言説があったとしても、それを
「妥当性の吟味」の必要がない、いわば「真理」のようなものだと
思いこんで利用することはよろしくないわけですね。
そういう人が多くなると、当の言説が一人歩きをすることになったり
します。中心市街地、商店街などで多く見られるとおり。

 特に、発信者よりもそれを受け取り、賛同した人にありがちな
ことですが、自分が妥当だと信じている言説が、あたかも批判的な
吟味を免れる特権を持っているかのように、なんの留保もせずに
振り回す・・・。
さらに、こういう人が多ければ多いほどもともとの言説には施されて
いたかもしれない留保などを無視して、唯一の正解であるかのように
流布していく・・・。

 商店街活性化の失敗、その原因は“愚行の積み重ね”にあることは
いうまでもありません。愚行はなぜ積み重ねられるのか?
もちろん、本人達が愚行とは思っていないから、ですね。
なぜ、愚行と気づかないのか?
世の中には“愚行”というものがあり、それは無知蒙昧に起因する
ことが多い、という常識が問題状況において機能しないから。

 無知が栄えたためしは無い、といいますが。
自分が無知である=知識が不十分だということを自覚し、適切な
知識を装備する努力をする人は無知ではありません。
無知とは、“自分が信じている知識には無条件に信じるわけには
行かない性格がある”ことに無知な人のこと。

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