コミュニティ活動としての商店街活性化

 ご承知のとおり、当サイトはいわゆる“コミュニティの担い手
としての商店街を活性化する”という、近年よく言われる取り組み
については趣旨がよく分かりません。第一、そういう位置づけに
基づく取り組み(コミュニティ機能の向上など)で商店街の買い物
の場としての機能が活性化するとは思われません。

 主張している皆さんがコミュニティとは何か、定義している
例は、私どもが知る限りほとんどありませんね。
定義と言えば、コミュニティ同様に専門語として流通している
コンセプトやコンパクトシティなども定義されていません。
いやしくも専門家が専門用語として用いるならきちんと定義して
おくべきところ、定義していない専門語を平気で使う人は専門家
というより疑似専門家といった方が実態に近いと思います。

 さて、コミュニティについて。
商店街界隈で流通する定義抜きの疑似専門用語は勘弁してもらうと
して、商店街とコミュニティを結びつけて考えると、どうなるか、
ふとひらめきましたので考えて見ました。

□コミュニティとは:(wikipediaによれば)
同じ地域に居住して利害を共にし、政治・経済・風俗などに
おいて深く結びついている人々の集まり(社会)のこと、とあり
ます。
①同一地域に居住し
②利害を共にする
ということでしょうか。
“ともにする”利害の内容もいろいろあるそうです。

 世帯が集まって暮らしている地域で“ともにする利害”とはどの
ような利害なのか?
“商店街はコミュニティの担い手”という場合、商店街が担って
いるコミュニティとはどのような集団を指しているのか、その
成員に共通する利害とは何か?
今ひとつピンと来ませんね。

 生活は、家族ごとに営まれていますから、地域社会における
利害の最小単位は、対外的に家族は利害の共同体になります。

 同一地域に住む家族群に共通する“利害”とはどのようなもの
でしょうか。
西部劇などでおなじみ、西部開拓期の町は、
①生活単位としての家族の利害が根底にあって
②①を維持存続するために必要な地域社会の機能を維持する
という
共通の利害がありました。教会、学校などをみんなで建てて、
維持する、という仕事があり応分のお金を出し合い、仕事を分担
していたことが映画ではよく描かれています。
個別の利害は個々に追求し実現しながら、その条件を維持する
ために必要な仕事には協同で取り組む、これがコミュニティです。

このように考えれば、“商店街=コミュニティの担い手”という
時、そのコミュニティに所属しているのは誰か?
商店街及び商店街の周りに住んでいる人たち?
そうするとそのコミュニティの組織は公民館とか自治会という
ことになります。特段、商店街はコミュニティをになっている、
だから商店街を支援しなければならない、という主張の根拠には
ならないと思いますが・・・。

 というあたりはさておきまして。
商店街というコミュニティについて考えてみましょう。

まず、商店街はコミュニティたり得るか? 
あらためてコミュニティの定義をもとに考えてみますと。
コミュニティとは、
①同一地域に居住し
②利害をともにする
という特性を持つ社会集団のことです。

商店街を形成しているのは、物販という営利事業を個別に営む
小売商業・サービス業者となります。
この人達の共通の利害とは何か?
商店街がショッピング行き先として商圏で確固としたポジションを
占めること、ですね。そのために商業者は“自分のことと”として
商店街の共同事業に取り組みます。

 如何ですか。
このように考えますと、
①商店街とはコミュニティ組織そのものであり
②商業者は商店街を存続するために必要な共同事業に取り組む
ということですね。

劣化スパイラルに陥っている商店街の存続可能性を再構築する=
共同で取り組む商店街活性化事業こそコミュニティ活動そのもの
だというわけです。

 問題は、共同事業としての活性化の取り組みが、参加者個々の
個別利害の維持拡大という期待に応えているかどうか。
昔ながらの販売促進事業でお茶を濁している商店街のコミュニティ
活動は、参加店の利害の維持拡大につながらないとその趣旨を
全うしていないことになります。

 この点、これから商店街活性化のメインとなっていかなければ
ならない“キラリ会”は、共同での取り組みの内容がそのまま
参加個店の繁盛=持続可能性の再構築に直結している、業績の
向上が実現すれば、それがそのまま商店街全体の活性化の実現
そのものであるという、まさに画に描いたような“コミュニティ
活動”です。

 商店街はそこに立地する商業・サービス業者のコミュニティ
であり、個別利害を実現していく.街の持続可能性を再構築する
商店街活性化事業は、コミュニティ活動そのもの、その成否は
参加個店の繁盛を実現出来るかどうか、によって判断しなければ
ならない。
そういう意味で、キラリ会は商店街というコミュニティのなかで
飛び抜けた「コミュニティの担い手」だということになります。

 コミュニティの定義からすると、「コミュニティの担い手」 
とはこういう趣旨で使うことのようですが、如何でしょうか。

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