“キラリ”の算盤勘定

 当社の商店街―中心市街地活性化支援の主要メニューである『キラリ輝く繁盛店づくり』については、従来、漫然と取り組まれて来た人材育成や周辺事業と比較して割高だ、という声があるようです。
 何をおっしゃるやら、ですね。

 キラリの取り組み、費用対効果を検討してみましょう。
1.事業の概要
(1)事業目的:商店街活性化の可能性の実証及び
       活性化推進の核となる商業者の育成
(2)目 標:事業終了後の参加店の売り上げ平均10%アップ
(2)対象商業者:10店舗
(3)事業期間:6ヶ月
(4)経費:切りよく所要経費は300万円とします。

2.事業の効果
(1)直接の効果
  キラリの原則は、お金を掛けない取り組み、売り上げが10%アップ
  すると何が起こるか?
  ①粗利の増加 
    参加店舗の平均売り上げを5千万円とすればトータル5億、
   10%アップ=5千万の増収です。平均粗利率を手堅く38%
   とすれば、1千8百万円の粗利増となります。
  ②この増収は新規の経費使用を伴いません(キラリの原則)から、   
   増えた粗利=経常利益です。自由裁量フローが1千8百万増加する
   ことになります。つまり、300万円の投資に対してその6倍の
   リターンが直接期待できます。もちろん対象は地場小売業ですから
   この増加分は都市の所得・資金増であり、その大半は都市内で費消 
   され、都市の所得になります。 
   如何ですか。営利事業が集積する商店街に対する支援は、こういう
   フローの増加という効果が期待できることが望ましいですよね。
  キラリの費用対効果、これだけで十分元が取れていますが、さらに。
  
(2)継続・向上する効果
  ①事業終了後も持続する事業効果
   キラリの効果は一時的なものでありません。事業の成果として増加
   した自由裁量フローは来年も再来年も続きます。さらに。
  ②イチゴの取り組み
   イチゴ=3カ年で売り上げを1.5倍にすることで、このフローは
   さらに増加、経営の安定発展により更新・新規投資が可能になり、
   都市の経済規模が拡大します。さらに。
  ③波及する成果
   キラリが点から線、線から面へと波及することで、上記の効果を
   享受する個店が増えます。それはもちろん、都市全体の系税発展を
   意味します。

 以上、キラリの費用対効果を素描してみました。
これを実現するためには、都市行政をはじめ関係各方面がキラリの意義を
 十分理解し、それぞれの役割を果たすことが前提条件ですが、従来の
 やりっ放しの補助事業とは比較にならない、持続的な効果の伴う事業、
 やりがいのある事業だということは明白だと思います。

 300万円を高いと思うのか、妥当と思うのか。
これまでひゅみずのごとく浪費してきたブラックホールのような
一過性の周辺事業との比較はどうか。
問われているのは関係者の問題意識のありようですね。

 当社、今年はさらに指導支援の実践に磨きを掛け、所期の成果の実現に
邁進する所存、問題意識を共有する皆さんとの協働の強化を実現して参り
たいと決意している次第です。  

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