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「にぎわい創出」の考察

 “まちづくり”、“にぎわい”など、大和言葉を用いられるのはひょっとしたら使う側の深謀遠慮があるのではないか?

「中心市街地活性化」とか「通行量の増大」と書けば、「定義」とか「効能効果」とか質問が返される可能性があります。
これまで定義しないで使っているうちに成果も挙がらないまま手垢にまみれてしまった言葉、今さら定義するのも大変かも知れません。
その点、大和言葉ならいかにも誰もが知っている・使っているコトバというニュアンスが濃厚で、よほどの偏屈でない限り、「定義」とか「効能効果」とかのリアクションは取りにくい。

 一方、「中心市街地活性化」も「商店街活性化」など定義もしないまま使っていたら、だんだん色があせてきたというか、用語自体に飽きてきた、効能効果が薄れてきた、それで新しい言葉に言い換えてみた、ということかも知れません。

 ところが。
平常何気なく使っている言葉に限って、いざその意味するところをハッキリさせようとすると、どういうわけかめちゃくちゃ難しい、ということがありまして、“まちづくり”とか“にぎわい”などなど、「大和言葉」が専門用語に紛れ込むと一段とその感が深い今日この頃、皆さん、いかがお過ごしですか?
「まちづくり」などは、住宅地でも農村・漁村・山間地でもみんな使っている典型的な蒙昧語です。

 ということで、このところ理論的な話題が多い各掲示板ですが、さらにもう一押し、“にぎわい”について考えてみたいと思います。

 そもそも“にぎわい”とは何のことか? どういう情況を指して“にぎわい”というのか?
まずは当社が受託した『合意形成セミナー』のテキストの一部を紹介します。

***************** 以下引用 ***************

《にぎわい拠点創出部会 ワークショップ資料》
〈第一部 にぎわいと商業活動の活性化〉
Ⅰ 基 本 視 点
1.にぎわいとはなにか
(1)より生活を堪能したいという目的を持つ人々が目的を達成する
ためにデスティネーションを訪れ、目的を達成する過程を楽し
んでいる情景が「にぎわい」である。
①集客装置の整備ではない
②集客活動の展開ではない

******************* 引用終わり *********************

 上記引用は、新・基本計画の認定を受けた某県庁所在都市で認定後最初の事業として、TMO主催で行われた研修会、①全体向け ②部会向け ③TMO事務局向けと組織・テーマ別に、二日間にわたって取り組まれた研修のうち、
②にぎわい拠点創出部会の研修テキストから。
新しい取り組みのスタート時点の事業を仰せつかったわけですから、気合いを入れて取り組みました。

□ 商店街的賑わいとは

 「賑わい」は、「殷賑=商売などが活気のある様子」と言うように、もともと「商行為」と密接に関係のある言葉です。
「賑わい」の本来の意味は、「小売店の店頭にショッピング客が集まっていること」ですね。

※念のため:
 ショッピングとは、「買い物」よりも広い概念。下見・冷やかし、暇 つぶしなどの「商店街・個店における行動」を含みます。
 「購買行動」も単に「買い物」だけではなく、ショッピング~購買の 全プロセスを含むと考えたほうがより実態に近いと思います。

※本 論
「商店街の賑わい」とは文字通り、「ショッピング客による賑わい」でないと、商店街という「買い物の場」にとって自己否定につながりかねません。

商店街にとって「賑わい」とは:
「商店街を〈買い物の場〉と認知してショッピング目的で来街した人たちが作り出すとおりの光景」のことです。

したがって、「賑わい創出」とは:
「商店街が〈買い物の場〉としての優位性を実現した結果として実現する来街ショッピング客が作るとおりの光景」のことですから、
①集客装置の整備ではない
②集客活動の展開ではない
ということになります。

 商店街の「にぎわい創出」とは、「街にショッピング行き先としての優位性」を実現すること、以外にはありません。
ショッピングに関わりのないその他、考え抜きで口にされるモロモロではにぎわいを創出することは来ません。
街が賑わうか否かは、お客が街をどう評価するか、ということで決まりますから、本当は商店街その他の人が「にぎわいを創出する」というのは土台無理な話でありまして、皆さんに出来ることは、潜在的なお客をその気にさせること=「ショッピングに行ってみようか」という気になってもらうためのあれこれを工夫することです。

①集客装置の整備
②集客活動の展開
に取り組んだ結果が「賑わい創出」となるか否かは、お客の評価次第。
「賑わい創出事業」に取り組めばたちどころに賑わいが現出する、といったカンタンな話ではありませんから念のため。
装備・活動がショッピング客にとって有意義であるばかりではなく、肝心の「ショッピングの場」としての業容がきっちり作られている、ということが一番先に実現しなければならない条件です。

続きはサイトの【商店街・起死回生コーナー】

ホンモノの賑わいを創出するぞ!
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