都市に自前のシンクタンクを

シンクタンクとは:都市経営上の問題解決に資する専門的調査研究、資料の収集・加工・編集・保管、企画立案・計画作成の支援、ネットワーク構築、人材育成など、都市経営を推進していく上での業務支援や基礎体力の向上を任務とする組織。

 必要ですね。
仕事柄、各地の総合計画や中心市街地活性化基本計画などを読む機会が多くありますが、失礼ながら計画としての要件を満たしていないものが少なくありません。
都市では数十年にわたり自治体を始め各方面で何百という計画を立て、事業に取り組んで来ましたが、計画立案のスキル、事業一般に通じるノウハウなどがどこかに蓄積されているかと言えば、果たしてどうでしょうか。
 都市内部にスキル・ノウハウを蓄積していないため、類似事業を先行実施している他都市・他団体の計画を見境無く模倣追随するというパターンが一般化しているのではないでしょうか。

 少なくとも中心市街地・商店街活性化分野ではその傾向が強く、端的に言えば「認定」を得た計画に右へならえして作ったという計画が多いのですが、これはとりもなおさず、当該市町村全体に計画作成に関するノウハウが蓄積されていないことの証拠ではないか?
 
 これまで作ってきた数百の計画の作成(~実施~終了~総括)過程で生み出された膨大なノウハウ(特に失敗からの教訓)は、それぞれのプロジェクトが終わると同時に雲散霧消、次の案件の取組はまた一から、先行他都市の事例を模倣して。
というのはあまりにももったいなく・かつ、不毛な話です。

 以下、当社が知悉する中心市街地関係に限って考察を進めます。

 多くの計画が既存のシンクタンクやコンサルタント会社の支援を得て作成されていることを考えれば、それらのスキルにも疑問が生じるわけで、計画作成の現場では煮え湯を飲まれた、という述懐が聞かれたりしますが、教訓が都市内部で共有・蓄積されることはありません。さらに担当者が2,3年で移動していくという人事制度のもと、2,3年ごとに同じレベルのことを繰り返している、という都市も少なくないのではないか。

 計画作成についてのスキルの不足はゆゆしいことです。
特に現在のように都市経営を取り巻く条件が揺動し、都市経営のありかたに転換が迫られている時、必要とされるレベルのプランニング能力を備えていない、外部から招聘することもままならない、という状況はもっと直視されるべきだと思いますが・・・。

 ちょうど、ツイッターで武雄市市立図書館の運営委託問題というトピックがあり、takeoも住民の一人として考えてみたり、発言したりしてみました。そこで思い当たったのが都市機能としての図書館のあり方という問題、さらにこのところ、TMO・まちづくり会社のスキルアップという問題を考えているところ、二つの問題を重ね合わせたら、都市に独法のシンクタンクを設置する、という案が浮上しました。

 なかなか大変なことですが、その気になって取り組めば“お金をかけずに”何とかなると思います。
もちろん、“お金をかければ何とかなる”というぷろじぇくとではありません。
まずは“その気になる”ことが先決ですが、どうでしょうかしらね。

 このまま、個別領域ごと、個別事業ごとに毎回、一から計画を作り、「計画書」を棚に並べる、というパターンを繰り返す琴が許されるほど状況は甘くないわけですが。

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