動的商店街活性化

「動的」とは:状態や構成が状況に応じて変化すること。対象を「変化するもの」として認識し、対処すること。

ちなみに反対語は「静的」:状態などが変化しないこと。対象を「変化しないもの」と認識して対処すること。

 動的商店街活性化とは、
商店街が空洞化スパイラルに陥っている現状を
①消費購買行動の受け皿としての街全体のあり方が、
②消費購買行動との間に乖離を生じているため
③消費購買行動から敬遠されていることによる
と判断し、
スパイラルから脱却するには、商店街と消費購買行動との間に生まれている「乖離状態」を解消し、今後は乖離することのないようにしなければならない。
 これが「商店街活性化」の目的です。

 したがって、取組は現状からスタートして商店街全体を現在~将来にわたって消費購買行動の受け皿として,消費購買客の支持を受けられるあり方を実現していこうとする取組であり、これといったゴールの無い「運動」としての取り組みです。
 これを冒頭に説明した「動的」ということばを使って、
「動的商店街活性化」と呼びたいと思います。
自分たちの行動で街を活性化していく、というものですね。

 もちろん、商店街活性化を以上のようにとらえるのは我々にとっては当たり前のことですが、これまで多くの商店街で取り組まれてきた活性化のための取り組み,いわば「主流」の取り組みはそうではありません。

 主流派の取り組みとは、
空洞化している商店街で発生している現象を
①通行量が少ない
②空き店舗が多い
③駐車場が不足している
④非物販の都市機能が不足している
等々、列挙して、
それらがなぜ起きているのかという因果関係は分析しないまま、現象記述を空洞化の原因ととらえ、それらの現象に一々対処することで街に賑わいを取り戻そうとするものです。

 街を「消費購買行動の変化」に応じて変えて行くのでは無く、変わらないで済ませるにはどうしたら良いか、という発想に基づく取組であり、いわば、空洞化によって起きている現象を解消することによって、自分たちは変わらずに商店街を活性化しよう、というアプローチです。
自分たちは動かないのですからこれは「静的商店街活性化」ですね。

 両者の違いは、街区のハードをいじる・いじらないといった手法面での違いではありません。再開発事業などの取組もそのネライが“自分たちはかわらずに、核を作ってその恩恵を受けたい”と言うことであれば,それは静的な取組になります。

 動的商店街活性化についてさらに考えて見ましょう。

先に進む前に分かりやすい例を挙げておきます。
“通行量を増やす”は“消費購買行動の受け皿としてのあり方は現状のまま、来街者を増やすことで街を活性化しようという「静的取組」であり、“集客力の向上”は消費購買行動の受け皿としての自分たちのあり方を変えていくことで消費購買行動を吸引しようということですから「動的取組」になります。要は自分たちの店舗・シャッターの内側=業容の転換に取り組むか否かの違い、この違いは決定的ですね。

 静的取組の方は、これまで長年にわたって全国の商店街で取り組まれ来たところ、おおむねその結果は出ているといって過言では無いと思いますが、如何でしょうか。
今年度から運用される国の支援施策における“通行量”から“集客力”へ、目標の転がこのことを雄弁に物語っているのではないでしょうか。
この目標転換は、動的活性化のみちを歩む私たちを大いに勇気づけることですね。

 問題は、これまで静的取組に集中していた皆さんが、この目標転換を機会に,従来の取り組みから動的活性化へ、園と陸尉を転換する“動的”行動が取れるかどうか、ということです。いうまでも無く両者には取り組みに必要な基礎体力に雲泥の差がありますから、方向転換は“基礎能力の転換”が必要であり、新しい取り組みには能力転換おための取り組みが必須です。
 
 動的商店街活性化。
その基本的な手法は二つに分かれます。
一つは、既存の街のあり方を土地建物もろとも平地にして再開発手法などにより、大規模施設を建ててテナントミックス手法で「集客力」を作り上げるというもの。
商店街に郊外型ショッピングセンターを解説する方法似よく似ています。
一挙的な転換を目指す急進的な方法ですから、既存の店舗は新しい集客力の構築に対応出来ません。たとえ残ったとしても新しい集客力の担い手には慣れず、その恩恵を受けることもありません。

 もう一方は、いうまでも無く、我らが“キラリ輝く繁盛店づくり”です。
街が実現を目指す商業集積としてのあり方を定め、仮説~試行による店づくりを点から線、線から面へと展開することで活性化を
実現していく。
展開のプロセスでは業容の転換に取り組む各個店が次々に繁盛店になる、という無理せず、確実に活性化を実現していく文字どおり“動的商店街活性化”ですね。

 あらためてこうして比較してみると、商店街活性化の手法は、動と静、急進と漸進と言うように区分することが出来ます。これを堂組み合わせるかで商店街活性化の取り組みは次の四つのグループに分けることが出来ます。

①静的で急進・・・・集客の核となる施設の設置
②静的で漸進・・・・現象への対応
③動的で急進・・・・再開発+テナントミックス手法
④動的で漸進・・・・キラリ、点から線、線から面への展開
 それぞれについての説明は特に必要ないと思いますので省略します。

 当社が提唱する「漸進的動的商店街活性化」の優位性はハッキリしていると思います。
既存個店が自店の繁盛資源に取り組むことを通じて商店街の「消費購買行動の受け皿」としての現在~将来にわたってのあり方を構築していく、これが我々が構築し皆さんに提唱している漸進的動的商店街活性化の道、他の路線と比較検討すればその可能性・合目的性はダントツですね。

 商店街活性化とはなんのことか、なぜ必要か、誰の仕事か、どうすれば成功するか、という基本中の基本について、これまでは何となく“内輪”の話に終始していたように思います。公衆がこの問題を取り上げその目的や実現の方法と方法について吟味しようにも必要な「論理と戦略」が公開されていませんでした。
公共の時間とお金を使って取り組む、持続可能な地域社会再構築の柱となる「地域経済の循環性」を取り戻すためのプロジェクトですから,その目的と実現への道は広く公開して様々な視点から吟味してもらうことが必要です。
そういう意味では、私たちの取り組みではじめて商店街活性化という仕事にそのような条件が備わったと言えるかも知れません。

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