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商店街活性化 パラダイムの転換

商店街活性化のパラダイム転換
Date: 2012-04-02 (Mon)

 勉強元年・2日目です。
新年度事業はじめの日ですね。

 早々に当サイトを訪問していただいた皆さんに、敬意と感謝を申し上げます。
異動された方々、大変お世話になりました。
協働中のご理解ご支援に厚くお礼申し上げますとともに、今後ともごひいきのほどよろしくお願い申し上げます。

 さて、早々にお出まし頂いた皆さんに、お礼にといっては何ですが(笑、新しい課題をご披露いたします。
いうまでも無く。課題が発見されたということはその分問題解決に向けて前進した、ということですね。

 ということで、今日は「商店街活性化のパラダイム転換」という新しいキーワードを提案いたします。

 パラダイムという言葉は、方法論という哲学系の領域で3~40年ほど前に一世を風靡しまして、当時は猫も杓子も口にしておりました。平成に入ってからはさっぱりのようですが。

 この古びた言葉をタンスの奥から引っ張り出し、商店街活性化を推進していく「キーワード」にしてはどうか、と思いつきまして、ちょっと考えて見ますと、特に推進体制でしかるべき役割を果たすことが期待されている人には役に立つと思いますのでよろしくおつきあいください。

 パラダイムとは:
一言でいえば、「ある対象を理解するために構成された知識の体系」でどうでしょうか。

 商店街活性化のパラダイムとは;
「商店街活性化を理解するために組み立てられた知識の体系」ということになります。
当社がいう「商業理論」との関係で言えば、
商店街活性化のパラダイムは、「小売商業のパラダイム(=商業理論)+ (商店街活性化という作業に必要な理論)によって構成されています。
ちなみに小売商業のパラダイムとは:
「小売商業を理解するために組み立てられた知識の体系」でありまして、これを装備していればこと小売商業に関する限り、説明できないことは無い、というのがパラダイムです。
そういう意味では我が国の商学とか商業学という分野にはパラダイムを作ろうという動きが少ないようで、商店街活性化がいつまで経っても堂々巡りから脱却できないのはここにも一因があるのかも。

 余談はさておき。
 上述の商店街活性化のパラダイム、整理すると「商店街活性化の方法と方向」になります。
商業理論はこの中に埋め込まれることになります。

 さて、小売商業に関わる人は、バイトのスタッフから店主はもちろん、活性化に関わる専門家や学識経験者に至るまで、一人残らず誰もがそれなりに「商業のパラダイム」を装備しています。「商業を理解するための知識」ですから。

 誰もが持っていますが、持っていればOK、内容やレベルは不問、というものではありません。
パラダイムに求められている機能をきちんと果たすためには、パラダイムはいろいろな要件をクリアしておくことが必要です。
その要件については、別の機会に考えるとして。

 活性化を推進するためには、問題の定義、仮説の設定、プランニングなどを導く適切なパラダイムを装備していることが不可欠の条件です。

 SCが集客力の充実度合いを巡って厳しい競争を繰り広げているとき、ひとり、商店街だけが「通行量」を追求している、という現状が起きているのは商店街活性化の業界で用いられている「パラダイム」に大きな責任があります。
“通行量を増やせば賑わいが生まれ、商店街は活性化する”という主張がもし今でもあるとすれば、その主張はその背後に“なぜならば”・“うちのパラダイムから導かれるから”
となるわけです。もちろん、このあたりを踏まえて発言する必要があるのは「専門家」に限られますが、専門家といえども踏まえてない、というのが現状ですね。
卑近な例では藻谷さんとか。そういえば藻谷さんのウリは、日本全国回っている。年間三桁の講演をこなしている、ということですが、その成果はどこに現れているのか? まあ、講演が商売の人は問われないことかも知れませんが、これがコンサルタントなら大変です。回数は分かった、それで成功しているのはどことどこか?と必ず聞かれます(笑
 質問されるのが怖いと講演回数などは自慢できない、というのがコンサルタント、お構いなしで回数を自慢できるのが講演家、ということになります。

 余談はさておき。
 商店街活性化の目標が大きく変わった今日、もはや“通行量が活性化のカギである”といったパラダイムは誰も利用できなくなりました。出来ませんよね?

 つまり、“パラダイムを大きく転換しなければならない”「パラダイムの転換」が今現在、活性化業界が直面している大問題なのですが、もちろん、理解している人は極めて限られます。
これを理解していないと「集客力向上と売上増加」という新しい商店街活性化の目標を解きほぐすことは出来ません。
「通行量増大」と「集客力向上と売上増加」では目標として導き出される根本のパラダイムが異なります。

 もっとも目標の転換を主導した人がそういう問題意識を持っていたのかどうかは分かりません。しかし、通行量から集客力へという目標の変化は商店街活性化のパラダイムの転換を要求している、ということです。
考えて見れば、いくら通行量増大に取り組んでもその間も空洞化は進むばかり、基本的な視点を変えないとだめでは無いかと言うのは関係者の多くが思っていること、口に出すか黙っているかという違いはありますが。

 さて、パラダイムの転換は、喫緊の課題であることは理解していただいたので。

 誰がこの転換を推進するのか、誰が新しいパラダイムを提案するのか、という問題もあるのですが、とりあえず、当サイトの立場としてはパラダイム?ちゃんと目の前に提供しているでしょ、ということでパス(笑

 当社的パラダイムを毛嫌いする人(してもいいのですが)でパラダイムの転換の必要を理解した人は、新しい提案を見つけるか、自分で作るか、どっちかにしてください。

 適切なパラダイムを装備することは不可欠ですが、これさえあれば活性化は成功間違いなし、と言うことではありません。

 適切(皆さんは「キラリ」と読み替えて結構です)なパラダイムに基づいて「活性化への道」を理解することと、それに基づいて作業計画・行動計画を作る。さらに作られた「行動計画」を実践していく、という作業に必要な能力はそれぞれ違います。
いくらいいパラダイムを装備してもそれを駆使して的確な計画を作る能力が無ければアウトですし、適切な計画が作られてもそれを実践していく力・技術を持っていなければ、猫に小判ですからね。

 ちなみに、真ん中のタスク=“計画を作る”というプロセスには外部からプランナーを招聘するのがお勧めです。
商店街活性化のプランナーとは計画立案に必要なパラダイムと商店街活性化に関するパラダイムの両方を装備している人、卑近なところではtakeoがそうですね。
量補備えている人を確保して、その指導の下に計画を作る、出来上がったときは一言一句に至るまでメンバーに共有されている、という状況を達成しなければならない。

 計画作りは支援を受けるとして、取組の全体を統括するグループを形成する皆さんはパラダイムを装備し、かつ、パラダイムを運用し目的を達成する能力も装備しなければならない、ということでなかなか大変です。

 でもご安心、我が「キラリ輝く繁盛店づくり」が、座学と臨店作業の二本立てで取り組んでいるのが、まさにこの二つの要件をクリアするためのタスクそのものです。
有志個店の繁盛実現という日々の取組でその適否を検証しながら前進している、ということになります。

 即ち、"キラリ"とは
①商店街立地のお店を繁盛5原則という手法で繁盛させる
 と実践を軸に
②商業のパラダイムを装備する
③活性化への道を共有する
という重層的な課題への取組そのものですね。

 パラダイムを装備(転換)し、必要な技術の装備(転換)に取り組み、そのプロセスで繁盛店を創出=理論と実践の合目的性を実証する
というのが“キラリ”が目指すところ、はじめて聞いた人はびっくりですね(笑

 これまでの商店街活性化の取組との違いは明らかだと思います。

 パラダイムは誰もが持っており、日常的に活用しています。特に「学識経験者」として現場に招聘される大学の先生(人文系)は、その専門分野についてどのようなパラダイムを装備しているか、ということは極めて重要であり、通常、人文系の学問におけるタスクは、パラダイムのいっそうの整備がメインテーマ、学者とはそれを生業にしている人たちです。専門家たるもの、どのような分野であれ、問題を理解し解決策を講じるためにはどのようなパラダイムに依拠して作業するのか、ということがイの一番に直面する問題です。

 ところが。
本職では「パラダイムが命」のはずの先生方ですが、商店街活性化に招聘されたとたん、パラダイム話はパスしていきなり、本論というか、たとえば「通行量増大」という話に熱心に参画してしまう、という情景があったり前のように起きています。
 これは、先生方に限らず、活性化協議会に参加している地域の学識経験者・ビジネスマンなども同様です。自分の事業では辣腕をふるっているであろう社長さんが商店街話になったとたん、イベントで焼きそばを売ろう、という話に乗っかっていく。
商店街活性化ってその程度の話なんでしょうかねぇ。

 脱線してしましましたが、まとめますと。

商店街活性化を推進するためには、
①問題状況を理解し解決策を案出するための「パラダイム」を装備し直さなければならない。
②新しいパラダイムに基づく「活性化への道」を歩くためには経営技術の改善改革が必要であり、これも装備しなければならない。
③①及び②を踏まえて「活性化への道」を構想、各種事業を計画しなければならない。
という三つのそれぞれ重要かつ不可欠の課題に取り組まなければならない。

 これに取り組まないといくら一所懸命に取り組んでも商店街活性化=繁盛店が軒を連ねるショッピングゾーンを目指して繁盛店を作っていく、というシナリオ~実践~目的に行き着くことは出来ません。

 課題に取り組むために、既に試行―実践段階に入っているのが当社が提唱する「キラリ輝く繁盛店づくり」だということを今一度確認していただくとさらに取組に拍車が掛かるかと思います。

 さらに言えば。
 「商店街活性化への道」を歩くためには、外部からの支援が不可欠です。特にパラダイムの転換の関連で指導支援を受けたいとき、適切な指導支援が出来る力量を持った外部の専門家は極めて少ないと思います。
パラダイムの装備・転換には作業を支援する専門家を確保しなければならない、しかし、そんな専門家ってどこにいるの?というのがこの問題を巡る現状です。

勉強元年。
この時期にあえて“勉強”を強調しなければならない、という問題状況に目を凝らせば、勉強の中身についての注文も厳しくなります。
その点、ご縁があって“キラリ”に出会い、今も取り組んでおられる皆さんは、活性化実現へしっかりした立ち位置を築き終わっているということになりますね。
あとはぶれずたゆまず、一路邁進あるのみ、です。

※ちなみに当社の専門家養成セミナーは、まもなく誰の目にも明らかになる、新しい専門家に対する需要に対応する力を持った人材を世に送り出すことを目指す企画ですが、さて、なかなか“その気になる”人が少ないようです。
専門的な知識・技術を装備したからといって、たちまち引く手あまたという約束もありませんし。

余談ながら、当社のセミナーの行方や如何に(笑

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  • Author:進化する売場研究会
  • 【キラリ輝く繁盛店づくり】
    お客に見える店づくり―見える化をテーマに【個店の繁盛】から【商店街活性化】、【中心市街地の商業集積としての再構築】まで一貫した取組を支援します。
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