商店街活性化 ソリューションメニューの整備

 商店街活性化の取り組み、直面している課題や取り組みの段階に応じて適切な支援策を準備しておくことは、専門コンサルタントを標榜している当社などには当然のことです。

 このところ、「クオールエイド流・商人塾」や支援センターの「個店経営研修事業」の講師として取り組んだ“キラリ輝く繁盛店づくり”から、クオールエイドは個店指導が専門だ、と思っている人がいらっしゃるようですが、それは誤解です。
当サイトのタイトル「中心市街地活性化への道」のとおり、当社は要請により、計画の作成・見直しから推進体制の構築、TMOの支援などから商店街ぐるみの“業種揃え・店揃えの最適化”まで、中心市街地・商店街活性化の全過程を支援する用意があります。

 あらためて当サイトの構成を見ますと、このあたりのこと俯瞰できるようになっておりません。
早急に編集して皆さんの「問題解決過程」への適切な対応を準備していることをアピールしたいと思います。

 今日は当社の支援メニューの一つ、“動的商店街診断”をあらためて紹介してみたいと思います。
まずは昨年5月、当欄で紹介した記事の再掲です。

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「動的商店街診断」のお奨め

 動的商店街診断とは:

商業集積としての再構築を課題とする商店街が、問題情況を踏まえて、実現を目指す“持続可能な商業集積”を定義し、現状(*)ありのままから出立して目標実現の軌道に乗るまでのシナリオを作成すること。

(*現状:当事者の問題意識・基礎体力の実態を含む。これを直視しない処方は無駄)

 もともと「診断」は病状の判断だけではなく、健康快復へのシナリオを描くことを含意していますので、上の「商店街診断」の定義に違和感はないと思います。

 違和感があるのは従来行われてきた「商店街診断」に対してでありまして、通行量や空店舗の現状・増減の推移、消費者・商業者アンケートなどを実施して、その結果を羅列、一々に対して処方を提案する、というパターンで行われます。

 対症療法とは、熱があれば熱冷ましを飲ませ、血圧が高ければこれを下げる薬を処方し、肩が凝っていればシップを施し・・・というようにあれこれの現象に即応することで原状を回復しようとすること。
 通行量が少なくなっていればこれが増えると思われる事業に取り組み、空店舗が増えていればこれを少なくする施策を講じる。
従来取り組まれてきた“商店街活性化”ですね。

 こういう処方の根拠となっていたのが従来型の商店街診断でした。特徴的なことは、商店街という商業集積を取り巻く環境の変化についてほとんど顧みなかったこと。あたかも活性化への取り組みが必要になった情況は、問題は商店街及びその周辺でのみ起きており、解決するためには商店街の内部・街区に対する施策だけで事足りると考えられていました。
熱冷まし~湿布レベルの対応ですね。

 商店街空洞化の直接の原因は、消費購買行動が新業態や郊外型商業集積(ショッピングセンターなど)へ大きくシフトしたことです。従来の商店街診断はこの「環境の変化」に目をふさぎ、もっぱら変化の結果としての通行量や空店舗の状況を調査分析、それらに対する「対症療法」を提案することをもって任務としてきました。

 当社はこのような従来型の診断を「静的商店街診断」と呼ぶことにしています。

 静的診断は、“商店街のあるべき状態”を過去の経験(昔は良かった)から引き出し、全盛期・“通行量の多い・空店舗のない商店街”を現在に再現しようとする試みです。
そこには“環境の変化=消費購買行動の変化、競争の変化、商業者の実状”への配慮はまったくといって良いほど払われておりません。

 さらに、取り組みの中で本来の目的はすっかり忘れられ、“人出を増やす”、“空店舗を充たす”などが自己目的化してしまい、その結果、商店街の商業集積としての機能は活性化するどころか、空洞化の一途を辿っている、というのがこのところの実態です。

 いまとなっては、“商店街の空洞化が進むのは活性化事業が至らないから”という人がいても誰も反論できないのではないか。(実際にいますし、内心思っている人は関係者にもいるはず)
怪我が化のうして発熱しているのに熱冷ましをのんだからといって怪我が治ることはありませんからね。

 当社が普及を目指す動的商店街診断は、
1.①当該商店街が②立地する地域において③将来にわたって④商業機能・商業集積機能としての役割を果たす”ために実現すべき条件を把握し、

2.現状ありのままからスタートして1の条件を作り上げていくシナリオを描き

3.シナリオを実現していくために必要な諸条件を明らかにして

4.それらの条件を具現化していく方法と方向を示す

ことを任務とする取り組みです。

 大事なことは、この診断プロセスで関係各方面の「問題情況の共有~取り組みの方向についての合意」を構築すること。この段階での合意を抜きに、「活性化計画」に賛成してもらっても「活性化への動力」にはなりません。

 いうまでもなく。
商店街・中心市街地活性化の計画作成に当たっては、本気で活性化を実現するつもりなら、「動的商店街診断」は不可欠なのですが、実際の計画作成ではほとんど実施されておりません。
熱が出たからといって熱冷ましをのんで破傷風が治ることはありません。推して知るべし。

 動的商店街診断。
これから活性化基本計画を作ろうとしている商店街、中心市街地にとって、スルーすることの出来ないステップです。
これを業務メニューとして掲げているのは、たぶん当社だけ、所要のレベルで仕事が出来るところは相当限られていると思います。

 ちなみに「動的商店街診断」は、定義から「動的商業集積診断」ですから、SCなど商業集積全般の活性化に向けた取り組みの基礎となる作業です。
この場合はもちろん「動的商業集積診断」ですね。
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当社が“キラリ輝く繁盛店づくり”という手法を開発することが出来たのは、ひとえに、自前の商業理論をもって商店街の現実に肉薄していった結果です。
当社はけして“個店指導が得意”なのではありません。
“個店指導を含む商店街・中心市街地活性化の全過程の支援が得意”を目指しているのが当社です。

 メニューにアップするに当たっては、さらにバージョンアップ、診断事業のプロセスで“商店街の基礎体力の転換”を実現します。
診断の結果、『○○商店街・活性化の方向と方法』が出来上がった時、同時にこれを実践していく意欲と基礎体力を備えた新しい体制がスタートします。

 より詳細には、9月2日の公開セミナーで発表します。
お楽しみに。

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  • 【キラリ輝く繁盛店づくり】
    お客に見える店づくり―見える化をテーマに【個店の繁盛】から【商店街活性化】、【中心市街地の商業集積としての再構築】まで一貫した取組を支援します。
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