一から出直すタウンマネジメント

 昨日紹介したタウンマネージャーに関する調査報告、調査に携わった人たちが中活法のスキームにおけるタウンマネジメント、タウンマネージャーをきちんと理解した上で仕事をしたとは思えないものです。一般に専門的な知見を必要とする業務について、企画競争という方法で公募するというのは、いろいろと問題があります。

 二つだけあげておきますと、
その一、委託先は応募者の中から選択される、ということ。極論すると帯にもたすきにもならない、どんぐりの背比べ的オンパレードでも中から“べたー”を選ばなければならない。

その二、企画を評価するグループの成員は、適切に評をくだすために必要な能力を備えているだろうか、ということです。事務局レベルはしっかりしていても、評価委員会が宛職で集められた部外者だったりすると大変です。
 紆余曲折の結果、成果品が納入されるとそれが発注者の名前で世の中に出ていきます。

 このような不毛に陥らないためには、公募に先立って組織の「センスメイキング」が不可欠です。センスメイキング=合意形成と訳されるようですが、本当は「理解の共有」でしょう。合意形成はデシジョンメイキング=意志決定です。

 何ごとであれ、取り組もうとしている問題についての理解を共有する、という作業を行わないまま実務段階に入ると、目的も目標もそっちのけ、ただ、“取り組んだ”という「成果」が残るだけ。

 というような事例について、指摘しようと思えば枚挙にいとまがない、というのが中心市街地・商店街活性化の現場です。

 その原因の一つは、「理解の共有」なき専門用語が“定義を問うてはならない”という暗黙の了解のもとに乱舞していること。

 まちづくり、活性化、にぎわい、通行量、回遊、タウンマネジメント、タウンマネージャー等々、使用されている専門用語はたくさんありますが、それぞれちゃんと定義され、共有されているかといえば、これはもうほとんど絶望的ですね。

 特に問題の焦点は、タウンマネージャーという職責にある人たち。自分の任務を理解していませんし、理解する努力も見えません。本当に自分の仕事が分かっていれば、なにはさておきまず取り組むべきは「用語の意味の共有」だということに気づくはずですが、気付いている人はほとんどいないはずです。結局、何となくそれらしい仕事に取り組んでいるうちに任期が終わる、というパターンが多いのではないか。

 ということで。
タウンマネジメント、タウンマネージャー、TMOなど、中活法のスキームで中心市街地・商店街活性化に本気で取り組もうとすれば、関係各方面、イの一番に「理解の共有」が必要な専門用語について解説してみたいと思います。
言うまでもなく、当社の解説は中活法の目的をきちんと理解し、さらに前提として、中心市街地・商店街活性化という「中活法」に先立って現存する問題を客観的に理解した上で行うものです。

 本日、夜、【都市経営】コーナーでスタートします。

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