都市経営としての中心市街地活性化

 当社、業務案内では商とうしゃもt店街・中心市街地活性化を一枚看板としておりますが、いうまでもなく、その上位課題としての都市経営についても日ごろ研鑽を重ねています。
いやしくも「専門家」として取組を支援するからには、当該領域の前後左右の問題情況の理解と課題への対応能力を備えておくことは当然と心得ます。

 さて、中心市街地活性化では「観光来訪者の増大」という目標が掲げられていることが多いようですが、その位置づけはお粗末すぎます。広域観光客を招致するためにデスティネーションを充実させるというのは、都市経営上のテーマの一つですが、おおくの基本計画ではこのテーマへの取組を中心市街地限定で終始するというスタンスが取られていて残念です。

 観光来訪のキモは「宿泊」ですからね。
都市が推進すべき観光来訪のデスティネーション作りは、「宿泊観光のデスティネーション作り」でないと効果が期待できません。
日帰り・通過型の観光と宿泊型ではお金の使い方に少なくとも5倍以上の差がありますからね。

 宿泊観光を目指すとすれば、もちろん、中心市街地所在の観光資源だけでは不十分のはず、市内全域、市外も含む広域で観光デスティネーションを構想・充実しなければならない。
中心市街地所在の観光資源については、広域観光の重要な一環として全体に組み込むことが大切です。
したがって、「観光」については中心市街地活性化基本計画ではなく、都市の観光ビジョンの守備範囲としなければならない。域内資源の整備については、資金は中活法由来とするとして、整備の方針・内容は観光ビジョン主導となるべきです。
当たり前のことですね。

 標題について。
takeoは講義などで必要に応じて「都市経営」の目的を
“住民の福祉の増進”とし、主要な事業領域を
①生活条件の維持・拡充
②所得機会の維持・拡充
と説明しています。警察から商店街までこの説明でOKです。

 「地域主権」などがもてはやされる今日、都市経営の方針は“都市を自営する”ということです。
目標を立て、その実現を目指して計画を作り、所要の経営資源を確保して推進する。

 そのスタートとなる事業が「中心市街地活性化」ですが、あまりそういう位置づけはされていないようで、その分、力の入り具合も
いまいちのところが多い。

もったいない話でありまして、スキームが示され資金が支援されるという、いわば至れり尽くせりの条件のもとでの取組ですが、これまでのところ上手く行っておりません。
ハッキリ申しあげて“中心市街地活性化は都市経営の試金石”ですからね。スキームと資金が提供されているのに活性化できない、ということでは都市の「経営能力」に問題がある、ということになりかねません。

 これからきびすを接して押し寄せる各般の「都市問題」に適切に対処していく能力を持っているのか否か、中心市街地活性化の進展度合いをみればおおむね判断できるということです。

 皆さんの取組、果たして都市がこれから直面していくさまざまのもんだいを解決していく、すなわち都市を経営していくために必要な能力は、今現在、どう装備され、どう拡充が図られているのか?

 中心市街地活性化は、仕事を通じて都市の経営能力を高めていく絶好の機会です。(「三号要件」を想起せよ。)
そういう位置づけで取り組まないと、せっかくの取組、成果の波及どころか中心市街地自体が挫滅してしまいます。

 なりほど、そのとおりだと思った人は11月、東京で開催する当社セミナーへ万難を排してどうぞ。

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