基本計画の見なおし作業 2

(承前)
 ホンキで見直すつもりなら、1~5の全レベルで見直し作業が必要です。どう見直すべきか?
だがその前に、なにはさておき見直さなければならないものがありまして、「プランニング能力」です。

 果たして。“現有能力体制で所要の見直しが可能だろうか?”
と自問してみると、“不可能だ”という自答が返ってくるはずです。

 プランニング能力について振り返ってみますと、これは地方自治始まって以来、もっぱら「自然成長」的に今日まで進んできました。もちろん、要所要所では、学識経験者やプロのプランナーの支援を受けながら。しかし、これら助っ人さんたちを含めて、「プランニング」の基礎を学び、実践で磨きをかけた上で、実地に通用する能力としての「プランニング能力」を持っている人は少ないのではないか?

 専門家といえども「プランニング一般能力」を修得する機会は設備されておりません。
わが国のプランニング専門家育成の実態は、個別の計画作成に関わらせながらそのプロセスを通じてプラニング全般に通用する能力=「プランニング基礎能力」を自修する、というものでありまして、どこの学校のどの学科にも「プランニング一般論」という課目はありませんからね。

 自修といえばかっこいいのですが、なに、実際のところは“見よう見まね”です。見よう見まねはけして悪いことではありません。しかし、“なにを見てどう真似るか”という基準は必要ですからね。
特に、高度成長期当時のプランニングのビヘイビアを今に活かしている人たちの所業とその作品を見よう見まねしても、「一般能力」に抽象化することは難しい。
よほど“人の振りみて我が振り直せ”に日ごろから習熟していないとムリだと思います。

 戦後復興~高度成長という時代においては、“不足からの脱却”という「一体的推進の目標」が有りましたから、折からの技術革新と相まってボロを出さずにすみましたが、平成にはいるともういけません。「もの余り・店あまり」という一語に象徴される時代に入っても、発注側も受託側も依然として「もの不足」時代のビヘイビアまんまでものごとに対処しようとしている。

 これはどこかできちんと「時代の変化」を見極め、もんだい解決能力の転換が必要なことを自覚して、処置を講じるべきでしたが、そんな問題が有ることさえ認識出来なかった、というのが基礎体力の現状だったわけで、以来、今日まで問題が自覚されず、したがって、能力にも特段の変化は見られません。時代・課題が変化した分、そのミスマッチぶりはいっそう際だっているわけです。

 「地域主権」という主張が強くなっているようですが、はて、地域で好き勝手にお金を使えるようになれば、世の中そんなにバラ色になるというのか、と考えますと、提唱している人たちの無責任さだけが浮き彫りになっているのではないか。

 本論に戻って。基本計画の見なおしについて。
そもそも中心市街地活性化基本計画とは、
1.機能劣化著しい都市商業街区に存在する小売商業を、
2.中活法のスキームに則って、
3.活性化する計画
ですからね。
まずこのことをしっかり理解しなければいけない。
ここを間違うとできることもたちまち出来なくなってしまう、せっかく、都市経営上の最優先課題である「プランニング能力」を改革改善する、という絶好の機会を逃すことになります。

 このプランニングは難しい。
というか、プランナーにとっては当たり前の「難しさ」ですが、プランニングの資質を装備してないとどこからどう手をつけたらよいのか、ということさえ分からない、というレベルの難しさですね。

 結論。
見直し業務にはプロの支援を確保すべし。
プロにもいろいろあるわけですが、以上のようなお話しに共感するあなたにとって、プロとは当然、以上のようなお話しが出来る人ですね(笑

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