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エスプラッツの再スタート

 長らく閉鎖されていたエスプラッツが再オープンすることになりました。一階の物販スペースのテナントリーシングが難航していたようですが、スーパーマーケットとドラッグストアが入店することになりました。
 来店客数3000/日を見込んでいるとのことで、商店街の人の流れが変わる、と期待されているようですが、手放しで喜べることではありません。

 小売店舗は、「業容」抜きでは存立しませんが、繁昌したいお店は業容でデスティネーション、すなわち「お客から見た来店目的」を作り上げなければならない。
 スーパーマーケットのデスティネーションは、基本的にスーパーマ-ケットは、“「主婦相」の用事的買い物”という買い物動機に対応することを基準に業容を作り上げています。
「家庭内食事の献立材料のワンストップショッピング」を中心に“その購買行動と一緒に済ませた方が合理的な買い物&用事”をテーマに、「品揃え・サービスミックス・店内環境」をワンセットで作り上げるわけです。“主婦が用事でやってくる”わけですから、“出来るだけ手早く商品をお持ち帰りいただく”ことが店づくりのポイントです。

 来店したお客は、買い物が終わるとまっすぐ帰宅します。
買い回り型商店街ゾーンへの「回遊」などは起こり得ません。
家では「夕食の準備」という次の仕事が待っているわけですから。
近くに住んでいる人ばかりですから、買い回り型ショッピングは時と装いを変えて、ということです。

 スーパーマーケットが有ろうと無かろうと、商店街に「魅力のある店」があれば、近くに済んでいる人は今までも出かけてきていたはず、客数が少なかったのは、「魅力」を認定する人が少なかったからだ、と考えれば、開店が商店街に及ぼす結果は自ずと見えてきます。

 ということで、エスプラッツがオープンすると、たしかにここをデスティネーションとする買い物客が周辺を行き交うことになりますが、その人たちが商店街のお客になってくれるということは残念ながら起こりません。
ちょっと自家製想像力を発揮すればすぐ分かること、スーパー窓の梅が営業中、通りには今より多少は人通りが多かったわけですが、窓の梅の来店客が商店街を回遊してショッピングを楽しむ、という光景があったでしょうか?

 エスプラッツも同様です。以前も確かスーパーが招聘されていたようですが、当時商店街への「回遊」がありましたか?

 ともかく、スーパーがオープンすることは、中心市街地在住世帯にとっては有り難いことです。中心市街地における居住促進のカギの一つは、「当用購買」の出るティネーション、“スーパーマーケットが歩いていける範囲にある”ということですからね。

 一方、中心商店街のレーゾンデートルは、“買い回り型ショッピング”への対応ですから、スーパーマーケットのオープンなどに浮かれることなく、自分たちの存在意義の発露にいっそう努力していただきたいものです。

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