見える問題、見えない問題、そして自分で作る問題

 商人塾3~5期、5年のカリキュラムについて。

 基本計画において「商業の活性化の目標」を“ショッピングゾーンとしての再構築”という方向として定め、実現の方法として“既存個店の転換”を中核に据えている都市が、当社が把握している限りでも複数あります。
具体的な転換の方法として「計画期間を通じた商人塾の実施」を計画している例もあります。

 問題は、
1.「ショッピングゾーンとしての再構築」というときの「ショッピングゾーン」の買い物の場としての性格が定義されていないこと、と
2.商人塾のカリキュラムが定まっていないこと、です。

 認定基本計画を実践中の都市で、1,2の不備に気付き、あらためて当社に支援を要請される例もあります。

例えば3期3年にわたって商人塾を実施するとすればそのカリキュラムはどうなるのか?
取り組みが点から線、線から面への展開をめざすとすれば、各年次の講義・実践内容はどう進級していくのか、2年目以降に参加してくる有志に対する講義・実践はどう考えるか、といった問題があるわけです。

 目下、三つの都市で同じような課題が取り組まれていますが、カリキュラム作成の骨格となるのが標題の「問題の三類型」です。
①見える問題:誰でも見れば気づける、例えばPOPの陳腐化。改善策の着手が容易。
②見えない問題:見える問題を発生させている、目には見えないレベルの問題。問題の発見には知識・技術が必要。
③自分で作る問題:上記2者が「発見する問題」であるのに対してこれは自分で作る問題です。「都心型ショッピングゾーンとしての再構築」とか。

 商人塾、第一年次の内容は①になります。ちょっと手ほどきを受ければ誰でもPOP現状の不備が見えるようになり、解決策を案出することが出来るようになります。そのプロセスを通じて②に取り組む基礎体力が向上します。

第二年次:一年次の修了者に対して実施。ちなみに修了者とは一年目の商人塾で自ら設定した「売り上げアップ」を達成した人。POPミックスとしての店舗を運営するために必要な知識・技術の修得。

第三年次:二年次終了者対象。コンセプト~トップダウンの店づくりへのチャレンジ。ショッピングゾーンの運営。特に希望者には「タウンマネジメント」についての研修も。

 おおむね、以上のようなカリキュラムです。
初年度の取り組みで圧倒的な成果を挙げることで、翌年、その翌年と後続グループを組織していく。
このような教育研修システムを設置して始めて「点から線・線から面への展開」が単なるスローガンではない、中心市街地活性化への道としての現実性をもっているわけですね。

 これは既に都市の取り組みとしての計画段階に入っているものでありまして、考えてみれば、既存商業者のこのような取り組み無くしてタウンマネジメントもテナントミックスもありません。
マネジメントが発効するには、マネジメントを受ける側の「基礎体力」が備わっていることが不可欠、タウンマネージャーさんを配置して都市ではこのあたりどう考えられているのでしょうか。

 いずれ「先進事例」「視察先」を紹介しますね。

 おっとその前に7月15日開催の当社セミナーへの参加もよろしくご検討ください。

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