個店経営研修事業の効能

 昨年度実施されたところは、参加店舗における成果は確認済みですが、ところ・人によってはその商店街全体の活性化において意味するところをきちんと理解するには至っていないかも知れません。

 この事業の特徴は、
①これまで当該商店街がどのような活性化事業に取り組んでいるか、取り組んできたかに関係なく、
②その結果として当該商店街にどのような情況が生まれているか、ということにも一切関係なく、
③さらに取り組んだ各個店の業種や規模、経営者の経歴や年齢などにも関係なく、
 ちゃんと取り組んだお店は、これまでの延長線上では考えられない業績の好転を実現することが出来た、ということです。つまり、事業の「看板どおり」の成果を挙げました。

 それも、なにか特別変わったことを導入するのではなく
①計画やコンセプトは無用 ②お金は掛けない ③出来ることから少しずつ取り組む ④間違っていると思ったらやり直す ⑤取り組みを通じて売り上げが落ちるかも知れないことには手を出さない(冒険はしない)

 という“おっかなびっくり・石橋を叩いてすり足で進む”的な取り組みで成果を実現したのです。

 このことは何を意味しているか?

 まず第一に、これまで「商店街活性化施策」として取り組んできたモロモロの事業の結果とは無関係に繁盛を実現できた、ということ。これはホント凄いことです。
何がスゴイかといえば、お金も掛けずに(チラシ一枚配らず)業績が好転し、しかも持続発展する自信がついた、ということもさることながら、それを“これまでの取り組みの結果とは無関係に”達成した、ということですね。

 つまり、個店経営研修事業における繁盛店づくりには、従来的な商店街活性化策は関係なかった、ということです。
皆さん、商売繁盛に直接的には役に立たない事業にばかり取り組んでいますよ~、ということが分かってしまったわけです。

 通行量を増やすための居住人口・来街者を増やすためのハード事業、イベントや一点逸品、百縁商店街などソフト事業、そのいずれもが手も足も出なかった「繁盛店づくり」がそれらの事業とは無関係にいとも簡単に実現した・・・。
個店経営研修事業の凄いところはまさにここにあります。

 あらためて考えなければならないことは:
これまでの取り組みは一体何だったのか、ということ。
もちろん、まるっきり無駄な事業というのはありませんが、ひょっとしたら商店街が直面している状況に照らしてみたとき、不要不急の事業に取り組み、しかもそれがすべてだと勘違いしてまるまる依存してしまっていたのではないか、ということです。

 あらためて考えてみるとそういう認識がまかり通るというのは、不思議なことですが、それが商店街であり、商店街活性化事業だ、という、商店街全盛時代、どこのお店も繁盛していた当時から、ずうっと続いているパターンであり、こういう事業だけではいくら続けても効果は挙がらないと分かってはいるものの口には出しにくい、ということで何か目が覚めるようなきっかけがないと変わりにくいのかも知れません。そういうきっかけはなかなか無いのではないか・・。

 そういう中で有志が個店経営研修事業に取り組んだ結果、商店街活性化・繁盛店づくりと従来的な取り組みとの真実の関係が明らかになった以上、これまで通りの取り組みや計画をこれまでどおりに進めていくわけにはいきません。あらためて厳しく吟味し直すことが必要です。

 繁盛店が輩出したからといって、それだけで満足ししまい、従来からの事業計画はそのまま温存、各事業についても従来通り整斉と実行していく、というのでは事業の趣旨は爪の先くらいしか活用していないことになります。

 あらためて。
個店経営研修事業の成果をしっかり踏まえて、繁盛店づくり=点から線、線から面への展開という「商店街活性化への道」を基準に従来の事業、既存の計画を見直すことが不可欠です。

 個店経営研修は、これまでの商店街活性化の取り組みに「事実」をもって“繁盛店づくりに効果無し”と判定するものであり、そのことを理解したなら即刻事業・計画の吟味に取りかからなければならない。
 あらためて繁盛店づくりと連動する事業や計画が揃えられて始めて個店経営研修が点から線・・・の取り組みの起点として活用されることになります。

 よろしいですか。
個店経営研修は、参加した個店が繁盛する=ショッピング行き先として再生することはもちろんですが、そのうえさらに、“空洞化著しい商店街でもやり方次第では繁盛することが出来る”ことを実証します。
つまり、商店街をショッピングゾーンとして再構築する=商店街再生への道を指し示しているのです。

 これまでの活性化事業では、
①個店の売場には問題はないのだから、店前通行量さえ増えれば繁盛する あるいは
②個店の売場にも問題があるが、そこは聖域、立ち入ることはできない か、
③個店を繁盛店に変えることはできない
という「思いこみ」のもと、買い物客の来街目的であるはずの「個店の売場」の改善改革は手つかずのままでした。

 一般に、お客が売場から離れていくのは、売場が「陳腐化」したからです。その証拠にどんな商店街にも業種業態を問わず、繁盛している個店があり、その売場を見ますと商品・サービス・環境が三位一体、陳腐化することなくとおりから見てもキラキラと輝いています。

 個店経営研修事業、ホンモノになるかどうかは2年目以降の取組に掛かっています。一年目に取り組んだお店の繁盛だけでおしまいにするのか、それとも点から線、線から面への展開をホンキでめざすのか。
ホンキで目指すには、事業・計画の見なおしが不可欠です。


 陳腐化した個店が立ち並ぶ商店街は、どんなに人通りを増やしても繁盛することは出来ません。個店の陳腐化からの脱出という課題を店舗外の取り組みでカバーすることはゼッタイにできません。

 昨年、この事業に取り組めなかった皆さんも今年は是非ともエントリーして、「商店街活性化への道」を切り開く第一歩を踏みだしてください。取り組みは、まずあなた自身が「その気」になることから始まります。

当社は、「その気になった」あなたの事業着手までの取り組みの一部始終を支援します。
困ったことがあれば、何ごとによらず、遠慮なくどうぞ

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