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お笑い経済・経営学

 中心市街地活性化法の目的から
第一条 この法律は、中心市街地が地域の経済及び社会の発展に果たす役割の重要性にかんがみ、近年における急速な少子高齢化の進展、消費生活の変化等の社会経済情勢の変化に対応して、中心市街地における都市機能の増進及び経済活力の向上(以下「中心市街地の活性化」という。)を総合的かつ一体的に推進するため、中心市街地の活性化に関し、基本理念、政府による基本方針の策定、市町村による基本計画の作成及び内閣総理大臣による認定、当該認定を受けた基本計画に基づく事業に対する特別の措置、中心市街地活性化本部の設置等について定め、もって地域の振興及び秩序ある整備を図り、国民生活の向上及び国民経済の健全な発展に寄与することを目的とする。
**(引用終わり)**

既成の基本計画では、ここに掲げられている目的を達成するための取り組みの「総合的かつ一体的推進」の目標が「住む人・来る人を増やす」であり、具体的な数値目標が「通行量の増加」であることは周知のとおりです。
果たして「通行量の増加」のための事業を推進することで、
①社会情勢の変化に対応して
②中心市街地における都市機能の増進及び経済活力の向上
という法定の目的を達成することができるでしょうか?
認定計画を持っている人は、一度じっくり考えてみることが必要です。(昨日の記事など参考になると思います。)

 今日のテーマは別のことです。
「目的」に明らかなように、中心市街地活性化は、都市経営及び地域経済上の大きな問題です。中心市街地所在の都市機能が増進し、並行して当該地域における経済活力が向上すれば、その結果として「経済活動」が活性化します。中心市街地活性化の主要な目的は、“中心市街地における経済活動の活性化”ということになります。
 
 さらに、中心市街地の定義からして、活性化を目指す経済活動とは「小売商業」であり、つまり、小売商業の活性化、個店及び集積としての商店街における経済活動の活性化が中心市街地活性化の総合的・一体的取り組みの目的だということになります。

 もちろん、都市ごとに条件は異なりますから、中心市街地内に小売商業以外の都市機能・経済的機能が混在しているケースも珍しくありません。そういう地域は、それらの機能も合わせて増進・活性化に取り組むことで地域の総合的な活性化を目指すことになります。
当然ですね。

 いずれにせよ、主要な課題は「中心市街地における経済活動の活性化」であることはしっかり確認しておくことが必要です。
「商業はまちの花」などという認識では「経済活動の活性化」という自分たちの主体的な取り組みを通じてしか実現出来ない課題がなにやら「他人事」のようにとらえられてしまいかねません。
その結果何が起こるか?
分からない人は、最寄り都市の中心市街地を一瞥すれば分かります。

 さて、小売商業の活性化について。
小売業の役割は、消費財(サービスも)の供給と需要を結びつけること。「経済活動の出口」です。
ここがうまく機能しないと経済活動全体に齟齬を来します。
わがPOP理論の示すところです。
“ものが売れない”ということになるとたちまち「不況」ですからね。小売商業あっての経済という見方も出来るわけです。

 もちろん、小売商業は「営利事業体」によって担われますから、組織経営という重要な課題があることも言うまでもありません。

 ということで、中心市街地活性化≒経済活動の活性化≒小売商業の活性化は、優れて経済・経営に関わる問題だということはだれの眼にも明らかです。

 さて、この明白な「経済・経営」マターとしての中心市街地活性化について、経済学、経営学方面ではどのような貢献が為されているか?
経済学・経営学が実学の趣旨に即して、「中心市街地活性化」について有効な提言を行っているかと言いますと、これがビックリ、なぁんにもしていませんね。
あたかも、中心市街地活性化は経済マターではない、小売商業活動の活性化は経営マターではない、かのようです。

 実際はそんなことはありませんから、経済学・経営学が取っている中心市街地活性化という問題に対する態度は、すなわち、
①社会で起こっている対処すべき問題を認知できない あるいは
②認知できても適切な処方を提案できない
というレベルにあることを雄弁に物語っているのではないか?
という疑問が生じるのであります。

 もちろん、これはそもそも経済学、経営学について「偏見」を持っているものに、人より早く、見えるものですね。
経済学は均衡価格とか需給均衡とか言いますが、需要と供給が出会い、価格が決定される「POP」すなわち売買接点については、まったく認識していません。彼らにとって「需給」が結合するのは幾何学的「点」において。POPすなわち販売と購買が組み合う空間と時間は捨象されています。

 捨象しているということは、とりもなおさず「問題意識の外」ということですから、経済学も経営学も「店舗」、「売場」が分かりません。分からなければ的確な処方という貢献は望むべくもありません。経済学・経営学方面から「中心市街地活性化への道」が提案されない理由はこのにあるのではないでしょうか。

 タイトルの中味は展開できませんでした。
中心市街地活性化に提言できない経済学はダメ、ではなく、もともと経済学はダメだから中心市街地活性化に有効な仕事をきたするのは無理ですよね、ということで「経済学は何故ダメなのか」を考えてみたかったもので、続きは後ほど書き継ぎます。

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  • Author:進化する売場研究会
  • 【キラリ輝く繁盛店づくり】
    お客に見える店づくり―見える化をテーマに【個店の繁盛】から【商店街活性化】、【中心市街地の商業集積としての再構築】まで一貫した取組を支援します。
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