計画は基礎体力に従う

 戦略と組織の関係では、「組織は戦略に従う」(チャンドラー)と「戦略は組織に従う」(アンゾフ)が有名です。
鶏が先か卵が先か。

 戦略の策定:われわれは目的を達成するためにどういう戦略を採用できるか、ということを考えるに当たっては、その前提としてわが「戦力」を適切に把握しておかなければならない。
戦力の水準に眼をつぶって、目的からトップダウンで戦略を立てる、すなわち、“組織は戦略に従う”というのはダメ、出来ない相談ですね。

 商店街活性化の戦略。
既存の基礎体力をもって実現可能なシナリオを描くことが不可欠。
基礎体力を無視して、例えば“通行量さえ増えれば街は活性化できる”といった短絡に陥らないことが肝要です。いくら人通りが増えてもそれらを「買い物客」に転化する能力を持っていなければ無意味ですからね。イベント集客が買上客に転化しないことは、何年も経験しているところですが学習能力も?かな。

 人出といえば、“商業はまちの花、根・茎である住む人・来る人を増やせば活性化する”という迷理論で全国の取り組みを混乱させたのは藻谷浩介さんですが、最近はとんと噂を聞きませんね。
ご本人は口をつぐめばそれで終わりかも知れませんが、“その気”になった人、都市は大変でしょう。
 もっとも、“その気になった”のは自分たちの決定ですから恨むことはできません。

 脱線してしまいました。
商店街活性化の取り組みは、商店街の現状ありのままというところからスタートして、「繁盛店が軒を連ねる街並み」の実現を目指すわけですが、このときハッキリ確認しておかなければならないことは、

1.スタート時点の基礎体力は、「見てのとおり」という情況からのスタートである。

2.活性化を実現したかったら、現有能力の水準に関係なく“ここまでおいで”という能力を身につけなければならない

ということです。
したがって取り組みは、「1」的情況にある基礎体力を「2」的レベルに向上させていくという課題をも射程に入れておかなければならない。
基礎体力の現状を考えれば、活性化の取り組みは、当然のことながら、取り組みを通じて関係者の能力が所要のレベルアップを実現していくという性格のものでなければならない。

 これは、これまでに作られた基本計画ではまったく考慮されていない課題です。
街の空洞化を許している・陳腐化している能力をもって活性化への道を切り開いていくにはそれなりの仕組みが必要ですが、これまでのところ、仕組みを仕掛けている基本計画はひとつも無いようで、このまま行けば「中心市街地壊滅」までそんなに余裕はありませんよね。

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