市場に無知な「市場経済学」

 アダムスミス以来の近代経済学とは「市場経済」について探求する学問ということになっています。
市場を形成しているのは売り手と買い手、それに商品ですね。

 商品が無ければ売り手も買い手もありません。したがって市場もありません。
市場経済学を標榜する近代経済学において「商品」はどう扱われているでしょうか?
アッと驚く、マルクス他ごく一部(*)を除いてほとんど誰も取り上げておりません。エッ、そんなはずは、と思った人は身近の専門書の目次と索引をチェックしてご覧なさい。
 商品がなければ市場はない、市場を分析せずに市場経済が分かるはずがない、とズブのしろうとであるtakeo的には考えるのですが、如何でしょうか。

さて、需要と供給が出会うのは「市場」においてです。
市場とは「場」でありまして、場・即・特定の時間と空間。場がなければ、需要も供給も商品もそれぞれ機能することは出来ません。「場」とは、市場とはどこのことか?

 需給接点=POPです。
すなわち市場経済学=POP経済学(笑

 というように考えないと市場経済を理解することは出来ません。今日、いうところの近代経済学、市場経済学が経済を説明できるはずがない。
「中心市街活性化」を経済の問題として考え、処方できない原因はまさにここにあるのではないか。

 POPといえば、これを常設して購買行動に供することを事業機会としているのはわが小売業の皆さん。
皆さんの事業活動の分析を抜きにして市場経済を語ることは出来ません。経済学は(これまでのところ)出来ないことに取り組んでいる学問ですから、成果も上がりません。上がらないどころかトンデモを引き起こしています。

 市場経済は、POP経済、特に消費財については小売業者などが設営・提供するPOP抜きではあり得ません。
わが独立中小自営小売業者の皆さんはその社会的機能をあらためて認識しつつ、儲かることに専念していただきたいと切望するものです。

 経済学も近代経済学からとっとと現代経済学に脱皮してもらいたいものですが、学業界から革新が起きるとは考えにくい。“馬車を百台並べても汽車にはならない”といった人がいましたね。

(*)
1.ご承知のとおり、マルクス資本論は「商品論」から始まっています。
○貨幣の商品への転化は命がけのダイビングである(仕入れ)
○商品は貨幣に恋をする、だがその恋路は平坦ではない(販売)
と喝破。資本論第一巻、商業者必読です。

2.限界効用のメンガーさんも「商品」を論じています。
『一般理論経済学』2 第八章 商品の理論
「消費財」と「商品」の異同。商品特性と効用の異同。
供給・需要・商品は、POPにおけるAIDCAプロセスのA段階=購買の一瞬だけに現れます。POPが適切に設営されていないと、供給も需要も商品もその目的を達成することができません。

 商品を論じているマルクス、メンガーの両者、「POP」という補助線を引いて臨むと“商売のノウハウ ぴらめき~の”かもです。

ところで。
 経営分析=財務分析などいくらやっても繁盛店は作れませんからね。繁盛のタネはB/S借り方のさらに左側にあるのでありまして、「流動性比率」などがアタマの中でチラチラするようでは頼りないこと限りなし。
経営は、借り方の側に「明日の顧客」がいるか否か、です。
独立自営中小商業者の皆さんの中に経営分析などにはまっている人などがもしいらっしゃったら要注意。

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