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「活性化」の真偽を分かつもの

★中心市街地活性化法付則

第二条 政府はこの法律の施行後五年を経過した場合において、この法律の施行の状況について検討を加え、必要があると認めるときは、その結果について所要の措置を講じるものとする。

 改正されたのが平成十八年でしたから、来年が五年目、果たして見直しはどうなるのか?

 昨年度のフォローアップの結果はまだ発表されていないようですが、各認定基本計画の進展/当該街区の情況はどう総括されているのでしょうか。この期に及んでもやはり“順調に進展しており、目標は達成可能である”という見通しが根拠もなく報告される、というのはあってはならないことだと思いますが。
まさか、ですよね。

 目標である商店街の来訪者・通行量の現状及び招来見積がどうなっているにせよ、商店街を構成する個店群の業容の劣化、したがって業績の低迷下落という趨勢が止まっていない、それどころかほとんどの中心市街地でさらに加速中であることは間違いありません。

 何しろ、これまで商店街を追いつめた元凶と目されてきた大型ショッピングセンターをはじめとする郊外型商業さえも
「陳腐化」の波に呑みこまれようとしています。
事態をまじめに見るならば、来年度、法律の見直しは必至です。

 とするならば、これに備えて、
①これまでの取り組みを総括する
②新しいパラダイムに則ったスキーム作りに着手する
というのが今年度特に注力しなければならない仕事ではないでしょうか。

 この取り組みは上記のように、①これまでの総括~②新しい取り組みの方針 という流れで取り組むべきと考えられがちですが、実際は、そうではありません。
新しい方針が決まらないとこれまでの総括は出来ません。

“富士山に登らないと山頂からの眺望は見ることが出来ません。”
大事なことですからキモに銘じておきましょう。

 「総括」に取り組むには、
①商店街という都市機能の基本は何か
②今、それはどうなっているか
③活性化するためには何が必要か
といった「取り組みの基本中の基本」についてあらためて「視点」を作り、そこから現状を見る、ということが大切です。

 この「視点」は、これまでの取り組みをどう反省してもそこからは出てきませんからご注意。
「視点」が変わらないままではいくら「総括」しても、“総括が必要になっている情況”から脱出する方策は見えてきません。
“富士山に登らないとその頂上からの景観は見られない”
多くの都市が取り組んできた「診断助言事業」なども例外ではありません。いくら専門家を導入してもその「視点」が基本計画と同水準なら、出てくる「提言」も同じレベル。

 考えて見れば、“もはや商業活性化施策だけでは中心市街地は活性化できない”という総括に基づいて改正された中活法のスキームによる取り組みも、これまで取り組まれてきた商業活性化施策が“周辺事業”である、という視点を欠いたため旧法のレベルを突破することが出来ないままです。
(一部、新たな視点を獲得、突破を目指している事例もあるようですが)

 さて、標題について。
商店街・中心市街地活性化の真偽を分かつものはなにか?

 簡単でありまして。
“活性化の取り組みが必要な情況が改善されているか?、改善に向かっているか?”を見ればよい。
それはどこに現れるか?

 もちろん、活性化しなければならない状況に陥っている商店街、そこに立地する各個店の店主の表情に現れる。いうまでもありません。

 商店街が活性化に向かっているかどうか。
その成果は各個店のたたずまい、とりわけ店主の「顔」に出ます。
取り組みについて、本音のところが知りたかったら、二、三店、店主さんに話を聞いてみればよろしい。聞ける雰囲気があればの話ですが。
  
 本当に商店街活性化、商業の振興を実現したかったら、一日、一刻も早く「通行量神話」から脱却すること。
商店主の顔を見れば、通行量などに一喜一憂しているときではないことが分かるはずですが・・・、目を逸らしていませんか?

 活性化の取り組みの真偽を分かつもの。
それは“今までの取り組みの「至らなさ」がどう総括されているか”ということです。
どう「至らな」かったか、ということがちゃんと認識されていないと「本物の・使い物になる活性化」にはほど遠い。

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