商店街組織、喫緊の課題

 近年、商店街振興組合が解散した、という話を聞くことが多くなったような気がします。集約すると相当の数に上がるのではないかと思います。こういう情報は数字を握っているところが情報として公開すべき、放っておくと対策を講じることが出来ません。
 takeoが遭遇したケースだけをみても解散の原因は単純ではありません。いろいろなことが重なって解散に至るのですが、いずれの場合も共通しているのは、これ以上組合を存続させても得られるものが少ない、という判断が組合員の多数を占めた結果です。解散するまでには、廃業・撤退による組合員減少や実働店舗の業績低迷による脱退が相次ぐという段階を辿っています。

 条件的には、「解散への道」をひた走っている組合も多いのではないか。元々、商業振興施策の受け皿という側面が強かった組織、新しい事業への取り組み意欲が乏しくなれば活動も停滞、組織の必要性に疑問が生じるのもあるいは当然かも知れません。

 一方、商店街の現状は言うまでもなく、空き店舗増加の傾向に歯止めがかからず、空洞化の一途をたどる中で、営業中の店舗もいつ何時看板を下ろすことになるのか、予断を許さない状況です。
 誰も好きこのんでお店を閉める訳ではありませんが、売り上げ不振は商売を継続するために必要な経費をまかなうことはできず、しかも状況好転の可能性はまったく見えない・・・。

 この期において振興組合はなにをなすべきか?
定款を繙いても何も見えてきません。

 組合が存続しようと考えるなら、定款の「目的」に掲げているか否かを問わず、存続するために必要な条件を創りださなければならない。

 この時期、商店街組織の使命は、個店では様々な理由でなかなか実現できない“繁盛再生の方向と方法”についてアンテナをはりめぐらし、情報を収集・評価するなど積極的に活動する中から「商店街として生き残っていく方向と方法」を模索、選択すること、その方向で個店の“繁盛を実現する方法”選択肢を提示し、使用する個店の取り組みを支援することです。

 つまり、商業施策の受け皿として構成員を組織してスタートした商店街組織は、組織存立の大前提が崩壊しており、これからも商店街組織としての存続を目指すとすれば抜本的な活動の変革に取り組まなければならない。

 中小小売商業施策の基本は、
1.大企業に比して組織、資金調達などで劣る中小小売り商業に対して
2.適切な支援施策をこう怖じることで
3.適正な事業機会を確保する
ことです。ご承知のとおり。
共同経済事業、共同施設事業に大別される諸施策が提供され、全国の中小小売商業者組織が活用してきました。

 ここにいたって注目しなければならないことがあります。
施策は中小小売り商業者を組織力、資金力という側面で支援するものですが、今現在、果たしてこのような支援に効果が期待できるのだろうか?

 中心市街地立地の百貨店からコンビニまで、郊外立地の近隣型から広域型までのショッピングセンター、小売り業界全体が低迷する中でひとり商店街立地の中小小売業だけが相も変わらぬ、規模や資金レベルで支援を得れば何とかなるものかどうか、もはやそういう期待をしている人はほんの一握り、自分の頭で物事を考えるという習慣を失っている人たちだけですね。

 こういう「一握り」の人たちが商店街の活性化の取り組みを決定し、推進しているというところに問題があるわけですが。

 商店街振興組合など、もっぱら規模や施設・資金レベルの支援施策の受け皿としての期待で作られた組織では、現在~将来において中小小売業が直面している経営課題への対応に何ほどの力も発揮できないのではないか。
直視すればそういうことですよね。

 閑散たるアーケード、薄暗い照明の維持を賦課される一方で喫緊の課題である売上の下げ止まり・反転上昇には爪の垢ほども貢献できない・基礎体力が劣化している組織ですから、脱退者が続出するのは無理からぬこと、まだなんとか施設・経済、両面の共同事業に取り組んでいるところもいつ何時脱出が始まることか・・・。

 端的にいって振興組合は、その前提となっている組合員の経営が劣化スパイラルに陥っている現状、一日も早くそこから脱出しなければならないという課題に対してなんの役割も果たすことが出来ない存在ではないか?
設立の目的、これまでの事業活動があらしめているところですね。

 この時点で組合が存続を目指すなら、定款上の目的やこれまでの活動にはこだわらず、上位目的である組合員の経営の存続に貢献する・組合員が直面している問題を直視し、その解決に組合員とともに立ち向かわなければならない。
直面している課題とは何か?

 現在~将来における「商店街」という立地環境において“組合員が繁盛し続ける方向と方法”を獲得し、関係各方面と共有して実践していくこと。

 よく考えてみていただきたい。
この時期、商店街立地の中小小売業が存続するためには「劣化スパイラル」から脱却して“繁盛し続ける方向と方法”を獲得し、それを実践し続けならない、というのは本当か否か?

 本当だとすれば、その解はどのようなものでどこにあるのか?
個々の組合員は解を自力で獲得し、実践していくために必要な基礎体力を持っているだろうか?
 という問題があり、もちろん個々の中小小売商業者にその解を自力で開発せよというのは無理難題過ぎます。
前述のとおり、“規模も組織も資金力も”格段に備えている百貨店やショッピングセンターも解を出せない状況ですからね。

 今・このとき、商店街振興組合が最優先で取り組まなければならない課題はなにか?
当社の考えるところをあらためて紹介してみました。
もちろん、この課題に組合が単独で取り組んでいくというのは現実的ではありません。
強力な外部からの支援が必要です。

 以上のような問題情況に同意される方への提案:
商店街活性化を牽引する「キラリ繁盛店」の実現を目指す、
講習会
『「POPマネジメント 繁盛の原理」で繁盛店を目指す


 意欲的な有志が取り組み、繁盛を再現して周囲~街全体に波及させていく、という方法のスタート台となる繁盛店を続出させる方向と方法、当社これまでに蓄積した理論とノウハウを新しい視点からまとめ直した“分かりやすく・取り組みやすい”方向と方法です。

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