既知既成の商店街活性化策に退場勧告(笑

 従来的商店街活性化施策、その代表は「ソフト・ハードの施策を駆使して通行量を増やす」というものです。
果たして、通行量が増えれば商店街は活性化するものでしょうか。
検討してみましょう。

 シナリオは次のとおり。

1.通行量が増える
2.増えた通行量が各個店を認知する
3.入店したくなり・入店する
4.あれこれショッピングを体験し・満足し、クセになる
5.商店街がショッピング客で賑わうようになる

 商店街の通行量が増えて、その結果各個店が繁盛するようになるまでには、この5段階をクリアすることが必要だということに疑義はないと思います。

 問題はもちろんここからでありまして。
この5段階をクリアするには、次の与件が必要です。
1.商店街に立地する各個店は、店前通行量を入店させショッピング客に転化する技術(以下、「転化技術」という)を持っている
2.転化技術は一般論として「通行量をショッピング客に転化する・繁盛店づくり」として成立しなければならない。
 そうしないと、“通行量が増えれば街は商業集積として活性化する”と言う主張は出来ませんからね。
「通行量をショッピング客に転化する・繁盛店づくり」の内容はどういうものか、takeoには想像も出来ませんが(提唱しているアナウンサーさんたちももちろん説明できません)
少なくとも次のような内容を持っていることが必要です。

※「通行量をショッピング客に転化する・繁盛店づくり」は、
1.都市規模や人口、商圏範囲などを問わず
2.集積規模、競合関係を問わず
3.業種・業態、店舗規模、経営形態を問わず
4.業容の現状を問わず
すべての商店街立地の小売業は“通行量が増えれば繁盛するようになる”という道筋を明らかにしておくことが必要です。

 もし、「通行量の増加」を実現するプロセスと平行して組合レベル、個店レベルで実現しなければならない条件等があればそれを列挙し、かつ、条件を満たすための取り組みを示すことになります。もちろん、この条件も上記1~5を満たしていること。

 商店街関係者、とりわけ小売業者各位は、ここのところをしっかり理解していただくことが不可欠です。
他はともかく、あなたご自身は“「通行量をショッピング客に転化するの法」を持っているんですか?”ということですね。

 “通行量が増えれば商店街は活性化する=立地する各個店は繁盛間違いなし”という既知既存の活性化論、提唱している人のほとんどが「転化の法」については、ものの見事に口をつぐんでいます。ご承知のとおり。
「転化の法」が不可欠なことを理解していないのか、それとも必要なことは分かっているが用意していないのか、いずれにせよ、他人に「提案」出来るレベルではないことだけは確かです。

 現在、全国津々浦々にわたって商店街・中心市街地活性化の「暗黙の前提」とされている「通行量を増やして街を活性化する」という方向は、アナウンサーさんたちが「転化の法」を示しておらず、これから構築提示する力量もあるとは考えられないことから、何の根拠も無い「デタラメ」であると判断しなければならない。
 「増えた通行量をショッピング客に転化するの法」を示し得ないレベルの施策では直接の目標である通行量の増大さえおぼつかない、というのがこれまでの取り組み状況から明らかです。

 さて一方、㈱全国商店街支援センターが年度後半から全国二十の商店街で展開した「個店経営研修事業」では、ちゃんと取り組めば、
1.都市規模や人口、商圏範囲などを問わず
2.集積規模、競合関係を問わず
3.業種・業態、店舗規模、経営形態を問わず
4.業容の現状を問わず
商店街立地の各個店は、これまでの趨勢とは無縁の「繁盛」を実現できることを実証しています。
“出来ることから・お金を掛けず・創意工夫で”。

 個店経営研修事業で明らかになっているのは:
商店街立地の中小小売個店は、「繁盛店づくり」の適切な方向と方法を守って日々の仕事に精を出せば繁盛できる、ということです。

 “店前通行量をショッピング客に転化する” といったアクロバチックな「解答」が出てくるのは、問題の立て方がおかしいから。問題の立て方がおかしいのは問題を考える道具=「商業理論」がチャチだから。

 個店経営研修事業の展開により、「通行量理論」の反証となる繁盛店が全国各地で族生しはじめた今日、「商店街活性化・繁盛店族生」を目的にした「通行量増大作戦」はもはや所期の目的にはそぐわない・「ミスマッチ」であることが見る人にはちゃんと見えるようになっているといって過言ではありません。
疑ウモノハ我ラガ所業終ワリシ所ヲ見ヨ、といったのは大塩平八郎さんですが、個店経営研修事業に参加された皆さんもたぶん同じ気持ちではないでしょうか。

 ということで。
今日のタイトルが生まれたわけですが、もちろん対応するかどうかは商店街の皆さんが決めること、その結果を受けとめるのももちろん、皆さん方一人一人の商業者ですね。

※今日のトピックス

 3月8~9日にわたって開催される大分県宇佐市四日市商店街振興組合の個店経営研修事業の第四回研修と全体研修について、他都市からの聴講が許可されているようです。条件が合う人は、思い立たれては如何でしょうか。組合事務所に問い合わせてください。

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