商店街活性化事業、個店業績への影響は?

 全国津々浦々、ソフトハードの両面にわたって繰り広げられている商店街活性化事業、そこに立地する個店の業績向上に役立っているでしょうか?
取り組みの節目では必ず調査・掌握しなければならないことだと思いますが、如何でしょうか。あまり聞いたことが無いのですが。
“シャッターの内側は個店の仕事”だとしても、事業の成果は最終的に個店内部の景況に現れるはず、これを把握しないようでは事業をやったとは言えません。

 POP理論をまつまでもなく、商店街の基本機能は「ショッピング」であり、この機能を主要に担うのは個店・個々の売り場であることに異存はないと思います。商店街の活性化が必要だということは、そのショッピング機能が陳腐化~劣化~空洞化していることに他ならず、ショッピング機能の空洞化を他の機能を付加することで補うことは出来ません。買い物の目的は、所要の商品を手に入れて持ち帰り生活の中で用いることですから、ニーズに合う商品を適切な条件で手に入れることが期待できない売場・個店・商店街が他の条件をどんなに粉飾しようともお客の食指は動きません。

 いくら商店街活性化事業に取り組んでも、個店の業績はピクリとも好転しないのはこのためです。

 さてご承知のとおり、㈱全国商店街支援センターでは全国二十個所の商店街を対象に「個店経営研修事業」に取り組んでいます。
この事業は、その趣旨からして、
①都市規模・商圏人口不問
②業種・業容・現在の業績不問
③施設設備の状況・店舗面積不問
④経営資源・経営能力の現状不問
⑤もっと儲けたいという情念は不可欠
というポジションからスタート、
1.コンセプトや計画は作らない
2.お金は掛けない
3.自力で出来ることから取り組む
4.成果がでなかったらやり直す
5.仮説試行、結果はお客の行動で判断する
という方法で繁盛実現を目指します。

 今年度の事業はおおむね終了、来週から逐次総括に入っていきますが、既に多くの参加店が見違えるような業容を実現し、目標(売り上げアップ)を達成しています。
あれ?

 ということは、今現在取り組まれている商店街活性化事業の実施・その成果などには無関係に繁盛店を作ることが出来ることが実証された、ということになりますね。???
商店街活性化事業への取り組み状況に関わらず、個店はしかるべき「繁盛店づくり」に取り組めば、繁盛店に返信することが出来るということで、そうしますと、個店の繁盛という目標にとって「商店街活性化事業」とはいったいなんぞや、ということになります。

 このあたりについて、何故かこれまであまり問題になっていませんが、“効果は期待できないが「おつきあい」で商店街活動に参加する”という活動のあり方にはそろそろ限界が来ているのではないか。
活性化事業のあり方は、いまのうちに抜本的に変えないと組合そのものの存在意義が問われることになりかねません。

 というように傍からは見えますが、如何ですか、正面を担当されている関係各方面の皆さん。

※念のため:
 この事業は「商店街活性化事業の取り組み状況」とはひとまず無関係に個店の繁盛を実現しようとするものですが、もちろん、各種活性化事業の真価は「繁盛店」の店内でこそ存分に発揮されるわけです。
一店逸品、百縁商店街などは「繁盛している商店街」が取り組めばそれなりの成果をあげることが出来ますが、今から活性化が必要な商店街が活性化の手段として取り組んでも成果は一向に上がりません。一日も足を洗い(笑、「繁盛店への道」に転進されることをお奨めします。

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