商店街活性化、基礎の基礎は

 言うまでもなく、「繁盛への道」・方法と方向を理解し・実践し、成果を挙げている個店の存在です。

 国が示している『中心市街地の活性化を図るための基本的な方針』では、成果に乏しかったこれまでの商店街活性化の取り組みの総括として、
“もっぱら基盤整備などの周辺事業に止まり、中小小売商業としての競争力の根幹である業種揃え・店揃えの最適化に関する取り組みが不十分であった”と明記されています。
(こういう極めて重大な指摘についてきちんと踏まえて作られている『基本計画』は皆無、プランナーさんたちはいったい何に依拠して計画を作ったのか?)

 業種揃え・店揃えとは何か?
これは、“商店街に欠けている業種を空店舗対策事業などを利用して誘致する”ということではありません。
商店街が広域商圏において「ショッピングの場」として存立可能なポジションを選択し、そのポジションを実現・維持するために必要な「売場構成(つまりテナントミックス)」を計画し、具現化していくことです。
つまり、既存個店もただ従来通りの業容を維持しようとするのではなく、「広域商圏において尊属可能なあるべき商業集積」を実現していく、その原動力として率先して店づくりの転換に取り組んでいくことが求められています。
転換には取り組まない、もっぱら周辺事業に依拠して百年一日、jたいの好転を待つ、というのは不可能ですからね。
いやでも転換に取り組まないと「繁昌」出来ません。
繁昌できなければ退場あるのみ、です。

 「周辺事業」とは何か?
“中小小売商業の競争力の根幹である業種揃え・店揃え”以外の事業は全部周辺事業です。
人はなぜ商店街・商業集積に出掛けるか?
その主要な目的はショッピングですから、お客に来てもらいたい商業集積は、当然、ショッピング行き先としての魅力を日々拡充しなければならない。
その魅力の中心はなんと言っても“買って、持ち帰って、生活で使う材料としてふさわしい商品が品揃えされていること”であり、“ショッピングの場として魅力のあるお店・売場が軒を連ねていること”です。この条件の不備を他の「周辺事業」で補うことは出来ません。

 数十年にわたって全国の商店街で取り組まれた各種の「活性化事業」がほとんど効果が無かったのは(だから空洞化が進むばかり)、売場ミックスの充実、その前提としての個店の売場の充実という課題について、もっぱら「個店の責任」ということにしてなんの手段も講じなかったからです。
売場に魅力がなければ、集客事業、販促事業の効果は得られません。どこの商店街でもいやと言うほど経験していることですが、目先を変えて今でも続けられています。
一点逸品とか、百縁商店街とか。
アーケードの撤去とか、アーケードの設置とか。

 周辺事業に取り組むにあたっての決めセリフは“やらないよりやった方がいい”という言い方ですね。
ちょっと考えてみると、
なぜやった方がいいのか?
やれば何がどうなるのか、やたら無ければ何がどうなるのか?
もっと他に緊急を要する課題はないのか?
といろいろな疑問が湧いてくるはずですが、そういう疑問については「判断停止」で進められるのが周辺事業の常です。

 数十年にわたって繰り返されてきた不毛な周辺事業ですが、もちろん、事業そのものが悪いわけではありません。問題は、中核事業をほったらかしたまま、周辺事業に走っている事業主体の「アタマの中味」、「基礎体力」にあります。
いつも申しあげているとおり。

 商店街活性化の取り組み、やるべきことは多々ありますが、眼下の状況においてもっとも基礎となるのは、「街ぐるみの繁昌」を目指して率先「自店の繁盛店作り」に取り組む先駆的試行をスタートすること。
もちろんそのためには適切な「方法と方向」を選定採用することが必要です。“やらないよりやった方がいい”といった安易な考えで取り組むとまたしても「トンデモ」に陥ってしまいかねません。
適切な方法と方向を採用して「繁盛店づくり」に取り組み、成功させる個店群が続出するようになってはじめて「周辺事業」の効果が期待できるのであって、けしてその逆ではありません。

 商店街立地、陳腐化した既存商店野中から繁盛店を続出させる、というのは並大抵のことではありませんが、ご承知のとおり、当社提供の「商人塾」ではその可能性が実証段階に入っており、さらに今年度は国~全国商店街支援センターのキラリ繁盛店づくり=個店経営研修事業もスタートしています。

 大規模な投資を伴う周辺事業に取り組んでいる商店街は、その成果を享受するためには、当該事業に先行または平行して成果の受け皿となる「繁盛する個店」を実現することが不可欠です。

 商店街活性化実現のためにはいろいろな条件を整備することが必要ですが、なにはさておき、最優先で取り組み、実現しなければならないのは、“商店街立地・既存商店群の取り組み主体でも、方法と方向を間違わなければ繁盛店を再生することができる”ことを実証することです。
もはやこれ以外の事業では、関係各方面を納得させることはできません。

商店街活性化の取り組み、基礎中の基礎は既存個店をどんどん繁盛店に生まれ変わらせることですが、皆さんの街の取り組みはどうなっていますか?
未着手のところはこれから何を頼りに「周辺事業」の効果を挙げていくのか、胸に手を当てて考えて見ることが必要ではないでしょうか。
考えてみる視点・採用すべき方法と方向についての選択肢の一つは、あなたの眼前・このサイトに提案されています。

本日入手:
書籍:
スピノザ『エティカ』中公クラシックス
ふとひらめいて富永仲基と読み比べてみようかと。
それにしても暇ですね(笑

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バッテリー込み重量756gというVAIO X をば。
久しく難儀していた出張時の利用環境は完璧、後は本人のモチベーションだけです。

※今日は、午前中は佐賀県中央会に参上、鹿児島市で開催される勉強会について打ち合わせ。
午後から大分県宇佐市に赴き、来週スタートする個店経営研修事業の打ち合を理事長さんと。

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