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小売業というポジション

 小売業とは
1.教科書によれば:
消費財を 他から調達&/or自ら製造し 最終消費者に販売する
という仕事です。最終消費者=消費購買客ですね。

2.小売業を消費購買客から見れば:
生活を営むために必要なあれこれを 十分な(ただし余分ではない)品揃えして ショッピングさせてくれるところ
です。ちなみにショッピング=購買・下見・冷やかし・暇つぶし。

3.この仕事をやり遂げる(すなわち繁昌する)ために小売業は、
対象とする購買行動を選定し その期待に応え得る品揃え・サービス・環境ミックス(すなわち三点セット)を作り上げ 提供する
という仕事を倦むことなく続けなければならない。

 以上は、小売業という仕事が続く限り、小売業で成功したい人・小売業を成功させたい人は誰もが頭にたたき込んでおかなければならない原則ですね。

 こうしてみると、小売業が成功するためには三つの条件整備に取り組まなければならないことが分かります。

第一に。
 活動分野が消費すなわち人々の日々の生活に関わることですから、人々とりわけ自分が顧客対象と想定する人たちの生活の有り様、そこに生まれている「期待」についてしっかり理解すること。「三点セット」は顧客の“生活への期待”を実現するために必須の「ショッピング行き先」を目指して構築され・維持されなければならない以上、当たり前のことですね。

第二に。
小売業は、その取扱商品の多くを外部からの調達・仕入れに頼っています。
つまり小売業は、その「三点セット」を構築するにあたって、自分が対応しようとする顧客の生活を作るために必要な材料(つまり商品アイテム)を製造業・卸売業(以下「川上}という)から調達=集荷しなければならない。すなわち、自分の店づくりに必要な商品及びサービスを提供してくれる川上の企業を選定、長期に渡る取り組みを構築維持しなければならない。

第三に。
 店舗を対象顧客から見た「ショッピングの場」として構築、維持していくこと。つまり「店づくりとその運用」です。

 小売業とは、製造・流通段階と消費購買段階を結ぶ重要な機能であることは言うまでもありません。如何に優れた生活材を作ってもそれがお客の入手可能な条件が整備されていない限り、お客の手にはいることはありませんから、消費財としての役割を全うすることは出来ません。小売段階がうまく機能しないと、川上の努力はすべて水の泡、です。
 一方、小売業の店舗は、お客から“生活を作り上げるために必要なショッピングの場」と認められ続けない限り、その事業機会を維持発展させることはできません。
三点セットの充実は営業活動そのものですが、中でももっとも重要なことは言うまでもなく「品揃え・集荷」です。
人々の「今日から明日にかけての生活への期待」を読み、期待を充足するために必要な生活材アイテムを想定し、集荷・品揃えしなければならない。集めるだけではなく、川上に対して所要の情報・仕様を流し、その活動を支援しなければならない。

 こうしてあらためて考えてみますと、経済における小売業のポジションの重要性が再確認することが出来ます。
つくる側も使う側も、小売業の適切な活躍無くしてその生活・事業機会への期待を満足させることは出来ません。
国民総生産の6割以上を占めている消費(個人の生活を作るための消費購買)の活性化は、わが国喫緊の課題である「経済成長」を具現して行く上で極めて重要な課題です。
小売業は、「消費の活性化」を実現していく上で、不可欠の役割を負っています。
消費生活のニーズ動向をいちはやく踏まえた「店づくり」に挑戦、実現することで消費購買行動の活性化を促すこと。
これが「繁盛店づくり」の社会・経済的役割です。

 実現するためには、転換に取り組むことを平行して川上・顧客の双方に対して、「つなぎ役」としての機能を果たしていかなければならない。つなぎをプロデュースしなければならない。
「つなぎ」は従来の小売業では余り意識されませんでしたが、ここまで来れば、その重要性は“分かる人には分かる”はずです。

 この重要なポジションにある小売業が、一部を除き、前代未聞の「不況」に陥っていること、そこから脱出することが小売業から川上産業、ひいてはわが国経済全体の活性化への方向ですが、残念ながら、そのことが理解されておらず、脱出への途の切開はわが国経済活性化の戦略的課題であるという位置づけは為されておりません。

 ご承知のとおり、小売業がこの状態から抜け出さないとわが国経済の沈下スパイラルからの脱出は不可能です。
あまり指摘する人はいませんが。

“わが国経済の新しい発展は、小売業の活性化から”
というのが、今日の「経済成長戦略」を構築していく中でそれにふさわしい位置に置かれるかどうか。
ポジションを占めていくためには何を為すべきか。

 小売業に関係する皆さん、それぞれが真価を問われているわけですが、問題情況を適切に理解し、対応するシナリオを作り挑戦している組織・個人は圧倒的に少数派です。
もちろん、数少ない挑戦者の中にわが商人塾・個店経営研修事業への参加者があることはご承知のとおり。

商人塾・個店経営研修事業に取り組み中の皆さん。
皆さんの活躍が自店の繁昌・商店街の活性化、川上の活性化、地域経済の活性化、さらにはわが国経済の活性化へと直結していることにあらためて思いを馳せ、店づくりの成功とその伝播という取り組み課題の達成に邁進していきましょう。

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