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『岐阜市中心市街地活性化基本計画』

5月28日総理大臣の認定を受けました。→参照

 ご承知のとおり、岐阜市の問屋街といえば地方都市の中心商店街とはとって切っても切れない関係にある街でした。
問屋街にとっも全国中小都市の中心商店街は主要な取引先が立地している「共存共栄」の相手でしたし、今でも・・・かな。

 皆さんには、あるいはショックかも知れませんが、一時期商人塾で業容転換に取り組むファッション専門店の間で「岐阜では間に合わない」という合い言葉?が生まれました。
 商人塾は、業種を問わず参加店舗の「ショッピングモールを構成している業容」への転換を目指す実践ですが、もちろん、ファッション専門店が参加しています。
 品揃えの転換を模索する中で、「地元問屋はダメ」とか「これまでの問屋ではダメ」という声が挙がります。
並行するように地方問屋はどんどん廃業していきました。
 多くの都市の郊外には「卸団地」があると思いますが、ご承知のとおり、軒並み空洞化しています。

 規模の大小を問わず、メーカー、産地問屋との直取引というのは商人塾参加者にとって「当たり前」のこと、というかそうしないと「ラグジュアリィ対応業容」の品揃えは不可能ですからね。
で、どこに仕入れに行くかといえば、とりあえず、地元・地方問屋の仕入先、元卸が集積している産地の問屋街ということになるわけですが、商人塾で異口同音に語られていたのが、「岐阜から仕入れていてはダメだ」ということ(失礼、私がいってるのではありません)。
 つまり、岐阜の問屋街を仕入先にしていたのでは業容転換は不可能だ」と。
最近ではそういうコトバも聞かれなくなって、岐阜離れが定着してしまった・・・・?
という状況が、一部とはいえ、先進的な小売業に顕著に現れているわけですが、もちろん、こういう評価は問屋街の実状に如実に反映されている思われるのですが、岐阜市ではどのように対策が講じられているのでしょうか。

 という問題意識が僭越ながら、同市の『基本計画』の検討にチャレンジする趣旨です。以下に見るとおり、問屋、とりわけその機能から考えて産地問屋の動向は、中心商店街活性化の成否に大きく影響しますから。

 業容転換に取り組む全国全都市の中心市街地・商店街立地の個店にとって、新しい集荷先の開拓・確保は転換の成否を左右する重要課題です。当社が提唱する「業容転換」に挑戦する有志は、東京・京都・神戸と集荷に奔走しています。
情報が限られ、経費も割高となる中での取り組みです。

 他方、従来から地方都市の中心商店街立地の「専門店」を主な取引先にしていた全国の消費財産地は、商店街の空洞化の直撃を受けて廃業が相次ぎ、空洞化が進展しています。
川上の機能の一つに「ソフトなリテイルサポート」がありますが、未曾有の経営環境の変化に対応する方向と方法についての体系的な支援を提供することは、不可能でしたから、劣化する取引先の活性化に的確な支援をすることはとうてい不可能でした。
だって、蓄積してきたノウハウと隔絶した課題ですもん。
 
 中心市街地・商店街の活性化に関わっておいでの皆さんは業容転換~ショッピングモールとしての再構築という課題への取り組みにおいて、重要な役割を担うべき「川上」、消費財産地の現状については、その動向・とりわけ「活性化への取り組み」を注視することが必要です。

 商人塾では取り組みの中からいろいろと新規取り引き先の開拓に関するノウハウも作られています。特に全国各地の仲間の地域を越えた情報交換は即戦力です。
一般に新規集荷先の開拓は小売業にとって大変難しいと思われがちですが、「商人塾」のネットワークを利用するとスムースにいくことが多い。
中には今どきだというのに、メーカー、問屋主催の販促フェアが提供される例もあります。川上も必死、売る力を付けてきた取引先は当然優先支援です。

 商店街立地における業容転換のキモは、客数・売り上げ・粗利の三つを同時並行でアップすること。実現のカギを握るのは品揃え・集荷です。このカギを握るのが集荷先管理。
 ちなみに「遅れてきたショッピングモール派」は、商店街に東京発のチェーンストア(SPAなど)の誘致を目指していたりしますが、この路線は政令指定都市の中心市街地において早くに挫折しています。
 ショッピングモールとしての再構築は、地元商業者有志による業容転換が主戦力、ファッションなら自力によるコレクトショップへの転換、がメインであり、もちろん、コレクトショップにとって、メーカー、問屋との協働が不可欠であることは業界の常識、中心市街地活性化の方向&方法として「ショッピングモールとしての再構築」を掲げたとたん、志を共にする川上(メーカー、問屋)の開拓・協働は避けることの出来ない課題です。

 「中心市街地活性化基本計画」商業活性化の項には、「商店街の川上対策」は必掲課題なのですが、現在までのところ、取り組みを記載している例はほとんど無いのではないでしょうか。

 全国の中心市街地の空洞化は、個店の業容の空洞化と一体的に進んでいるわけで、活性化への取り組みは、すなわち、立地する個店の業容転換・特に「品揃え」の改革・革新が基本課題となる。問題は、取り組みに協働出来る川上企業がどこにあるか、ということ。目下のところ、各人がそれぞれ足を棒にしつつ、東京・神戸・京都などを探し回っています。
 中には涙無くしては語れない・聞けない苦労話があったりしますが、結論だけ書きますと、商人塾参加店の実況では「取り組めば成果が出る」ことが明かです。

 ここで話はクルリンパと戻りまして、岐阜市の中心市街地活性化。

 空洞化著しい問屋街の再生のカギは、全国の中心市街地・商店街が目指すべき「ショッピングモールとしての再生」という方向&方法に岐阜市の問屋街はいったい貢献できるのか、はたまた出来ないのか? 
貢献を目指す方向と方法を確立できるかどうか、ということです。

 全国全都市の中心市街地・商店街活性化に共通する課題の解決に貢献する新しい方向&方法を確立し、街ぐるみで新しい問屋機能・リテイルサポート機能の実現を目指して協働する以外に、岐阜市中心市街地において重要な位置を占めている問屋街の活性化を実現することは不可能です。

 全国の中心商店街が「ショッピングモールとしての再構築を目指す」という趨勢は、岐阜市の中心市街地活性化にとって二度とない「起死回生」のチャンスですが、さて、問題は“チャンス到来”が理解されているかな、ということ及び理解したとして、どう実現していくか。

 『岐阜市中心市街地活性化基本計画』ではこのチャンスがどう認識され、活かされようとされているか?

 岐阜市の基本計画のできばえは、全国の中心市街地・商店街の活性化を目指す皆さんにとって、けして他人事ではありません。
商業の活性化=業容転換を考えたとたん、最初に直面する課題は「品揃え」であり「仕入先」ですからね。
この課題への支援は、TMO体制の重要な任務であり、出来れば産地及び全国TMOの連合で取り組んでいただきたいものです。

 以上のような問題意識のもとに、岐阜市の基本計画の特に「商業の活性化」部分を検討してみたいと思います。都市の特性を踏まえ「活性化を実現するためには何が必要か」=「全国の中心商店街の活性化に貢献する機能の再構築」をテーマに検討するものです。

※岐阜市の皆さん及び同市中心市街地・問屋街などと関係の深い皆さんは、この企画にぜひ注目してください。
なお、お知り合いに関係者がおいでの人は是非、お声かけをお願います。
きっと取り組みに貢献出来る内容になると思います。

 ちなみに、商人塾参加者で業容転換真っ最中の人で「創業以来今が最高」といっているファッション専門店さんの仕入先は岐阜市の問屋街です。
この人も「うちの取引先を除いて岐阜はダメ」といっているのですが、何をおっしゃる、岐阜が良くなる方向と方法はちゃんとある(笑

※消費財産地・産地卸や卸団地の空洞化は、中心市街地問題と密接に関連していますが、上述のとおりその連携は実現していません。
当社は年来協働を提唱し、わずかながら実戦の経験を持っています。
今回の試みではこのあたりについても考えてみたいと思います。

産地、川上に関心のある人は是非、議論に参加してください。
あなたのまちの商店街活性化のカギとなるかも知れない企画です。

 
都市経営】コーナーでスタートです。


フム、ちょっと覗いてみるか(笑い
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  • Author:進化する売場研究会
  • 【キラリ輝く繁盛店づくり】
    お客に見える店づくり―見える化をテーマに【個店の繁盛】から【商店街活性化】、【中心市街地の商業集積としての再構築】まで一貫した取組を支援します。
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