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「大転換の時代」

人間の歴史始まって以来という大転換期、個人、各種組織ともに安定・繁栄を維持・確保するためにはどのように考え・何をなすべきか、抜本的にポジションを再構築しなければならない、という戦略的な問題に直面しています。
戦略的な課題の常として、今日取り組まなかったとしても明日明確に弊害がでるわけではなく、取り組んだからといって明日からバラ色になるわけでもありません。
戦略課題への真剣な取り組みが一日延ばしになっていくゆえんですが、はっきりしているのはやがていつか必ず取り組まなかった付けを払わなければならない、ということです。

このブログは、「中心市街地活性化」というメインの課題を考える傍ら、こういった時代的な課題、それらがさまざまな分野に現れる様相、対応のあり方などを論じて行きたいと思います。
なんといっても中心市街地の空洞化自体が「転換期」を象徴する状況に陥っていますからね。

ということで、まずは我々が生きている時代とはいったいどのような時代なのか、過去の延長線上で考えられる=従来の戦略で対処できるのか、それとも本当に転換期であり、戦略レベルの転換が必要なのか、あらためて考えてみたいと思います。
あなたもご一緒にどうぞ。

さて、ちょうど1年前、政府税制調査会は、
『わが国経済社会の構造変化の「実像」について 
~「量」から「質」へ、そして「標準」から「多様」へ~ 』
と題するレポートを発表しました。

「構造変化」がいわれる現在から将来に渡っての税制のスキームを構想するに先立って、変化の実像を見極めようというものです。さしあたり、このレポートをもとに考えてみましょう。

二 わが国経済社会の構造変化の「実像」:10のキー・ファクト
 
1.今世紀日本は「人口減少社会・超高齢化社会」
 *人口減少社会への突入
 *超高齢化社会への変貌-少子化と長寿化の同時進行
* 従属人口指数の上昇-社会的な扶養力の弱まり
2.「右肩上がり経済」の終焉
 *高度経済成長を支えた基礎的条件の消滅-標準モデルの「非  標準化」
 *「量的拡大」志向の限界
3.家族のかたちの多様化
 *「夫婦と子供のみの世帯」の非標準化
 *「戦後家族モデル」の終焉-標準的ライフコースの相対化
 *ライフコースの多様化と不確実性の高まり
4.「日本型雇用慣行」のゆらぎと、働き方の多様化
 *雇用形態の多様化
 *職業観の多様化―カイシャ離れと不確実性の高まり)
5.価値観・ライフスタイルの多様化・多重化
 *「画一」から「多様」、「多重」へ
 *キーワード-選択の自由、煩わしさ回避、現在(いま))
6.社会や「公共」に対する意識
 *社会貢献意識と他者への依存
 *個人の主体的な「公共」への参加
7.分配面での変化の兆し
 *均質化、流動化の動きの鈍化
 *「機会の平等」志向
8.環境負荷の増大、多様化
 *「循環型社会」への転換
9.グローバル化の進行
 *世界規模でのグローバル化
 *わが国における国際的結びつきの深化
10.深刻化する財政状況
 *戦後の財政運営
 *問われる「持続可能性」
というように「実像」が報告されています。

※詳細は、http://www.mof.go.jp/singikai/zeicho/top_zei3.htm から 「諮問・答申・報告書等」~「我が国経済社会の構造変 化の実像について」及び「参考資料」を参照のこと

「三 結びにかえて-将来に向けての示唆」では、二の「10のキー・ファクト」に見られる特徴として二つあげられています。

1.経済社会の「基盤」の変容-「量的拡大」から「質の充実」 へ
* 第一の特徴は、わが国経済社会の「基盤」の変容とも言うべ き構造変化である。
 今後の日本は、「人口減少」、「超高齢化」が進み、「壮年中 心の若い社会」から「成 熟した長寿社会」となる。また、高 度経済成長を支えた基礎的条件(高い家計貯蓄 率、人口ボー ナス、労働力人口増加等)はほぼ消滅した。グローバル化が加 速し、環境負荷も高まりつつある。財政は、その持続可能性が 問われている。
  このような経済社会の「基盤」の変容により、もはや高度経 済成長期のような大 幅な「量的拡大」を期待することができ なくなった。「質の充実」を軸とする経済 社会への転換が求 められている。
2.「標準」から「多様」へ
  第二の特徴は、家族・就労等様々な局面において、高度経済 成長期に形成され定着した「標準的なるもの」が消失し「多様 化」が進みつつあるということである。
 もはや画一的な「標準モデル」によることは現実的ではない。 今後の経済社会を展望する際には、「多様性」をどのように捉 え、これにどのように対応していくのか、さらにはこれをどの ように活かしていくのかが問われることになる。

以上を簡単に確認しておきましょう。

1.「10のキーワード」に象徴される構造変化は、「我が国経 済社会の基盤の変容」というレベルのものである。
2.従来型の標準的・定型的な目標が消失、慣行的な手法が適用 できない。
ということですね。
このような現状認識から導かれる課題は、
※新しい「経済社会」の方向は「質的充実」をめざし「多様化」 を活用していかなければならないが、
※ほうっておいても「実像」的構造変化が進展するなかで、「質 的充実」を実現していくシナリオをどう描けるか?
ということでしょう。

「転換期」とは、
①これまで傾向として一定の方向なり範囲なりにあったことが、
②その方向や範囲を成立させていた条件が変化することで、
③これまでの延長線上では物事が想定できなくなる 
という時代ですから、転換期の特徴は、
①「復旧」はない
②これまでの経験・ノウハウは役に立たないことが多く・それば かりか変化への対応を妨害する可能性さえある
③新しい取り組みのスタイルが必要である 
といったことではないでしょうか。

 「構造改革」とは転換期における「新しい取り組みのスタイル」の構築を意味し、「転換期(ミクロではなく社会経済全体の)におけるありかた」という問題意識がないとせっかくの取り組みがミスマッチ、思いがけない結果を招く可能性があります。

転換期の課題は、
①[10のキーワード]的な転換期の特性を「自分にとってのラス要 因に出来る」ポジションを考え出し、
②現状からそのポジションへの移行をめざして転換戦略(=シナ リオ)を描く
という作業であることが理解されます。

もちろん、「転換期という環境をプラスにする」という課題は、中心市街地に限らず、[転換期」の影響を被る組織・地域においては、それぞれの存在目的に応じてしっかり対応を構築していかなければならない、まさに「画期的」な課題です。

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