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自己実現風評

社会学方面では「自己実現予言」という言葉がありまして、あることを予言したことで関係各方面がその予言を踏まえた行動を取るようになり、結果として予言が実現してしまう・・・、ということですね。

 話題は「デフレ」。
一昨日でしたか、「副総理・戦略担当」大臣さんが「デフレに入った」と宣い、メディアが大きく報じました。
他方、「デフレ対応の責任者」と目されている日銀総裁は、“価格の持続的下落をデフレと定義すれば、現在はデフレにちがないないが・・・”と歯切れが悪いこと。

 デフレ=持続的な価格下落という定義はいつだれが言いだしたことか?

 持続的な価格下落の要因にはあれこれと異なる原因があり得るのでありまして、“いかなる原因であれ、価格が下落すればそれはデフレだ”というのは、街なかに立っている三色のものは全部交通信号だ、というくらいひどいデタラメでありまして、価格下落なら即デフレ、デフレといえば流動性の不足、日銀は金利を下げよ、というのはあまりといえばあまりな短絡です。

 今日の「デフレ論議」のレベルは「風評」の域でありまして、自らを「古典派(つまり昔開発され・流通した理論)」を名乗って恥じない自力思考省略の「経済学徒」の面々の“価格下落と聞けばデフレと答える”昭和初期の流行歌的レトリック似すぎないのですが、恐ろしいことに、「価格下落」にデフレのレッテルが貼られると、これが社会を席巻、戦術としての価格下落のはずが、もはや誰も逆らうことの出来ない趨勢としての価格下落に変わってしまう。

 つい先ごろのデフレ騒動は、マックの低価格路線が引き金を引いたものでした。

 デフレといえば、その大元は「需要不足」、これまでどおりにものが売れていかない、という事態を指します。
公共投資で人為的に需要を喚起、「乗数効果」によって所得を増やし、消費ー需要を拡大する、というのがケインズさんの手法でした。当時はホントに物を買おうにもお金が無い、という状況が合ったわけです。

 今日起こっている需要不足に起因する売り上げ不振への対策として展開されている「低価格路線」をデフレと勘違い、「デフレ襲来」と騒ぎ立てる人は、マック騒動からどういう教訓を得たのか。
鶏は三歩歩くとすっかり忘れる、といいますがホントに忘れるのは鶏では無さそうです。

 デフレとはなにか?
突き詰めて考えていくと、経済学の至らなさ、というか、いまどき自らを「古典派」「新古典派」と色づけして恥じない皆さんの至らなさを痛感することになります。

 言うまでもなく、デフレ風評は「一億総中流・ラグジュアリィニーズへの対応」という日本経済・起死回生の方向に鋭く対立するものでありまして、これはもう有志各位は断固として反対し、実際の行動に於いて対案を出していかなければならない。

「個店経営研修事業」はとんでもない状況において取り組まれるわけですが、環境変化の三点セットをきちんと理解したうえで、ラグジュアリィ局面への提案という路線からぶれないように、参加者は覚悟を決めて取り組むことが肝要です。

デフレ論議は、【理論創発】で行います。

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