プロとアマチュアを分かつもの

 先日、甲府市での飲み会で“「プロフェッショナル」の定義は色々あるが、クオールエイド流が一番しっくりくる”という話が出ました。
くだんの定義、果たしてクオールエイド流かそれともドラッカーの言葉だったのか、ちょっとあやふやでしたが今思い出して検索してみると、やはりクオールエイド流だったようです。

 ということで、プロとは何か? 2001年の記事です。

F007■プロに今求められていること(2001.7.1)

    どんな分野でも共通するプロとノンプロの分水嶺は,技術的なレベルの高低うんぬんということではなく、たった一点,プロは職業・所得の源泉であるのに対してノンプロは職業つまりそこから収入を得ることを期待していない、ということである。つまり,ある業界のプロであるということは,特別の資格の有無は別としてその分野での活動を自分の生活の糧を得る手段にしている,ということである。もちろん、その活動に対して対価を支払う顧客がいることは大前提であり、したがって同じような活動を提供しようとする人が複数あれば競争が発生することになる。競争の話はひとまずおいておく。

   特定の業界に身を置くことを生活の糧を得る手段にするということは,明日もこの業界で仕事をするということを意味しており、プロに対する顧客の信頼の基礎はここにある。「明日も仕事をするんだから,デタラメはしないだろう」・「もちろんです」というのが、プロと彼に仕事を委託する顧客との間に成り立っているもっとも基本的な関係である。

   プロは,その分野が何であれ、明日も仕事を続けていくためには今日の仕事を通じて明日の顧客を確保する,と考えることがきわめて大切である。
これからもずうっとこの業界で仕事していく時、今日の仕事は今日で終わり、明日の仕事はまた明日見つけよう、ということはなかなか難しい。時間もコストも掛かるし、お客のほうはこれまでの仕事の出来映えなどを確認して発注先を決めたい、ということもある。
  
   そんなわけでプロは、今日の仕事を通じて明日の顧客を創造する,ということが大原則でなければならない。とりあえず今がよければ全てよし,というノンプロとのここが一番の違いである。技術レベルなどは無関係,プロを凌駕するノンプロが大抵の分野に大勢いるのだ。プロのプロたる所以は、明日の仕事は今日の顧客の満足が連れてくる、ということを肝に銘じて、今日の顧客、眼前の顧客の満足実現に努力を惜しまぬ、というところにある。

   さて、ここからが問題。
   世の中全体が大きな転換期を迎えている今日、多くのプロの悩みは,昨日の顧客が満足した水準(つまり自分が自信をもって提供できる水準)と今日の顧客が期待している水準とがあまりにもかけ離れている、ということだ。どこの分野でも顧客は経験的に成熟、情報的にはプロ顔負けという状況にある。このような顧客の期待は明日はさらに今日以上に高いところにうつっていく。経験はさらに良いもの、優れたものを追い求めるようになっていく、という性質を持っている。プロはこのような顧客を満足させ続けなければならない。

   プロが持っている技術は昨日の顧客を満足させたことは間違いない。満足させたからこそ今日、ここにプロとしての位置を占めているのである。
 今、この「昨日の技術」に疑問が生じているのだ。昨日はたしかに顧客を満足させた技術だが、果たして今日の顧客をも満足させることが出来るか、ということである。

   そもそもプロが提供する技術と顧客が期待していることの間のミスマッチこそが現在の不況の大きな要因であるという主張さえある。昨日以上の満足が期待できない買い物ならする必要がない、昨年のもので間に合わせて買い控え、買い換え需要ならディスカウントで済ませて当然、ということである。このようにプロ(企業といってもよい)が提供しているものがお客の期待していることとミスマッチしている、ということが、個々の企業を業績を悪化させ、その結果消費が減衰しているのであってけしてその反対ではない。

   さらに恐ろしいことに、今日満足させられなかった顧客は明日は絶対あなたのところには来ないだろう、ということである。
 だってそうでしょう。今日満足させてもらってはじめて、今度もきっと満足させてもらえるだろう、という期待が生まれ、再来店、再発注という行動が発生する。今日お客が来ないということは明日はもっと来ないだろうということを意味している。

   いずれにせよ、今日から明日につながる顧客満足の創造を目指して行動を始めるべき時である。昨日までの実績が明日の売り上げにつながるものではない、ということは量販大企業の現状から一目瞭然である。彼らの現状は不況がもたらしたものではない。彼らが提供している総体としての店づくりが顧客の今日の期待に全くこたえきっていない、というところに原因がある。

   プロたるもの、不振の原因を自分の裁量出来る範囲以外に求めるぐらいならプロを返上した方がよい。マクロの経済がどう転ぼうともそのことが直接原因であなたあるいはあなたの企業がプロとしてやっていけなくなる、ということは消あり得ない。あなたの業界がある日忽然と消滅する、ということはないのだから。あらためて自分、自社がお客に提供しているものはお客にとって何なのか、お客の期待しているソリューションを提供するために、自分の仕事は如何にあるべきか、ということを再検討し、確立し直すべき時である。

 昨日までの実績を頼らず、明日の顧客満足の実現に向かって素直に顧客の生活を見つめ直すことからスタートだ。

以上:
http://www.quolaid.com/library/flash01/f007.htm

※恐るべし、言葉の力

 プロの定義、如何ですか?
プロとはこういうものだ、と理解すると。
①あなた自身の仕事の考え方・働き方
②店頭担当者の仕事の考え方・働き方
が劇的に変わることが出来ます。
もっとも、②の「働き方」についてはあなた自身が「仕組み」を考えることが必要です。 

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