商店街活性化 計画はどう作るか

 クオールエイド流の商店街活性化が他と大きく違うのは、「全体計画を作らない」というところにあります。
計画大好きの皆さんはビックリされるかも知れませんが。

 「個店経営研修事業inゆんぬ(与論)会場」では、繁盛店づくりの方向と方法の提案のうち、“計画は作らない”という一項に疑問が出されました。
“計画無しで取り組めるはずがない”ということで、質問者は奥さんが美容院経営、ご自分は建設業を営んでいる人です。
家を建てるには計画と設計図が必要ですからね。質問が出るのは当然です。

 家づくりと繁盛店づくり、どこがどう違うのか、説明したらすぐ理解されました。当サイト常連の皆さんはとっくにお分かりのことと思いますが、最近おいでの人にはどうでしょうか。

 商店街活性化・中心市街地活性化も同様でありまして、立派な計画を作ればうまく行く、というものではありません。
この点従来、takeoは“まちづくりの全体は計画できない”というクリストファー・アレグザンダー教授の理論を採用していましたが、これを基本としてさらに“今現在、計画の作成~実施に必要な基礎体力が装備されていない”という条件を指摘したいと思います。

 早い話。
関係各方面の意欲&基礎体力を結集し、これに適切な目標と実現のための各種事業を計画すれば、取り組みは成功する、というのがプランナーさんたちのポジションですが、どっこい、そうは問屋がおろしません。

 そもそも商店街はなぜ空洞化したのか?
その原因を突き止め・原因を解消したからと言って空洞化が解決するとは限りません。原因が無くなっても結果は残る、というのはプランナーたる者、しっかり弁えておかなければならない「原則事項」です。
この原則を理解し、プランニング業務に応用出来るレベルのプランナーが中心市街地・商店街活性化という事業領域に参入しているかといえば、既存各都市の基本計画をチラ見した限りでは、ゼロですね。
①計画を立てる力のない人が、②立ててはいけない性格の計画を、③見よう見まねで立てている、というのが現状ですが、見よう見まねの対象になっている選好計画が「立ててはいけない計画」ですから救われません。

 プランナー恐るべし、でありまして人跡未踏の事業に取り組むにあたっては、「計画は作らない」ことがプラニングの第一歩であることを弁えておかないと。
従来的・作り終わったとたん、たなざらしにされるレベルの計画ではものの役には立ちません。
従来的レベルとは?

 取り組みがうまく行かないのは、目的・目標がおかしかったからというのがこれまでの総括ですが、これからは、
そもそも。
取り組みに動員可能な
“商業者をはじめ、関係者の基礎体力はどうなっているか?”
ということをしっかり考え、“取り組みのプロセスで基礎体力を錬磨する”ということを念頭に置きつつプランニングする、という「離れ業」を駆使しないとものの役にたつ計画にはなりません。

 これはもう、プランナーさんの腕の見せ所、そのものでありまして、例えば、
“我が中心市街地は都心型商業集積としての再構築を目指す”とか
“中心市街地にショッピングモールを構築する”
といった目標を掲げ、
“商人塾的実践をもって漸進的に実現していく”
という方法を明記した計画を作り、商人塾に取り組んでもそれでOKというわけにはなりません。

「ミッシングリング」がありまして、さてそれは何でしょうか。
ということをテーマに論議してみるというのは如何でしょうか。
ことは、商店街や中心市街地活性化という問題に限らず、広く「プランニング」という仕事に関わることですから【理論創発】あたりで。

プランニングに関わっておられる方、問題提起して見ませんか。

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