「地方都市」からの百貨店退出

 昨日、情報を得ました。
せっかく基本計画を作成して“さあ、これから”という矢先に百貨店が撤退を表明した、という都市がありまして、皆さん、出鼻をくじかれたというか、パニック状態になっているとか。
商人塾を経験していれば百貨店が退出したくらいでパニックに陥ることは無いはずなのですが・・・。
パニックに陥るのは、
“一見、理解を超えるような状態が起きたときに、これに短絡的・トータルに対応しようとするからだ”
とは評論家、故・江藤淳さんの言葉だったと覚えていますが、はじめて「百貨店の退出」という事態に直面した商店街の皆さんにとってはそういうことかも知れませんね。

 しかし、商人塾では「百貨店という業容とその将来」についてはちゃんと説明しています。そもそも御市の場合、takeo自身、わざわざ当該店舗のクリニックを行い、その結果を報告していますからね。
“時間の問題”と。

 にもかかわらず、パニック状態が現出したということは、「商人塾」が少なくともこの問題については効能効果を発揮できなかった、ということを意味していますね。
他の取り組みは大丈夫か?という懸念が生じます。

 「地方都市」からの百貨店の退出は、もちろん、今に始まったことはではありません。
比較的長く持ちこたえてきたところも、他社に隔絶した業容を構築していたわけではなく、もっぱら「シャッターの外側」の事情に助けられて長らえていたわけですかから、「シャッターの外側(本店の都合とか)」の事情が変われば、アッという間に趨勢に“右へならえ”することになります。

 百貨店には、当社がいうところの「基礎体力」が絶望的に欠けていますからね。(基礎体力すなわち、問題を発明し、解決策を案出する能力、です。ご承知のとおり)
ちなみに“問題は発見されるのではない、発明されるのだ”というのは「クオールエイド流問題解決法」のアルファでありオメガです。それはともかく。

 百貨店の将来は、ラグジュアリィ業容への脱皮の成否に掛かっている、というのが当社の年来の主張ですが、実際に各企業が取り組んでいるのは「経費節減」と「合併」ばかり、肝心のデスティネーションの見直し・再構築という戦略課題については手つかずのまま。推して知るべし。
これは業界全体、「地方百貨店」から「都市百貨店」まで各社横並び、例外は一社もありません。

 百貨店についてはあらためて考えるとして。
問題は退出と聞いてパニック状態に陥ってしまった商店街の方です。

 第一に言えることは、くだんの百貨店の立地状態。
端的にいって、その立地は商店街から幹線道路一本隔たっていますから、とりあえず、“まちの真ん中でなくてよかったね”と思わなければいけない。
ほとんどのまちの場合、百貨店の抜け殻は商店街のど真ん中にあり、活用法が見あたらず空いたままというところが多く、その分、街の物理的な空洞化が目立つのですが、御市の場合、それはありませんからね。
これまでは道路のせいで「回遊性」が阻まれているという認識でしたが、もともと「回遊」は起きてなかったわけですし。

 百貨店の命運は織り込み済み、着々と「キラリ店」を増やしていく、という商人塾で合意した既定路線を愚直に追求するべきところ、パニックに陥るとはぶっちゃけがっかりです(笑。
せっかくの商人塾の効果が十分発揮できていない、ということですから、このままでは基本計画~新しい取り組みも宙に浮いてしまうのではないか・・・?

 ということで、なんとかしなくちゃ、と走り回ると起きてしまうのがパニックです。
ここは商人塾で勉強したことを思い出し、あらためて「キラリ店への道」を邁進する、という唯一の繁盛への道の実践を加速してください。

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