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承  前

(昨日の記事の続きです)

 新法に基づく基本計画の認定作業が進んでいますが、昨日書いたように、この制度では旧スキーム時代の挫折を克服することが出来ないことがあきらかになっています。
 というか、『整備改善活性化法(改正以前の中活法)』時代の取り組みが挫折した原因は、スキームにあったのではなく、スキームを使って中心市街地活性化に取り組もうとする側の「問題のとらえ方」にあったのですから、「問題のとらえ方」が従来どおりである以上、新しいスキームを使った取り組みでも同じような挫折に陥ることは、基本計画がWeb上に告知された時点で逃れられない成り行きのように見えるわけです。

 問題の一つは、挫折の原因はスキーム以前の問題だったのに、総務省の「総括」でスキームの問題と認知されたこと。指摘区域の広狭や数値目標の有無といった、「法」の目的・目標の達成とは直接関係のないところに「問題」が指摘されました。もう一つは、スキームに先立つ問題を理解する「背景知識」として、「小売業は立地商売だ、立地とは店前通行量である」という商店街全盛時代の経験則が応用されたこと。
 この二つが相まって、「人口を増やし・通行量を増やす」という方向でスキームが作り替えられた、というのがこの間の経緯です。
 
 クオールエイドではこれまで一貫して
①中心市街地活性化の主要な目的は、商業機能の活性化である。
②中心市街地の商業集積は、結束して一個のショッピングモールとしての再構築(テナントミックスの推進)を目指す。
③取り組みの中核は、既存個店・商店街等の自助努力である。
④TMOはショッピングモールとしての再構築を推進する司令塔である。
⑤取り組みには「勉強」が必要である。
ということを「法」~基本方針~TMOマニュアルなどを援用しつつ ―商業理論等の背景知識も駆使しながら― 、 主張してきたところです。
この方向と方法が、『整備活性化法』のスキームときわめて調和していることはいうまでもありません。
 当社サイトを愛顧いただいている皆さんは、このような主張に共鳴・共感関係にあるわけですが、日頃、皆さんが現場で感じられるのは「中心市街地活性化」をめぐる議論がどうも噛み合わない、ということです。

 これはもちろん当たり前といえば当たり前のことでありまして、あなたは「活性化を実現するためには」というところに根拠をおいて考えているのに対して、多くの関係者は、「補助金確保には認定が条件、認定をクリアする計画を作ろう」というように、取り組み姿勢が違いますからね。

 では、「補助金ありき」と考える人たちが本当に「補助金が来れば何とかなる」と考えているかといえば、そんなことは無い、というのが現状の恐ろしいところです。
結局、整備活性化法時代の取り組みの教訓は、な~んにも残っておりません。
本来なら、きっちり反省した上で「同じ轍は踏まない」ことを合い言葉に新計画を作るべきところ、「認定をクリアする計画」作りに終始することになった。
その原因は先ほど述べたとおり、「商業施策をいくら講じても人口が少ないのでは無理」
「店前通行量を増やすことが先決だ」ということで、これまでの・予算の使いっぱなしに終わった事業がすべて免罪されてしまいましたからね。
「総括恐るべし」といっておきましょう

 ということで、認定情況から得られる教訓は、いつもながら「自力思考」すなわち「自分のことは自分で考える」ということが、いよいよもって重要だ、ということです。
「自力思考」すべきは誰か、もちろん関係者全員そうなんですが、中でも特に、事業の成果が直接「自分の損得として現れるべき」商業者のみずからの損得を規準にした「自分で考える」が実現されなければならない。

 それも、「通行量を増やすには」とか「人口を増やすには」といった市会議員さんの議会発言のようなレベルではなく、うちの店は「どうすれば儲かるか」、「どうすれば消費者の支持が得られるか」という生々しいところを自力で考え抜き・取り組み抜かなければならない。衰退著しい自店の“立地も店舗規模も変えず”繁昌を再現しようというわけですから、生半可のことで実現できるはずがない、ということはあらかじめ覚悟しておかなければ。

 「通行量が増えればなんとかなる(かもしれない)」というのはあまりにも世間知らずな・あまりにも虫の良い考えです。
百歩譲って「通行量増大作戦」が成功したとして、店前を歩く人たちは、かって商店街を買い物行き先としていた人たちとは大違い、商店街で買い物しなくても困らない人ばかりです。こういう人が街を歩いたら、魅力も感じられないあなたのお店で買い物するようになりますか?

 ということで、問題はあれこれの補助事業を如何に上手に確保するか、ということではなく、「どうしたら売れる店・商店街」に変身できるか、ということであり、「売り買い」は個々の店舗のシャッターの内側で行われることですから、当然「売り場の改革・革新」は中心市街地活性化の実践レベルのメインテーマです。
 「中心市街地活性化への道」は、上記①~⑤の方向と方法であること、新スキームにいても、いささかも変わることはありません。

 ということで、当サイトの役割はこれからも当分続きますが、情況に鑑みこれまで以上に踏み込んだ取り組みを構想中です。「中心市街地、このとおり活性化できました」という「モデル」も必要かと考えるようになった今日この頃、「うちがなってもいいよ」というところ、ありませんか(笑


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  • Author:進化する売場研究会
  • 【キラリ輝く繁盛店づくり】
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