業容の進化発展は基礎体力の強化から

 「通行量の増大」を目指す取り組みが、商店街活性化の実現に結果を出せないことが明らかになるにつれて、これからますます“こうすれば商店は繁盛する”といった提言が増えてくることが予想されます。(増えてこない=従来どおりの通行量増大策に終始するようではあまりにも進歩がない!)

 「こうすれば」ということで提言される「繁盛への道」、それがどういう方向&方法であるにせよ、自力中心で取り組むことが必須条件であることは間違いありません。

 そうしますと問題は、はたして自分・自店は「こうすれば」と提言されている「繁盛への道」を歩いていくために必要な「基礎体力」を持っているだろうか?
ということですね。
もちろん、これは単に各個店が自問すべき問題であるとともに、中心市街地・商店街活性化に取り組む関係各方面も“いったいうちのまちの商業者の基礎体力はどうなっているのか、「活性化実現の方向と方法」を実践していくだけの基礎体力を持っているだろうか?”ということは、当然のことながら自問してみなければならない。

 答えは決まり切っておりまして、
自問:基礎体力を持っているか?
自答:持っていない
ということですね。
イヤ持っている、という人はその基礎体力は商店街・個店のどこにどのように実証されているか、きちんと説明すべき。
説明不能ならそれは単なる希望的観測、です。

 したがって「活性化実現の方向と方法」の提言は、「道」を示すと同時に、道を歩いていくための「基礎体力」を強化向上する方法も併せて提案しなければならない。
早い話。「店前通行量を増やす」という方針を掲げるなら増えた通行量を自店のお客に転化させる仕組みを考え・実現する「基礎体力」をどう装備するか、という問題を避けて通ることは出来ません。
出来ますか?

 さらに。 
「活性化への道」は正しい道を選択すればそれでOKというモノでありません。お客のニーズはどんどん変化していきますから、これに対応し続けるためには(そうしないと持続的繁盛は出来ません)、売場は変容を続けなければならない。
「基礎体力」は、“売場に必要な進化発展を実現していく能力”という「応用」が効かないと本物ではありません。

 提案される「繁盛店づくりの方向と方法」、本物かどうかを見分けるカギは、「繁盛実例」の有無だけではなく、将来にわたって自力進化を保証する・応用可能な基礎体力とそれを使いこなす能力の涵養という課題があることを示し、かつ、取り組みのなかでその能力を確保している方法を持っているかどうか。

 第一に、そういう問題があるのだということを自覚しているかどうか?
第二に、問題にとりくんでいく方法が納得出来るか?

 「基礎体力」という概念は繁盛店づくりに不可欠ですが、他ではあまり使われておりません。
使わなくてもいいのですが、要は、「必要な能力を装備する必要性と装備する方法」が提案されているかどうか、ということです。

常連各位にとっては今さら言うまでもないことですが、
①基礎体力をめぐる議論はほとんど行われていない
②たまに見かける論議も的を得ていない
という状況であり、このまま行けば基礎体力無しで冬のエベレストに登るようなもの、滑落・凍死お望み次第。

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