敵を知り、おのれを知れば・・・

百戦殆うからず。孫子の言葉です。

それでは。
敵を知らず、おのれを知らなければどうなるのか・・・・?

 もちろん、百戦百敗にはなりません。まあ、百回も負け続ける能力はありませんからね。

 「一戦必敗」とも限りません。“勝ちに不思議あり”、相手がもっと致命的なポカをしてくれると、こっちの不備は帳消しになります。

 さて、「商店街活性化」の場合はどうでしょうか。
商店街活性化を戦に例えるのはどうかとも思いますが、顧客の支持をめぐる競争においては、「競争相手を知る」ことも重要です。
「商店街活性化」を成功させるには、おのれを知り・競争相手を知らなければならない。
商店街の場合、競争は一回こっきりの合戦などとは異なり、ずうっと果てしなく続くわけですから、相手のポカなどに期待することは出来ません。連戦連勝していかなくてはならない。

 そうすると、“敵を知り、おのれを知る”ことが大変重要な条件になります。

敵とは誰か?
色々あります。ショッピングセンター、パワーセンター、郊外フリースタンディングのパワーリテイラー等々。
商店街空洞化の要因として名指しされることが多いこれらの商業施設について、商店街活性化に取り組んでいると称する皆さんはどれだけ理解しているのか?
すなわち、どれだけ「敵を知る」を実行しているか?

ほとんど知りませんよね。
知る努力もしていませんよね。

そういうことで競争相手と上手く(全面対決もしくは棲み分け)対応し、お客さんに高い評価をもらえる買い物行き先としての再構築が出来ますか?(商店街活性化=商業集積としての再構築です。)出来ると言えますか?

 “イベントの時は商店街に来てくれる人が買い物の時は郊外に行く”というのはイベントに熱心な商店街の嘆きですが、その理由はどこにあるのか分かっていますか?

思えば、活性化への取り組みを初めて以来、どこの商店街でも・ただの一度も・「競争相手・郊外型商業の正体」を理解しようという努力は行われておりません。

 空洞化に悩み、活性化を至上課題とするはずの商店街は、「おのれを知る」、自らの現状を把握するということについて、どれだけ・どういう努力をしてきたでしょうか?

 空洞化の原因も既存個店の業績不振もその原因は「住む人来る人・通行量の減少」とされているわけですが、

“商店街に買い物に来ない人たちはどこに買い物に行っているのか?”
“商店街に来ないで、向こうに行くのはなぜか?”

いろいろ理由は考えられており、それらが間違っているとも思えませんが、
商店街にショッピングに来ない理由の一つには、商店街及びそこに立地する個店にも問題があるのではないか?
ということは考えてみなくてもいいのだろうか?
・・・・・・・・

通行量が増えれば商店街は活性化できる、という一念で事業に取り組んでいる皆さんは、
「人通りが多くてもお店は繁盛していない商店街の例」とか
「イベントの人出が翌日からの買い物客増につながらないという自分たちのイベントのたびに痛感している体験」
などをどう考えているのか?

 と考えてみますと、結局:
商店街活性化に取り組んでいる人たちの多くには、「おのれを知る」という努力が不足しているのではないか?
という疑問が起きるのであります。

 イベントのお客を買い物客に出来ないのはなぜか?
「住む人来る人が少ないから」でも、「車社会だから」でもありませんよね。イベント目的なら商店街までわざわざ出掛けてくるにもかかわらず、買い物となるとどうして来てくれないのか?
このあたり、一度は胸に手を当てて考えてみるべきではないでしょうか→イベントイノチ、イベントの伝道師さんたち。

 結局、「敵を知らずおのれを知らず」という状況では、活性化を実現するために本当に取り組まなければならない課題を理解することはできず、したがって、課題に取り組めず、活性化に成功することも無い・・・・。

 さらに困ったことに。
商店街活性化の現場では、「まず敵を知り・おのれを知ろう」、その作業が優先する、といった正論が採用される可能性が極めて低いということがあります。
後先考えるよりも何でもいいから「活性化」と冠の付いた事業に取り組んでいたい、という人たちが主導権を握っていたりすると大変。

 という状況は、全国の商店街、ごくごくありふれた情景でありまして、ホンキで活性化を実現したい、実現しなければならないという立場にある人が真っ先に取り組まなければならないのは、こういう「自力思考」とはほど遠いビヘイビアをなんとかして現場から駆逐すること。

 この取り組みに妥協は許されないのですが、心優しい皆さんは“敵を知らず、おのれを知らず”に繰り返される言動を放置したまま、不平不満をつぶやくだけ・・・。

 現下、商店街活性化への道を阻んでいる「敵」は誰か?
ということで、取り組みの展開を実現するには敵の正体を知り、これを打倒しなければなりません。
そのためにはまず、「おのれを知る」ことが大切、臆病風やら世間体などに惑わされていてはゼッタイに成就できないのが今どきの商店街活性化です。

 それとも、“波風立てず、仲良くしていればそのうちなんとかなるのが商店街活性化”ですか?

 まずは。
商店街に対する住民・消費者の評価が既存の「消費者アンケート」などには記載されているはず、
○もっとまじめに商売をして とか
○魅力のある品揃えを など。

“おのれを知る”第一歩として、あらためて熟読玩味されることをお奨めします。

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