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商店街活性化、来街目的は知らんぷり

商店街活性化事業がはじまって以来半世紀、
立地改善的各種活性化事業の成果を享受出来
なかった、陳腐化している個店売場群の改革の
支援=リテイルサポートの取組は、行政、
まち会社、商工団体、指導団体等関係各方面
ほとんど手つかずで現在に至っています。
個店売場といえば消費購買行動にとって来街
目的の最右翼、その整備を個店に一任、専ら
店前通行量とかカラー舗装、アーケード等
立地条件の改善のみに取り組んできたのは
罪該万死というしかないですね。
GoTo 商店街事業もも需要喚起といいながら
来街目的=個店売場の陳腐化劣化には見て
見ぬ振り。
商店街活性化はじまって以来、個店売場の
支援はまったく無し。個店ごとにショッピ
ングモールその他計画開発型商業集積と
競合せうよ、引けを取るな、立地は改善して
やるから、というのはめちゃくちゃですね。
ここから先の取組、どうなるのでしょうか。

GOTO商店街事業、総括の試み

GOTO三兄弟、商店街については個別企業では無く組織の取組として設定されていたこともあって、従来慣れ親しんできた平時における販売促進、集客事業的な色彩が強かったことは,各地の取組に共通する,他の「兄弟事業」とは異なる特徴だった。
中企庁ホームページ所載の事業趣旨は、「商店街への需要促進キャンペーン事業」ということで、何のことは無い、来街訴求キャンペーンでしたね。
GOTO 休止の現在、商店街の問題状況はまったく改善されておらず、それどころか休業、廃業する店舗が後を絶たない状況という報告もあります。
GOTO 休止に代置すべき取組はどのように企画されているだろうか。
支援制度が休止したから取組も自動的に休止、ということは無いと思いたいですね。
以下、総括の試論です。
コロナ災禍への対応として取り組まれた「GOTO事業三兄弟」のうち、GOTO商店街事業だけは、趣旨・事業メニューともコロナの影響への直接的な対応では無かった。
字面的にはコロナの甚大な影響を蒙っている時期に取り組まなければならない事業では無い。
コロナ来襲下において商店街が取り組むべき課題は、
①個店群の持続可能性を担保する収益の確保
②競争力の根幹である業種揃え・店揃えの構築
の二つ。
GOTO商店街事業の趣旨は,当然この二つの課題への取組という方向付けのもとに企画されなければなら無かったが実状はどうだったか?
取り組まれた事業は、個店の収益確保、集積性の構築という切迫した課題とは関係が希薄な、言わば「平時の販売促進事業」だった。トラベル、イートでは一時的にせよ危急を脱した参加企業も多かったが、GOTO商店街の場合、直面している状況を軽減する効果はほとんど無かった。
例を挙げてみよう。
松江市橋南GOTO商店街事業
次の事業が計画されている。
①リモート配信や各店舗の魅力発信動画の制作
②ベロタクシーを中心とした、デリバリーシステムの構築実験
③トゥクトゥクを活用したショッピングバスの運行実験
④地域産品をより多く集めたマルシェの定期的な開催
⑤商店を主題にしたショートフィルムによる地域の魅力の発信
⑥飲食店の協業による新名物の開発
⑦各商店街のHP作成
⑧感染症対策の徹底
GOTO商店街の表面的な趣旨には合致しているが、商店街が直面している問題状況への対応としては如何だろうか?
状況の緊迫を慮れば、これらの事業よりも優先して取り組むべき課題があったことは、事業開始に先立って配信されたリーダーによる状況―事業趣旨―期待に明かである。
事業は問題状況に適応した内容として取り組まれたか?
橋南GOTO商店街事業 プレ放送!
https://youtu.be/-fOeY0nT2RI @YouTube
松江天神町商店街・松江駅本通り商店街・竪町商店会GOTO商店街事業の3者協力事業が始まります。本日は、そのプレ放送をさせて頂きます。GOTO商店街での取り組み、意気込み等をお話させていただきたいと思います。
ゲスト松江天神町商店街:中村寿男さん
松江駅本通り商店街:錦織伸行さん
竪町商店会:塩冶元さん
取組の状況は現在続行されている
「各店舗の魅力発信動画」
などから推測することが出来る。
GOTO事業の趣旨には即しているものの、上位課題である商店街が直面している問題への対応としてはもっと喫緊性の高い「個店の収益回復」に直接貢献する内容が有り得たのでは無いか。
コロナ対応GOTO三兄弟のポジションからして問題状況へのいっそうの踏み込みが必要だったのでは無いかとおもわれる。
訴求すればGOTO商店街事業の趣旨もこの点をもっと鮮明に打ち出しておくべきでだったかと思われる。
得られた教訓:商店街で活性化事業と銘打って取り組まれる各種事業は、必ずしも商店街が直面している問題状況への対応として合致しているとは思われない場合が少なく無い、ということ。
例えば、活性化事業の定番「通行量の増大」は、本当に商店街が陥っている衰退趨勢から脱却する方法として優先順位が高いのか?
これまで取り組んできた結果は満足できるものだったか?
問題状況と取り組まれる事業とのミスマッチは往々にして見受けられるところ、改善されなければならない。
(以上は一般論である。)
お断りしておくと、松江市の取組が他と比べて劣っていたということでは消した無い。プレ配信の内容で確認される商店街の問題状況認識―対応の方向は成果を期待させる者だった。しかし、取り組まれている事業は果たして自分たちの問題認識に即して企画され、取り組まれているか、ということ。
スタート時点で大いに期待した事例、ここから先の取組を期待したい。

商店街活性化の定義とGOTO商店街

商店街活性化はなぜ定義されないのか?
活性化とは商店街がどうなることか? そのためには何をしなければならないか? 取り組むためには活性化の定義が不可欠だが、定義されていない。なぜか?
定義しなければ、どこに向かって何に取り組むべきか分からないはずだが・・・。
商店街活性化を定義するには、さかのぼって定義に用いる用語群を定義しなければならず、活性化を必要とする商店街を取り巻く状況を理解しなければならない。そのためには現代商業を俯瞰する理論が必要である。しかし、現代商業の全体像を理解する、説明出来る理論は構築されていない。
商店街活性化が定義されていないのは、衰退趨勢に陥っている商店街が直面している問題状況が理解されていないから。
商店街が存続するためには、手を打たなければいけないことは分かっているが、どういう手を打たなければならいか、理論が無いので分からない。
だから活性化が定義出来ない。
現在取り組まれている種々の事業は、活性化のための事業と言いながら、活性化とは何か、どうすれば活性化出来るか、という根本的な問題をスルーしているため、根拠の無い取組である。
根拠の無い取組で状況が改善されるようなヤワな環境では無い。
全国500個所以上の商店街で取り組まれたGOTO商店街が、事業終了後に成果を残せなかったのは上位目的である「商店街活性化」が定義されていないために、GOTO事業の目的、目標が「活性化実現の手段」として設定されず、上位目的・目標無しに「GOTO」を自己目的に計画したことが原因である。
「商店街活性化」を定義しなければ、これから先も現象的な問題の解決を目標に「対症療法」が繰り返されるが、商店街が陥っている衰退趨勢の結果として現れている現象に個別に対応しても解決することは出来ない。GOTO商店街の轍を踏むだけ。
GOTO商店街の挫折は、定義無き商店街活性化の挫折だ。

GOTO商店街事業に採択された530個所以上の商店街の事業が例外なく挫折しているのは、上位目的・商店街活性化が定義されていないために、その手段として取り組むべきGOTO事業のあり方を導くことが出来ず、GOTO商店街は「定義無き活性化事業」の定番の目的である「通行量の増大」や「認知度の向上」を自己目的に繰り返している同質類似事業に終始したから。
「商店街活性化」を定義しないと、このパターンはこれからも商店街が刀折れ、矢が尽きるまで続くことになる。
GOTO商店街、取組の有無に関わらず、「商店街活性化」の定義を共有することが喫緊の課題である。
取組を導く定義を確立するには上述したとおり、衰退趨勢に陥っている商店街の問題状況を俯瞰する「商業理論」を獲得することが不可欠、キモに銘じていただきたい。

商店街が活性化出来ない根本原因は、状況を理解するために不可欠の「商業理論」を持っていないから。
これがGOTO商店街事業の教訓であり、唯一の収穫。
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  • Author:進化する売場研究会
  • 【キラリ輝く繁盛店づくり】
    お客に見える店づくり―見える化をテーマに【個店の繁盛】から【商店街活性化】、【中心市街地の商業集積としての再構築】まで一貫した取組を支援します。
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