FC2ブログ

商店経営の論理と商店街運営の論理

相当違います。
自店は見事に経営されている店主さん、組合理事長の立場になると、ものの見方、考え方が大きく変わります。
商店街には「商店街的もの見方・考え方」がありまして、商店街の会合はこの見方・考え方で動きます。
一言で言えば、商店街全盛時代、競争相手が隣接商店街だったころの成功体験、競争に勝つには競争相手と「差別化」すればよかった。方法はいろいろ、アーケード、駐車場、カラー舗装、ポイントカード、販促イベント等々・・・。
再開発事業などの【成功事例】を視察に行くと,隣接して差別化競争に敗退、空洞化した商店街があったりしたものです。
当時、商店街の通行量と言えば商店街の買い物―買い回り客と同義語でした。
したがって、大型店出店の影響調査・通行量調査で通行量が減少したという結果が出たとすればそれは即買物客の減少―業績の低下を意味しました。
対策として何をなすべきか?
通行量が減ったのだから通行量を増やせば良い,の
でしょうか?
対策として集客イベントが取り組まれましたが、イベントは成功しても買い物客は戻ってきません。なぜでしょうか?
そもそも大型店が出店したらなぜ通行量が減ったのか?
商店街の買物客,得意客が大型店に買物行先を変更したため。,ですね。その結果として客数の減少、売上の低下が起きたわけですから、取り組むべきは売上の増大であり客数の増大です。
一般に売上の向上を実現するには客数の増加と客単価の向上を目指して手を打ちます。販売促進ですね。
商店街の場合、効果があったのは商店街全盛時代のこと、郊外型小売集積の登場でその条件は崩れました。
集客イベントで集めたお客が商店街の買物客にならない、というケースがが多くなりました。なぜでしょうか?
郊外型商業が進出、発展するにつれて商店街を買物行先とする人の中からそちらに移動する人が出てきます。その分商店街を買物行先として使う人が減ります。
集客イベントに出かけてくる一見のお客さんは日頃はそちらに買い物に行っている人たち。イベント目的の来街ですから階Mの―売上は発生しません。
商店街全盛時代のイベント来街客と現在のイベント来街客は,商店街との日頃の関係が全く異なります。
集客イベントで集まるお客、いつもは商店街に買い物に来ていない人たち、商店街以外に買物行先を持っている人たちです。
商店街活性化の取り組み、このことを理解して取り組まないと【経営の論理】とは全く異なる商店街の論理で活性化を考えてしまうことになります。
イベント来街者を来店者にする、再来店を訴求する、愛顧客gファ生まれる・・・、ここまで考えて取り組まないと【商店街の論理】から脱却出来ません。
メルマガ【商店街活性化情報】第32号配信
タイトルは【売れる売場が商店街を救う!】です。

GoTo商店街事業と商店街活性化の現状

 GoTo 商店街の取組で露わになったのは、これまでの商店街活性化の取組が商店街が直面している問題状況にほとんど対応していないこと。商店街組織の事業活動の一環に〈商店街活性化事業〉があり、これは商店街の問題状況とは無関係に取り組まれている、ということですね。

  今現在、商店街の課題は、加盟個店群の売上の急速回復ですが、このことを支援する取組は全く行われていない。
大店法当時の〈通行量増大〉から今日まで、〈商店街渇せ化〉のシャッポをかぶった取組で個店群が直面している課題の解決に貢献する事業は一部共同事業〈施設:アーケード、駐車場、経済:スタンプなど〉を除けばほとんどありません。これらも今や希望制が劣化しています。
ルーティーン化している販売促進事業は、効果を上げられないまま、自己目的化して縮小継続されているだけ。

  ポストコロナの緊急事態に国が提案するGoTo商店街事業。
【国の問題意識と事業スキーム】
【商店街の客観的問題状況と商店街組織の問題意識】
考え合わせると、「ポストコロナ」の現状で取り組む事業として成功する条件を整えることは、とても難しい。
結局、「従来型来街訴求・販売促進事業にコロナ対策を加えた企画」となるわけで、これはハッキリ商店街が直面している状況とは無関係の企画、貢献が期待出来ない取組になるでしょう。
事業を推進している間も個店の逼迫はさらに進行することが懸念されます。

 我々としてはlこの間、商店街喫緊の課題は〈売れる売場づくり〉であることの理由、さらにその取組方についてキャンペーンに取り組んでいますが、関係各方面の問題意識とは大きくすれ違い、どこ吹く風ですね。
国はあらためて商店街活性化への自治体の積極的な関与を期待していますが、中活法制定以来、必須条件である〈理論と技術〉を修得する機会を得られ無かった自治体に直面している危機的状況を打開する革新的な役割を期待出来るでしょうか?
ピンチはチャンスといいますが、個店の窮状とGoTo取組のあり方に象徴される「問題状況と問題意識の隔絶」を誰がどのように解消してあるべき活性化の取組を再構築するのか、都市経営上の戦略課題:商店街活性化は極めて難しい局面に差し掛かりました。

二つの商店街活性化

 商店街活性化とは、衰退趨勢に陥っている商店街に適切な施策を講じて商業集積としての持続可能性を維持または再構築すること。
この定義に真っ正面から反対する人はいないと思います。
ところが、実際の取組は大きく二つに分けることが出来ます。
一つは、商業集績としての持続可能な在り方を想定し、現状からその実現に向けて段階的:計画的に構築していく方法。
もう一つは、商店街で現実に起こっている問題を一つ一つ解決していくことで商業集積としてのあり方を維持していくもの。
「再構築」と「維持」ですね。
〈変容〉と〈加上〉とも

  再構築するには、各種事業の積み重ねが必要です。
現状からスタートして「想定した在り方」に段階的に接近していくことになります。
取組は〈段階的〉になります。
そこでチェック、ネット上に「段階的商店街活性化論」は提唱されているか?
ちなみに「段階的商店街活性化論」の構成はほぼ次のようになります。
1.商店街活性化は現状からあるべき在り方への移行である
2.活性化は段階を踏まないと実現出来ない
3.その段階は段階は次の通り
4.・・・・
ということで展開されるのが段階論です。

  段階論、検索した限りでは提唱されていませんでした。
活性化の定義が無いと、段階的目標も定められず「段階的活性化論」は、構築出来ない。
〈今、何をなすべきか〉が現状とゴールとの関係から析出されない。活性化が定義されていない現状では〈段階論〉は出てきません。
では、問題解決としての商店街活性化はどうでしょうか。
「商店街活性化」を一個の問題として捉え、一体的に解決を図る、いうアプローチ。
〈問題解決としての商店街活性化〉はあるのかな?
こちらも有りませんでした。

  検索で見かけられるのは:
☆問 題=アンケート調査で商店街が回答した具体個別の問題
★解 決=回答された具体個別問題への対症療法
ということで、実は「衰退趨勢から脱却する商店街活性化」は取り組まれていないのです。大発見(😊)
「商店街活性化事業」の名の下に取り組まれているのは
「商店街が活性化の取組が必要な状況に陥った結果として生起している各種症状を個別に解決を図る事業」
だけだった、とというお粗末。

  巷間蔓延する定義無き商店街活性化とは、
「商業集積としての機能が劣化した結果として生起している様々な問題に個別に解決策を講じる取組の総称」
ですわ。「商業・まちづくり」も一緒。
そら、「活性化の定義」は不要でしょうなあ。

  定義無き商店街活性化は、「解決すべき問題を商店街実態調査ことアンケート調査で発見、個別に対症療法を繰り返す」取組。対症療法だから対症弥縫が目的。衰退趨勢からの脱却は念頭に無い。
〈中心市街地活性化基本計画〉の水準もここですね。
基本計画は最上位目標を設定してそこに到達するために必要な条件を段階的に実現し、計画的に近づいていく、という計画のなっていません。各種の事業が羅列されているばかり。
趨勢からの脱却では無く、衰退趨勢が原因で起きている個々の症状を個別に改善するだけ。
暗中撫象で突き当たった問題にもぐら叩きの要領で取り組む。
これが現行商店街活性化の実相です。
どうしますか?

商店街のテナントミックス

用語の定義一切無用の商店街活性化界隈、テナントミックスとは空店舗を埋めることとか。

某市中心商店街、テナントミックスサポートの〈専門家〉を導入、空店舗20猶予を埋めて成功を誇るも既存個店への波及無く、組合は解散、街は仕舞た屋通りと化す無残。
テナントミックスって何のことだよ。

テナントミックス:商業施設がコンセプト〈来店目的〉を実現するため、コンセプトを売場単位に細分化、それぞれを担う能力を有する企業を誘致、レイアウトすること。
※コンセプト無くしてテナントミックス無し。
「テナントミックス=空店舗解消」は商業理論・技術を前提にすればあり得ないこと。

上位目標である商業施設のコンセプトを無視したテナント誘致〈空店舗活用〉は、「空店舗を埋めること」が自己目的化する。空店舗埋めは成功しても商業施設〈街区〉としての集積性は崩壊、それぞれが各個に持続可能性を追求しなければならなくなる。
事例多くこれからさらに増大する予感。

商店街の空店舗を利用して、ゲストハウス、夜間飲食、託児施設、公共・民間オフィス等を立地させることは、商業街区活性化施策では無い。
これらを商店街活性化施策に位置づけて推進、その間既存売場への施策は放置、というのが(商店街活性化施策として見る限り)最悪のパターン。衰退趨勢変化無し。

商業界の専門用語:テナントミックスは「空店舗の利活用」と同義では無い。
商業機能の充実という上位目的を持たない空店舗解消を〈テナントミックスサポート〉などと名づけるのはやめてもたいたい。それを成功事例と褒めるのも。
成功事例と誤認、追随自治体増加の兆候。

先行事例の場合、実現したのは商店街の商業集積崩壊・仕舞た屋通り化の加速。
政策としての商店街解体なら成功だが、解体後の活用は郊外型〈フリ-スタンディング)、都市構造に於ける中心性は消滅する。

中活法のスキームにおいてテナントミックスはタウンマネジメントの下位概念、タウンマネジメント=中心部・行商街区を一個のショッピングモ-ルに見立てた再構築―を踏まえれば、空店舗活用はショッピングモール構築の手段.取組の優先順位はもちろん既存売場群の「売れる売場〉への転換。

既存売場群の〈売れる売場〉への転換に取り組まない商店街活性化は、その名に値せず実現も出来ない。さっさと幕引き、「仕舞た屋通り再活用」に転じるべきかも。

数値目標「通行量」から「賑わい指数」へ

【商店街活性化の代名詞「通行量」は躓きの石】

 中心市街地活性化基本計画、地域商店街活性化事業計画その他で〈数値目標〉として掲げられる通行量、ですが、なかなか達成が難しいようです。さらに達成した場合も〈賑わいが戻ってきた感じがしない〉などと報告されることがあります。
達成することが困難で、達成しても目的は達成されない・・・。通行量とは何か、活性化とはどんな関係にある概念なのか、あらためて考えてみましょう。

□商店街活性化的通行量とは
 日常用語としての「通行量=一定の時間に当該地点を通過する人や車の量〉とは違って、専門的な意味を持っています。
商店街活性化に於いて、通行量とは何を意味するのか、調査方法から考えてみましょう。

1.商店街活性化の代名詞:通行量とは:
(1)調査要領
  ①商店街活性化の取組に於いて
  ②特定の期日、特定の時間帯
  ③街区内要所に測定ポイントを設定
  ④所定時間内に測定ポイントを通過する歩行者数を測量
  ⑤記録する。

(2)用 途
   基準数値となる時期の調査記録と対照して全体及び各ポイントに於ける通行量の変化を分析、この間に取り組んだ活性化事業の効果を判定する。

(3)賑わい指数:
   判定するのは、前回調査以降に取り組んだ「活性化事業」全体の結果を通行量の増減で判定しょうとするもの。比較対照する過去の記録がないと無意味です。
活性化の取組で増加していることが期待されるのは当然「遊歩客相」「遊歩通行量」です。
  前回調査時期以降、特別の与件環境の変化がなければ、歩行者通行量の変化は遊歩客数の変化、即ち活性化の取組の効果と見なすことが出来る。この数量を賑わい指数と呼ぶことにします。
┌───────────────────────────┐
│    今回通行量ー基準時通行量       │
│  賑わい指数=───────────── ✕100%     │
│       基準時通行量         │
└───────────────────────────┘

 商店街活性化の数値目標:
   計画期間〈5年〉中の通行量増加率、3~5%は未達続出だが、1年後の賑わい指数5%アップは達成出来る。

  どちらが商店街活性化=経済活力の向上を実現する目標数値として優れているかは言うまでも無いと思います。

   要は〈問題の立て方〉であり、何が何でも商店街を活性化してみせる、という本気度次第。

遊歩≓商店街の場合、当然ショッピングです。。
商店街活性化の進展度合いを判定するために行う通行量調査は、期間中の活性化事業の総合効果を判断するためのツールですから、当然、事業の成果が判断できる数値を設定しなければならない。

調査方法から見た通行量は、〈調査期間中に設定された調査ポイントを通過した人数〉です。
来街者数、買物客数、回遊者数等でないことは明白、「通行量」何を意味するか?、

目標数値をこれまでの「通行量」から「賑わい指数」に転換すると、上位目標との整合性、取り組むべき事業が明確になり、正真正銘の数値目標として機能することが出来ます。
賑わい指数の向上は既存個店群の〈売れる売場づくり〉、〈もっと売れる売場づくり〉を原動力として実現される、増収増益・賑わい増進のメルクマールです。

商店街政策の新なあり方検討会 主催者の問題意識

備忘:商店街施策の新たなあり方検討会における主催者の問題意識の開陳

出処は、中企庁ホームページ
「商店街政策の新たなあり方検討会議 議事録」

第一回会議における中小企業庁指導支援部長さんの挨拶を一部引用します。
引用スタート****************************************
私を初め、今の商店街政策がこれでいいかどうか非常に自信がない、時代の変 化にどうやってついていったらいいかというのを大変悩んでいるところでございます。簡単な解はないのだと思いますけれども、それにしても、いろいろな制約の中で私どもがやっている商店街政策が有効でないかもしれないと、そういう恐怖感が非常に強くござ います。どうしたらいいだろうかということを、文字通りの意味で勉強、検討していかなきゃいけないと思って、お集まりをお願いした次第であります。
i引用エンド*****************************************

 商業課長さんによる問題提起:
引用スタート***************************************
○籔内商業課長
 それでは、まず資料2について御説明させていただきます。
資料2は、本検討会の開催の趣旨と、それから、皆様において検討していただきたい内容でございますが、まず、新たな商店
街政策の在り方検討会の開催につきまして、問題意識でございます。

 商店街を取り巻く環境というのは、よく言われておりますが、人口減少、少子高齢化など、商店街外の要素と、経営者の高齢化、人手不足など商店街内の要素の両方から、現在大きく変化しております。
小売業の事業所数は近年大きく減少しており、この環境の中で 事業を継続していくためには、地域に「求められる商店街」であり続けることが必要だと考えています。

 地域が変わっていくのであれば、それに合わせて商店街も変わっていかな ければならないのではないか。
また、商店街に立地する主な業種であります小売業、飲食サービス業の労働生産性は他の業種に比べ低い位置にあり、「稼げる商店街」になるためには、まず各個別の個店ごとに積極的な設備投資やIT化など、従来のやり方を変える、攻めの取組を進める必要があるではないでしょうか。
 しかしながら、商店街の多くは衰退を感じ、問題点を意識しながらも、客観的な状況分析を行って自ら対策を講じるまでには至っていないというのが、大部分の商店街の実態であります。

 これまで、国は商店街活性化のために、法律、補助金、税制、政策金融など、様々な行政資源のアプローチを試みてきました。しかし、これらのアプローチをもってしても、国だけでは全国の商店街全てに支援策を届けることは難しいことであります。より商店街に近い存在である自治体や、例えばまちづくり会社、商工会といった関係機関との連携が必要不可欠であります。
 特に、基礎自治体は、地域経済の中で商店街が担うべき役割を考え、 商店街とともに地域をつくることができる存在であり、重要な役割を担っていると考えているところでございます。
しかしながら、国も地方も財政的支援には限界があり、これからの商店街活性化のためには従来の政策手法とは別の、民間主導の商店街再生の検討であるとか、支援策のカネからチエへの転換、商店街とは別の、商店街を構成する個店同士のネットワークの構築による新たな連携体づくりの模索など、既存のアプローチにはない新たな手段を考える必要が 出てきているのではないでしょうか。
 こうした状況を踏まえ、既存のアプローチに捕らわれず、地域の経済循環の中心となり 得る商店街を生み出す新たな商店街政策の在り方を検討するため、本検討会を立ち上げることといたしました。

 検討内容でございますが、まず皆様に御議論いただきたいのは、
(1)商店街の必要性。
 地域における商機能の担い手が商店街である必要は何なのか。
地域内で経済を循環させ、 また、将来にわたって地域の買い物機能を維持するためには、どのような主体が商機能を 担うべきなのか。

(2)求められる商店街。
 今後、地域に「求められる商店街」はどのような姿になっていくのか。
また、商店街が求められる姿に変わるためには、どのような取組を行えばよいの か。

 次のページでございますが、

(3)稼げる商店街。
 商店街と商店街内に立地する個店の 両方がきちんと利益を上げ、事業を継続していける環境を確立するには、どのような取組 が必要か。
また、

(4)あるべき支援の姿。
 商店街の活性化のためには、今後どのような支援策を採るべきか。また、どのような支援体制が効果的か

 といった点について、各委員の皆様に御議論いただければと思っております。
引用エンド************************************

検討会のテーマ:
1.商店街の必要性
2.求められる商店街
3.稼げる商店街
4.あるべき支援の姿

という検討が求められました。
検討会の経過については、上記 中期強うホームページを参照してください。


商店街活性化の可能性が最高潮に達していたのは、整備改善活性化法、すなわち改正以前の中心市街地活性化法当時。
【中心市街地所在の商店街等の商業集積群を一個のシショッピングモールに見立てて再構築する】
という方向とTMO体制というスキームが提供されました。
武運つたなく挫折した経緯については、当ブログで検索するとその一端が理解されます。

その後、TMO体制に変わる「商店街活性化=商業集積としての再構築」は提唱されていません。

商店街活性化の大失敗

活性化の第一条件は既存個店の持続可能性の維持、再構築。
そのためには、低落している売上の確保が至上課題。
これを実現しないと衰退趨勢が加速される、というのがポストコロナの現状です。
しかし、取り組まれている活性化事業は相変わらずの新規顧客増を目指す【通行量増大】が中心。
通行量増大=来街訴求イベントが成功して新規顧客増が実現する、というシナリオはこれまでほとんど失敗しています。
成功するにしても時間が掛かります。
売場は陳腐化したままですからね。
売上アップの方法は、新規顧客の増加だけではありません。
既存のお得意さんの来店頻度が向上する、来店の都度買上点数が増えれば、立派に売上アップです。
それも通行量の増大―新規顧客の増大―売上の向上という現在主流となっている取組よりも実現の可能性は圧倒的に高い。
商店街活性化の失敗は、通行量の減少=商店街を恒常的買物行先とする得意客の減少を来街者の増加でカバーしようとしたこと。
来街訴求イベントで来街した人を買物客にするためには陳腐化している売場の改善が必須ですが、その取組は計画されていません。
新規顧客の増大を目指す来街訴求イベントに取り組んでいる間、既存個店の売場の劣化は進むばかり、得意客は漸減しています。
得意客の消滅、売場、街区老朽化、後継者不在。
新規客を欲しがって来街ベントを繰り返している間に商店街は内部から崩壊した、ということにならなければ良いのですが・・・。
せめてここまで頑張ってきた商店街には新しい商業集積としてのあり方を実現してもらいたいですね。

売上即時アップから増収増益へ向かうシナリオ

「goto商店街」、商店街へ行こう!
始まりますね。
>「経済産業省 Go To 商店街事業に関するお知らせ」

示されている取組の方向は、
①コロナウイルス対策を万全にした上で
②来街訴求のイベントに取り組む
これで各個店は窮地から脱出できるのか?
難しいです。
果たして取り組む商店街がどれくらいあるのか?

補助金を活用して来街訴求事業に取り組むことに習熟している執行部にとっては有り難いことかも知れませんが、所属する個店には従来の事業同様、業績の改善に貢献する事業にはなりそうもありません。
商店街活性化、本当に取り組むべきは個店の売上の急速向上。
これ以外にありません。
そしてその方法はただ一つしかありません。

【既存のお得意さんを頼りにした売上アップ―売場づくり】
説明します。
売上=客数✕客単価
客数=(得意客✕来店回数)①+新規来店客数②
客単価=平均単価③✕買上点数④
商店街活性化で取り組まれているのは【②新規来店客】の増加を目的にした事業ばかり。〈ほとんど失敗続き〉
①、③、④を向上する取組はほとんど実行されていない。

 本当に売上アップを目指すなら②では無く、①と④を目指すべき、というのが我々の提案です。
お得意さんの来店頻度を高め、買上点数を増やす取組。
商店街既存売場の売上アップ実現に最速かつ即効性が期待出来る取組はこれ以外にありません。

取組の内容は:【売場の見える化】です。
目的は:
①来店目的をスムース、快適に達成
②ゆとりを持って売り場を回遊
③日頃見ていないアイテムを発見、衝動買い・AIDMA
 AIDMA:気に入った商品を記憶し後日買いに来ること
④これまでとはひと味違うショッピングを堪能
⑤来店頻度の向上
というストーリーを実現します。

【仮説―試行】の結果はお客の売場での行動で確認出来る。売場は日々改善されていきます。
このプロセスで【売場の見える化」が着実に進み、売場が【売れる売場】に変わっていくにつれて【新規顧客】が登場してくる・・・。
これが【売れる売場】の作り方です。
売れる売場―お客に見える売場づくり、最初の目標はお得意さんの消費購買行動の変化、「新規顧客の増加」では無いことに留意。

 今現在あまたある売場の中から自店を選んでいただいているとお得意さんのショッピングの満足度アップに貢献する売場を実現、提供することが商店街立地の個店が取り組まなければならいこと。
もちろん、個店ごとに取り組むというのは難しいので商店街組織の事業として取り組むことが必須条件。

☆当社はこの取組を企画段階、合意形成段階から支援します。

☆次の事業での取組がお勧め。
提供:(株)全国商店街支援センター
事業:
>商人塾支援事業
公募中です。

特徴: 
①委託事業のため経費は全額支援センター負担
②事業内容及び講師は実施主体が決定出来る
☆「受講者主導の講習会」を実現、
お得意さんと協働して【実現する売れる売場づくり】に挑戦、goto 商店街 はそれからでないと効果が得られない。

詳細はメールでお問い合わせ

商店街活性化の隘路

商店街がどうしても活性化出来ない理由があって、これをなんとかしない限り、これからもどんなにいろいろ頑張っても商店街を活性化することは出来ないと思う。
毎度の事ながら、商店街活性化を簡潔に定義しておきましょう。「商店街活性化とは将来にわたって商業集積として持続可能な条件を構築すること」
この定義を否定する人はないでしょうね。
この定義をもとに、活性化の「隘路」を確認しましょう。
ちなみに【隘路】は「問題を解決するためには必ず通過しなければならないが通過することが難しい問題」という意味で使用しています。
隘路を指摘する前に、定義の「持続可能な条件」について少し。
続可能=商店街全体が経営を持続可能な収益を確保出来ること。儲かっており、再投資も可能であること。
この条件を作り上げるには商店街を常用買物行先とする顧客〈愛顧客〉を大量に確保しなければならない。
ですよね?
商店街活性化とは、極論すると、
「競争熾烈、所得低迷、人口減少趨勢の商圏で、愛顧客を生成、維持すること」
に尽きるとも言えますね。
難しそうですが、これ、全国でセブンイレブンの加盟店が実現していることです。
ここで問題、
商店街の「顧客生成―維持装置」って何でしたっけ?
個店の場合〈売場〉でしたね。
商店街の愛顧客はどこでどのようなプロセスを経て生まれ、どのようなシステムで維持されているのか? キモです。
さらに、
全国の商店街が取り組む〈顧客生成―維持〉の活動はなぜ成果を挙げられないのか?
商店街はなぜ活性化出来ないのか、活性化実現への〈隘路〉は何か?
という問題は、活性化事業はなぜ「顧客生成―維持装置」を活性化出来ないか?
に帰着するのでは?
隘路の正体見たり(😊)
商店街の生成発展を司る「顧客生成―維持装置」とは?
「街区に立地する個店売場の総体」ですね。
これまで縷々説明してきたとおり。
商店街の衰退趨勢とは、とりもなおさず、商店街の顧客生成―維持装置である〈街区に立地する個店売場群の機能の陳腐化・劣化・空洞化」が進展していること。
衰退要因は複合的、多様に考えられるが、結果として「顧客生成―維持装置」である売場群の機能の陳腐化、劣化、空洞化が原因の中核に位置していることは間違いない。
注:機能の衰退は相対的、強力なライバルが登場し適切に対応しない場合、それを契機に衰退趨勢に陥っていることはありがち。
メモ
商店街を構成する各種要素の内、最も早く変化するのは個店売場。街具、建物等の変化は相対的に遅い。
売場劣化の進展と活性化施策のミスマッチ
劣化趨勢を阻み、活性化施策の効果を蓄積する施策
ミスマッチの原因と対策→活性化の切り札になるか?
▢商店街活性化と売場の関係
商店街の陳腐化劣化→売場の陳腐化劣化が原因
活性化施策の無効→売場の機能不全が原因
活性化への道→売場の賦活
商店街の衰退―再生は、個店売場群の賦活のドラマ
▢幕 間
良い理論と悪い理論
〇良い理論は、悪い理論が説明出来ない部分まで説明し、ついでに悪い理論の得意分野を〈換骨奪胎〉して取り込み活用する・・・地動説
×悪い理論は、理論から外に展開することが出来ず、もっぱら内側で同質類似微差を繰り返すだけ・・・天動説
つまり、我々は天動説が構築してきた各種活性化策〈来街訴求イベントとか〉を彼らよりも上手く利用して活性化実現を加速することが出来るが、天動説派は「地」に兵力が無いので空中戦以外打つ手ゼロ。
売場は販売装置に非ず、愛顧客生成―維持装置なり。
装置の三大要素は:
1.品揃え
2.提供方法
3.提供環境
三大要素を適切に組み合わせ、自店にとって最高パフォ-マンスの〈顧客生成―維持装置〈=業容)〉を構築、維持するのが小売業というお仕事でしう。
で、事業の使命、目的は各自勝手に決めて。

商店街空洞化のメカニズム

今は昔、商店街空洞化は、当時の商店街得意客の脳内から始まりました。
郊外に新規オープンしたショッピングセンターにお試しショッピング、お試しのつもりが行きっぱなしになる人が続出します。ショッピングセンターのテナントミックス、販売方法、施設空間の快適さ.無料駐車場などを体験したとたん、これまで何の不満も感じてなかった商店街がにわかに色褪せてしまいました。〈陳腐化〉です。
陳腐:あっても無くてもかまわない、私には無縁のこと、ですね。

人はイメージに基づいて行動する。
お客の脳内を発祥源とする〈陳腐〉は、即・リアル売場の客数減につながります。
その結果は:
売上逓減、在庫回転鈍化、運転資金逼迫、経費節減・・・、什器、建物の老朽化。
顧客脳内における商店街既存売場のイメージダウン=陳腐化がリアル売場の劣化に直結します。
売場の劣化は、さらにいっそうの顧客離れを引き起こします。
廃業するところも現れ、空店舗は固定化し、街区全体としての景観の劣化、空洞化と進んで行きます。

商店街の通行量逓減プロセスでリアルに起きていた本当の問題は意順通りです。

☆商店街空洞化のメカニズムは:

行きつけの売場の陳腐化〈顧客脳内〉

劣化〈個店売場〉

客離れの加速化

廃業の逓増

空店舗の固定化

空洞化〈商店街〉

商店街活性化で常に取り上げられる「通行量の減少」は
来街目的が陳腐化―劣化―空洞化しているのですから当然でしょう。。

来街者が減ったからその結果として個店の売上が落ちたのでは無くて、個店の売上が落ちたから来街者が理。、回遊が減り、M通行量が減ったのです。

以上を前提に考えれば、〈目標数値:商店街的通行量の増大〉は、売れる売場、顧客が増える売場、顧客を維持、拡大する力を持った売場の増大無くして実現出来ないことは明白ですね。

これが商店街活性化地動説、商店街活性化のコペルニクス的転回を目指す取組の根拠です。

商店街にとって賑わいとは何か?

「にぎわい」には二つ意味がありまして、一つは「商いが賑わう」=「お店、商店街が富み栄えること」、もう一つは「人・ものが集められて活気があること」

「中活法」の趣旨(中心市街地の商業集積の活性化)から言えば、もちろん、賑わい=繁盛でなければならない。
ところが近年、繁盛と賑わいを区分し、賑わいを作り出せばその結果として街・店は繁盛する、という考え方がはびこるようになりました。 この場合「賑わい」は「人出」のことです。
この文脈で考えられている「賑わい」とはすなわち「人出」のことであり、「人出」を作れば、街・店は自ずと繁盛するようになる、と仕掛け人方はおっしゃいます。

これは全くおかしな話でありまして。

今から如何におかしな話であるか、ということを疑問の余地なく説明しますので、納得できたら「中心市街地活性化のための賑わい創出」などというウソ八百に惑わされぬようにしていただきたい。
つまり、中心市街地活性化の手法としては、「賑わい創出」などは金輪際、採用しないようにしていただきたい、ということです。

●人を集めると何がどうなるか
人が来るとものが売れる、街は賑わう(繁盛する)ようになる、という短絡から、さらに。
「人が来ることが賑わいである」
ということになり、「賑わい創出事業」などと銘打って「人出を増やす」事業が取り組まれている。

私はですね、なにもですね、「人出を増やす」こと自体にですね、反対しているわけではありませんからね。
①「人出」を増やせば
②「人出」が「買い物客」に変身する
  ③商売繁盛、街が賑わう
という段取りのうち、
  ②が実現するには【売れる売場】の存在が必須、それが用意されていなければ、②はあり得ないだろう、したがって②から③    には行けないだろう、ということを指摘しているのであります。

すなわち、街に人集めれば商売が繁盛する、というのは”成立しない、ということ。
繁盛する員は“売れる売場”に変身しなければならない、という我々とってはいつもながらの極めて当然の結論です。



「商店街活性化」と「商業・まちづくり」

混乱する商店街活性化
周知のように「商店街活性化」には関係者一般に共有されている定義がありません。
 思い思いに取り組まれていますが、ちょっとひらめいたので区分してみました。
 よく見かける商店街活性化と商業・まちづくりについて、それぞれ特徴を考えてみました。

■区 分
商店街活性化には二種あって、
1.定義されている
2.定義されていない
商業まちづくりは一種
3.定義されていない

商店街あるいは商店街活性化界隈では三者が入り乱れ、各級補助金などを活用しながらそれぞれ「思うところ」に基づいて活動しているという状況があります。ポストコロナという激動の局面に於いても変わりはありません。

■まず、「商店街活性化」の “定義有り” について。
チェックして見ると分かりますが、「商店街活性化」を定義している人は少ない。第三者に客観的な検討を保証したいなら『中心市街地活性化法』のスキ-ムを利用するのがベター。いろいろ参照しやすいし。定義のモデルを例示しますね。

『中活法』を踏まえた定義について例示すると:
「商店街活性化とは:衰退趨勢に陥っている商店街に所要の施策を講じて商業集積としての存続可能性を維持または再構築すること」
このまま行けば衰退消滅する可能性がある商店街の商業集積としてのあり方を必要な手立てを講じて立て直すこと。

これが『中心市街地活性化法』のポジションです。
取組は最上位目標として「商店街が目指す照合集積都市店コンセプト』を決定し、現状からそれに向かって様々な手立てを組み合わせて接近していくプロジェクトになります。
これが「定義された商店街活性化」の典型的なあり方です。
先述した様に、定義をしている例は少ないです。定義されていない活性化を実現する事業に公的支援を行う、というのはおかしいような気もしますが・・・。


■次に「定義されない活性化」について
「定義されないまま取り組まれている商店街活性化」を定義してみましょう(^_^) 次のような取り組みです。
1.現実具体の商店街がある
2.様々の問題が起こっている 放置すると存続が危うい、対処しなければならない。
3.それぞれの問題にはそれぞれ異なる原因がある
4.問題を解決するには問題毎に対策を取らなければならない。
5.いわゆる「対症療法」ですが取り組んでいる事業主体にそのつもりはありません。あくまでも問題を根本的に解決するつもりで取り組みます。

「定義の無い商店街活性化=商店街で起きる問題にその都度取り組んで解決しようとする立場」です。あなたが想像する以上に多いのがこの立場。
実は「中心市街地活性化法」に基づいて作成され取り組まれている『中心市街地活性化基本計画』はこの立場で計画されているのが圧倒的に多い。その特徴は、基本計画が最終的に実現を目指す中心市街地の商業集積としてのビジョンが決定されていないこと。

計画されている各種事業は、それぞれ中心市街地で起きている・これから起こることが予測される個別ジャンルの問題への対策が列挙されているだけ。
計画期間中にすべての事業を完了した結果、中心市街地・商業街区はどのようは商業集積に変わるのか、ビジョンは描かれてない。計画として失格かも。

「定義の無い商店街活性化」の重要な特徴は、起きている個別具体の問題に別個に対応していく、という姿勢にもかかわらず「個店の売り上げ不振」という問題には取り組もうとしないこと。これは個店。店主の問題、と称して一切取り組まれない。街に人を連れてくるのは組合の仕事、街に来た人をお客にするのは個店の仕事、ということだが、強度な売上不振に陥っている個店がたった数日、イベント目的で来街した人を自店のお客に変える力があるものかどうか・・。

「定義しない商店街活性化」の取組の特徴として特筆しておきます。

特に、ポストコロナという前人未踏の環境に於いて、商店街活性化最後の詰め、『愛顧客の創出』を売れなくて困っている=個店売場に全面的に任せる、というのは言語道断。さっそく改善しないと時間は待ってはくれませんよ。


■「まちづくり」
まちづくり(商業・まちづくり)とは?
定義はありません

使われている状況を見ると、
事業主体:行政、商店街〈組織〉から市民グループ
取組:任意 ハード~ソフト、土木建築~イベントまで
目的:任意 機能整備、販売促進、フリーイベント
何でもありです。

定義はありません。
したがって目的、上位目的等決まっておらず、事業毎の裁量。極論すると、主催者が「まちづくり」と帽子をかぶせればみんなまちづくりの仲間。
定義無き商店街活性化も含まれます。大変幅広い概念、「まちづくりをやってます」と言われてもすぐに返す言葉はありません。

もとは都市計画系の術語?だったらしいのですが、都市計画系事業と近代化事業などが並行されたときに商店街側が活性化―まちづくりに変更したとか。
都市計画と同じ言葉が使える、と喜ぶ学識もいたとか。

定義無きまちづくり、まちづくりの外に目的無し。

常に今取り組んでいる事業自体が目的、まちづくりが奉仕貢献する外部目的はありません。
機能の加上、瑕疵の弥縫その他、何であれ従わなければならない上位目的、上位指名は無い。
定義無き活性化と異なるのはこの名称が包摂する中身の広さだけ。「商業まちづくり」≓定義無き商店街活性化。

市街地の整備改善、区画整理、再開発ビル、コミュニティデザイン、エリアイノベーション、集客イベント、にぎわいづくり、その他確保できない。共通する特徴は、事業を導く上位目標、目的が無いこと。
従って、当初期待されていた成果を獲得することは出来ない。単独事業であげられる成果は無い。

以上、「商店街活性化」、「商業・まちづくり」の中身を考えてみました。
もはや、こういうことをしてして何がどうなるという状況でも無いと思いますが、それにしても。

ポストコロナという未曾有の状況にあってもまったく変化無し。
変化したのは『商品券事業』だけ、というのは考えさせられます。
-
最近の記事
最近のコメント
最近のトラックバック
カテゴリー
ご案内
こちらは、コンサルタント・ファーム、有限会社クオールエイドのホームページの別館です。 商店街・中心市街地活性化関係の業務を中心に展開しています。 ご利用法について。 当ブログには、当該部門について、他では入手困難な情報をたくさん提供しています。 「ブログ内検索」で抽出、ご利用ください。 各種掲示板、ホームページ過去記事などは左欄の目次からアクセスできます。 引き続きよろしくお願いいたします。
プロフィール

進化する売場研究会

  • Author:進化する売場研究会
  • 【キラリ輝く繁盛店づくり】
    お客に見える店づくり―見える化をテーマに【個店の繁盛】から【商店街活性化】、【中心市街地の商業集積としての再構築】まで一貫した取組を支援します。
ブログ内検索
アクセスカウンター
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

リンク
月別アーカイブ