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商店街はなぜ活性化できないのか?

『商店街活性化アドボケイトプラン』からの引用です。

平成10年、『中心市街地活性化法』が施行され、そのスキームのもとで中心市街地・商業街区の活性化が本格的にスタートしました。しかし冒頭で述べたように、活性化に成功した、という報告は例外的な事例を除いてあまり聞かれません。
 どうして活性化出来ないのか? 次のような原因が考えられます。

(1)『中活法』のスキーム(*)とは:
  ①目 的:存続に懸念が生じている商店街、商業施設等に適切な施策を講じて商業集積として持続可能性を再構築する
 ②方 向:商業街区全体を一個のショッピングモールに見立てて再構築する
  ③方 法:タウンマネジメント手法による業種揃え・店揃えの最適化を目指す
   ※『中心市街地活性化法』『基本方針』、『TMOマニュアル』

(2)実際の取組
 総じてスキームの全体像を理解しないまま、可視的課題への対応主体の落ちr組となっています。
 ①商店街活性化とは商店街どうなることか定義されておらず、実現を目指す「あるべ    き姿」が具体的に掲げられていない。
  ②商業集積間競争において持続可能な商業集積としてのポジションの再構築という目的が共有されていない。
  ③「郊外型商業集積との棲み分け」という課題が十分理解されていないため、取り組みが通行量減少や空き店舗増大など「可視的問題」への「可視的対応」が中心とな    っており、「商業集積としての再構築」という中核的事業への取組が不足している。
 ④商業集積の基本機能である「業種揃え・店揃えの最適化」を構築する基礎となる個店売場の充実のための組織的な取組がほとんど行われていない。
 ☆「売れる売り場」が不足していては、店前通行量を増やしてもそれを個店への入店客―得意客―商店街の回遊客に転化することは難しい。

(3)ギャップはなぜ起きたか?
スキームを利用して活性化に取り組むために必要な条件が揃っていない
①地場商業を活性化するために必要な理論・技術が普及していない
②商店街活性化の【スキーム】を活用するマネジメントスキルの整備が不十分である
③中活法の画期的なスキーム(集積性の再構築)が活かされず、従来単位商店街ごとに取り組んで来た対症療法的事業を街区レベルに拡大しただけに止まっている

(4)総 括
  ①以上のような事情の結果、各種事業への取組が可視的問題に対応する一過性の事業に終わり、成果が挙がらないまま、類似僅差事業に取り組む、ということが繰り返されており、成果やノウハウ ・ 教訓の蓄積が実現されていない
 ②多様な事業を展開しているにも関わらず、衰退趨勢を挽回できない状況に陥っているのは、問題状況とその認識、対応能力との間に大きなギャップが生じているからである。
  ③特に、「商店街活性化」という課題の定義が共有されておらず、共通しているのは 「活性化事業と銘打った事業に取り組む」ということだけ、という状況は一日も早 く改善しなければならない。
  ☆あらためて商店街活性化の推進に必要な基本的知識の共有からスタートすることが必要である。
   各地の取組において「商店街活性化」が定義されていないということは、そこで用いられている「専門用語」の定義も共有されておらず、体系的な取組を構築出来ない原因になっていると考えられます。プロジェクトはこの課題を解決します。

商店街はなぜ空洞化したか?

顧客の商店街離れ、通行量の減少、空き店舗の増加、販促活動の無効化等々、商店街の「目に見える変化=空洞化」の背後には「目に見えない変化」が起きています。目に見える変化は、見えない変化の結果として現前していますから、まず、商店街の目に見える空洞化の原因=見えない変化を突き止めましょう。

(1)三位一体の環境変化の進展
   大型量販店の登場以来、商店街を取り巻く環境はとどまることのない変化を続けています。変化を競争、顧客の購買行動、商店街という要素に区分して見ると、
  ①競争の変化:個店間、商店街間競争から、業態間、集積間競争へ、
 ②購買行動の変化:購買目的による行き先の使い分け、二極化
③商店街の地盤沈下:ショッピングモールなど計画的商業集積との競合による魅力の陳腐化、機能の空洞化というように整理することが出来ます。
  目に見えないこれらの変化の結果として通行量の減少、空き店舗の固定化、かっての賑わいが衰退が起きています。

(2)環境変化への対応状況
   言うまでもなく、商店街はいっきょにこの状態に陥ったのではありません。
商圏内に様々な商業施設が登場するたびに、徐々にあるいは急速に顧客を奪われました。この間、商店街はけして座視していたわけではありません。なんとか挽回しようと対応策を講じましたが効果が得られませんでした。対策として取り組まれたのは、 従来取り組んで来た販売促進策主体であり、【三位一体の環境変化】への対応にはなり得ませんでした。

(3)対応策の効果が得られなかった原因
次のような理由で取組は効果を発揮することが出来ませんでした。
①環境変化の理解が通行量減少、空き店舗増加など「可視レベル」に止まったこと。
  ②変化への対応する基礎能力(理論と技術)が不十分だったこと
③対応の在り方の間違い
   一言で言えば、大型店の登場を契機に進展した環境変化は、従来の経験を超えたものであり、変化に対応する態度・知識・技術が必要なレベルに達していなかった、ということです。

(4)個店の状況
①単発一過性で取り組まれる活性化事業は、商店街への来街者を増大し個店群の事業機会を拡大し、商店街活性化を実現するという趣旨である
②しかし、既存個店群の売場の現状は、単発一過性の来店訴求・販売促進のハウツウを濫用した結果、新規客に来店を訴求する力が衰退し、買い物行き先としての魅力が陳腐化―劣化している
③既存個店の売場の現状を放置したまま、集客事業に取り組んでも成果を得ることは不可能である。「魅力ある売場」の必要は商店街においてよく自覚されているが自分たちの店舗・売場を「魅力ある売場」に転換していく術式を持っていない。
 術式を確保することが喫緊の課題になっている

このように空洞化の真の原因を理解すること無く、見た目に明かな商店街の現状に対象療法的な施策ばかり取り組んで来たのですから趨勢から脱却出来るはずがありません。勘希有の皆さんにはあらためてしっかり考えていただきたいもののです。

商店街活性化は誰の仕事か?

商店街活性化関係の組織団体、個々人にとって当然理解しておかなければならない、いわば「常識」ですが、トータルで理解している人は少ないと思います。特に、定期異動でどんどん担当者が通り過ぎていく行政の担当部門は「商店街活性化執務要領」などを常備、活性化実現の方向と方法を連続させることで個別事業の成果を蓄積していくことが常識のはずですが、商業理論を装備していないツケ、年々歳々、同率類似の単発一過性の事業が繰り返されています。
本気で活性化に取り組むなら『執務要領』を策しなくては。というか、そもそも初めから装備されていないということは『問題界希有のセンス』の問題・・・。
以下は弊社の「アドボケイトプラン」からの引用です。 

***************
商店街活性化には様々の関係者が関係しますが、それぞれ固有の任務・価値と商店街活性化との関係を確認し、関係各方面が共有しておくことがお互いの信頼関係の基礎になります。
(1)自治体
①都市住民の福利の増進
②所得・雇用機会の維持・拡大
③地産地消の促進
④域内所得―消費循環の維持・拡大
(2)商店街組織
①組合員の事業機会の維持確保
②集積としての持続可能性の確保
③再投資可能性の維持
(3)商業者
①増収増益
②持続可能性の獲得:再投資可能な信用創造、後継者の確保
③関係者の生活の安定
(4)関係団体
①組織目的の遂行
②地域社会の福祉の増進
(5)住 民
①生活条件の維持、拡充
②地域社会の持続への協働
*********************

  『中活法』第五条は、中心市街地(商業街区)活性化を地方公共団体の責務と定めていますが、これを敷衍すれば、商店街活性化、地場小売業の持続可能性の維持、再構築も地方公共団体の仕事です。根拠は上に述 べたとおりです。
地方公共団体の取組には商業理論・技術に裏打ちされた論理と戦略に 基づくスキームの活用が不可欠ですが、冒頭に記した「執務要領」が作成されていないため、個別事業を漫然と繰り返す「その日暮らし」になっているのが実情です。
ポストコロナは、関係各方面に慣行的取組からの離陸を要求していますが、これに応えて「ポストコロナの小売業」を具現できる個店、商店街、商業施設はどこからどういう形で現れてくるのか?
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進化する売場研究会

  • Author:進化する売場研究会
  • 【キラリ輝く繁盛店づくり】
    お客に見える店づくり―見える化をテーマに【個店の繁盛】から【商店街活性化】、【中心市街地の商業集積としての再構築】まで一貫した取組を支援します。
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