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商店街活性化事業の自己目的化

コンサルタントという職能の創始者、P・F・ドラッカー先生は、事業と目的との関係を次のように述べています。

すべての事業の目的は事業の外に事業に先行して存在し、事業の成果は事業終了後、事業の外に現れなければならない。

言われてみfればまさしくその通りですね。
我々の「問題解決行動」としての事業(活動)はすべてドラッカー先生が言われた通りに働きます。

商店街活性化事業の場合はどうでしょうか?
「目的―事業―成果」の関係を見てみましょう。

①目 的
 商店街活性化とは商店街がどうなることか?
 商店街活性化事業は商店街がどのように「活性化」することを目指して取り組むのか? 
「活性化」は定義されていません。活性化事業が貢献すべき目的は定義されていないのです。
では事業は何のために取り組まれるのか?

②事 業 
 先行する目的が掲げられてない状況で取り組まれる活性化事業は事業そのものが目的になります。取り組まれる事業は「活性化」と関係の深そうな事業です。
通行量増大、空き店舗減少、集客イベント、ポイント事業等々。
しかし、これらの事業が貢献すべき上位目標は設定されていませんから、事業は自己目的化します。
事業自身の都合でその内容が決定されます。

③成果 
  上述のとおり、事業の外部に目的が存在しませんので事業の目的はを事業計画通り実施し、完了すること、です。
事業の成果は事業がつつがなく終了すること、です。

 商店街で取り組まれている各種事業を考えてみれば古お通りになっているはずです。
しかも、事業は他と隔絶したところで取り組まれるわけでは無いので事業に取り組んだ結果、その「意図せざる影響」が事業の外にいろいろ現れます。自己目的化した事業の影響ですからあまりよい影響は無いでしょう。

次のような影響が考えられます。 

①期待への背反―衰退趨勢の進捗
②組織活動全般への不信の醸成
③事業に消費した時間と資金
等々・・。

どのような事業が該当するでしょうか。

通行量増大
空き店舗減少
集客イベント
ポイントカード
まちゼミ、100円商店街、一店逸品
等々

我々は一貫して「商店街活性化」が定義されていないまかで取り組まれる活性化事業は、施設・設備のメンテナンスは販売促進事業、年中行事などの恒常業務と同じく、取り組んだからと言って街が活性化に向かった進むということはありません。

事業の目的は事業に先だって事業の外にある。
「商店街活性化」を実現したければ、事業に取り組む前にまず、
「商店街活性化とは街がどうなることか?」
きちんと定義をすべきです。
活性化=衰退趨勢からの脱却、とすれば
活性化=商業集積としての再構築がすべての活性化事業の上位目的となり、
各事業はこの上位目的の実現に貢献すること目的に計画されることになります。

商店街活性化を問題解決行動と考えれば納得ですね。
問題はなぜ「商店街活性化」だけが問題解決行動一般と同じように、目的を決めて、それを実現するための目標を実現する事業群に取り組む、という構造になっていないのか?
謎です。
我々は消費増税対応策としての売れる売場づくりに取り組む中でじっくり「商店街活性化」の取組を考えていきたいと思います。
「売れる売場づくり」が商店街活性化の根本的な課題であることは間違いありませんから。
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進化する売場研究会

  • Author:進化する売場研究会
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    お客に見える店づくり―見える化をテーマに【個店の繁盛】から【商店街活性化】、【中心市街地の商業集積としての再構築】まで一貫した取組を支援します。
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