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「ポスト・基本計画」の恐怖

 商店街活性化関係方面の皆さんには、毎度お馴染み・添付写真のような『中心市街地活性化基本計画』終了後の状況が何を意味しているか、ということをあまりよく理解されていないようなのであらためて。

 これはぶっちゃけ、各地の基本計画に掲げられ、実施されたソフト&ハード、多種多様な活性化のための事業群は、商店街を活性化する取り組みに役に立たない、と言うことが誰の目にも明らかになった、ということですね。
さらに、「基本計画」に記載されている活性化のための事業は、『大店法』当時以来、全国の商店街で開発され取り組まれてきたもの、40年以上に及ぶ活性化事業のノウハウがすべて盛り込まれていると言って過言ではありません。

 つまり、これまでに考えつかれた事業が全部、あらためて人材・予算を確保して取り組まれたが、効果が発現しなかったわけで、商店街活性化が始まって以来のすべての活性化事業に「不能」という烙印が押された、というのが「ポスト基本計画」的状況です。
十年の歳月と二兆三千億円の巨費を投じて、従来の活性化事業では効果を発現できない、ということが分かったわけです。
これから先どうすれば良いのか、怖いですねー。

 まずこれからさき、従来的な活性化事業(通行量増大、空き店舗活用etc)に取り組む場合は、「これまでは効果が無かったが、今後は効果が得られる、何故ならば」と新しい根拠を示さなければならない。
ですよね? 出来るかな?

 周囲を見渡しても先進事例、成功事例が無い。
得意の模倣追随差別化が通用しない。
中途半端な案では、上司・財政・トップ・議会・市民を納得させられない。
商店街活性化に責任がある(中活法第五条)地方公共団体はどうするのか?
同伴してきた商店街は?

 店主各位もはっきり言って従来的活性化事業には食傷気味。
組織の状況も結成以来最悪、特にスタンプ事業は脱退あいつぎ、スリーパーもいつ退会するか、予測不能。
まちゼミも300個所まで普及したそうだが、繁盛店づくり、活性化に約だっっっているという報告は無い・・・。
活性化事業という衣を着た販売促進ではお客どころか商業者自身が奮い立てなくなっている。
多くの組織が「解体要因」を抱えている状態にあると言って過言では無い。
これが「基本計画」を推進している間に商店街で進展したこと、と思えば・・・。

 「ポスト基本計画」の商店街活性化は、外部環境、内部体制、施策メニューともに未だかってない厳しい条件に重囲されている、これが「基本計画」終了時点の実状です。
何をやってきたんだ、と思い半ばを過ぎるものがありますよね。

 だがしかし。地場小売商業の経済的社会的機能を考えれば取り組みを放棄する、諦めるということは許されない。
気を取り直してポスト基本計画・商店街活性化への道を創出しなければならない。

 新しく創出すべき「活性化への道」の要件は次のとおり。(順不同)
1.商業者がその気になること
2.部外関係者(議会、市民、団体等)がその気になること
3.取り組みが簡単で効果が発現しやすくかつ確認しやすいこと
4.取り組みの直接の結果として個店群の造酒増益が実現すること
5.漸進的に再投資が可能になること
6.取り組みの成果をノウハウとして市内全域の地場商業者に普及すること
等々々。

 見れば分かるとおり、「基本計画」が機能していればその取り組みで実現出来たことばかりですが・・。
これがポスト基本計画の商店街活性化の絵図に求められることです。
一瞥、従来の取り組みの延長や改善やらでは手も足も出ないことは明白。
さあ、どうする?
というのが「ポスト基本計画」的問題状況です。
だがご安心、問題は「これが問題だ」と分かれば解決の道はある(^_^)

 その前に注意事項など。
要件1~6について(もっとある)、個別に対象療法を試みないこと。
通行量とか空店舗とかはカッコに入れておく(重要課題ではない!)
「儲け話」にすること←極めて重要
「総論賛成」を成立させることが重要
などなど。

 ポスト基本計画における商店街活性化は大変厳しいということですね。そもそも、「ポスト基本計画という問題状況」が把握されていないのだから。
把握出来るくらいなら「ポスト基本計画」という問題は起きなかっただろう、と言えばそりゃそうだ(^_^)

 列挙してみると、難問のように見えるかもですが、これを取り組みやすい方法で実現する方法を考えるのが「問題を作る」ということ。
「商店街活性化」は「コミュニティモールに変身する」という問題になります。上記の諸条件のもと商店街活性化を実現するには「コミュニティモールに変身する」という問題に取り組めば良いわけです。

 つまり、「ポスト基本計画」において商店街活性化のあるべき取り組みの一つとして「コミュニティモールプロジェクト」が位置づけられる、と言うことですね。
論理的にはone of them ですが、これまでの経緯に明らかなように、オルタナティヴの登場は望み薄です。

 ということで(^_^)
我らが「コミュニティモール」は、史上初、商店街・商業者組織が担保する「商業集積としての再構築」の取り組み。中活法のスキーム・基本計画第七章・「経済活力の向上のための事業及び措置」を一体的に推進して実現する「一体的推進の目標」です。

 「ポスト基本計画」の商店街活性化は、「中活法」のスキームを活用する「コミュニティモールプロジェクト」が唯一の選択肢です。
「基本計画」に「商業集積としての再構築の目標」として掲げ、これを導きに各種事業を展開すれば、中心市街地活性化は実現出来たのですけどね。全国全都市全商店街が出来なかったことを有志商店街と我々が言い出しっぺになって実現しようと。

 ちなみに「基本計画」は、「経済活力の向上(法第一条)」を達成するための最上位目標として「商業集積としての再構築、目標は〇〇〇〇」を掲げられなかったことが挫折の最大要因です。
同じ事業に取り組むにあたっても上位目標の有無、目標の内容次第で取り組む内容が大きく変わります。
例えば「通行量の増大」「空店舗の活用」などごくありふれら事業でも、上位目的にしたがった取り組みにすれば必ず蓄積可能な性かを得ることが出来る。上位目標無し・白紙の状態で取り組もうとすると「通行量増大に効果がありそうな事業」に取り組んで成果を得られず失敗することに。

 「コミュニティモール(あるいは類似集積)」は、TMO構想のタイトルであり、TMOを中心に推進するタウンマネジメントの対象となるプロジェクトのテーマ。TMO体制が有名無実化したのは、TMO構想に「一体的推進の目標」が「実現すべき商業集積」として設定されなかったからですね。

 このあたりが脳内にパパっと構成されるには、中活法のスキームに先だってスキームを利用して活性化への道を構想するプランニングリテラシーが確保されていなければならなかったが、まあ、そういうことです。

 商店街組織が担保する商店街結成化への道:コミュニティモールプロジェクト。我々にとって積年の取り組みの集大成。
合意形成推進の主役は商店街のリーダーさん達。
行政担当部課、商工会議所、まちづくり会社等々その気になってもらわないと。まずは「ポスト基本計画」的問題状況枠組みの共有から。

 既に取り組んでおられる商店街のリーダーさん達が。
あなたの街の見通しは如何ですか?
その前にあなた自身の問題意識はどこに?

おっと言い忘れましたが、「基本計画」で取り組まれなかった事業がたった一つ。それは「売れる売場を作る」という取り組み。
みんなプロなんだから作れるだろう、とか言っていましたが、それ出来るならダイエーやそごうもピンピンしているはず。
「売れる売り場づくり」は勉強しないと出来ません。

 もし、「基本計画」に売れる売り場づくり事業が掲げられ、その内容が当社の「キラリ輝く繁盛店づくり」だったとしたら「基本計画」の結末はどうなっていたでしょうか(^_^)

「ポスト・基本計画」の商店街活性化

 各地の『中心市街地活性化基本計画』の計画期間の終了による最終結果報告が公表されています。
基本計画の期間が終了した後(ポスト基本計画)、商店街活性化はどこへ向かうのでしょうか?

 多くの都市の『基本計画』は、目標である商店街の商業集積としての持続可能性の再構築を達成することが出来ないまま、刀折れ矢尽きた、という感じで終了したと思います。そんなことは無い、と言われる人もあるでしょうが、これから先の取り組みについて、確かな方向を得ることが出来ないまま、多くの時間とお金を費消して終了したことは事実です。
ここからあらためて新しい基本計画を作ってチャレンジし直す、という都市は少ないと思います。

 一方、商店街の状況は、いよいよ待ったなし、となっています。
「ポスト・基本計画」の商店街活性化はどこを目指して進むのか? その先頭に立つのは誰か?
このところ「商店街活性化は地方自治体の責務」と言う指摘がしきりに聞こえてきます。しかし、『基本計画』を成功させられなかった自治体が「ポスト・基本計画」で商店街活性化が向かうべき方向を示すことが出来るとは考えられません。議会・住民の目は厳しく、自信を持って提示することは難しい。

 行政が方向を示せないとすれば、誰が示すのか
 新しい取り組みは、商店街のなから、コミュニティの担い手としての商店街を再建する、という取り組みとして出てこないと先行きが厳しいのではないか。
これまでの様に「賑わい創出」「空店舗活用」で支援が受けられるというのは考えにくい。

いずれにせよ、商店街組織は「ポスト・基本計画」という節目を最大限活用して、組合員の増収増益・経営の持続可能性の確立を通して商店街全体の活性化を実現する、という協同の精神に即した取り組みを再構築しなければならないと思います。

誰がどう動くのか、商店街にとって緊張を迫られる年頭になっています。

 商店街が主動する商店街活性化への道、『コミュニティモールプロジェクト』はあなたの商店街の参加を待っています。
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  • Author:進化する売場研究会
  • 【キラリ輝く繁盛店づくり】
    お客に見える店づくり―見える化をテーマに【個店の繁盛】から【商店街活性化】、【中心市街地の商業集積としての再構築】まで一貫した取組を支援します。
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