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商店街活性化の常套レトリック

“こうした商店街を取り巻く環境の変化に対応し、地域に求められる商店街であり続けるためには、商店街自身も変化していく必要があると考えられる”

誰もがいつかどこかで読んだことのある一文ですね。
商店街関係の調査や勧告、報告書、計画書には必ず出てくる決まり文句。
当たり前すぎてつい読み流すところですが、よく見ると・・・。

「商店街自身も変化する必要がある」と書かれていますね。
しかし、この書き方では「どう変わるべきか」、「どうすれば変われるか」という方向にはつながっていきませんね。
「変化していく必要がある」こと、現状のままではいけないことは何十年も前から分かりきっていることですが、問題はどう変わったらよいのか分からない、ということです。

このままではいけない、しかし、どう変わったら良いのか分からない。仕方が無いから取組は、通行量を増やす、空店舗を利用する、まちゼミ、100円商店街等々、「変わらずに済む方法」ばかり取り組まれている。
これが現実ですね。

冒頭の文章は、今年取り組まれた経済産業省「商店街政策の新たな在り方検討会」の中間報告書から引用したものです。
こういう言葉が当然の様に書き込まれるというところに、商店街活性化のまったく展望の無い現状が現れています。
何十年も活性化に取り組んできた今日に於いて、こういう常套句がしゃあしゃあと使われる、と言うところに商店街活性化が一向に実現できない根本原因があるのではないか?

くだんの検討会議には学識系経験者、指導専門家、商店街のリーダーなどが招聘されて4,5回議論を行った結果が中間報告としてまとめられたものですが、今ごろ、「商店街自身も変化して行く必要があると考えられる」という認識とは如何なものか。

問題は「変わる必要」を認識することでは無く、どう変われば良いのか、その方向と方法が分からない、ということですね。
繰り返しますが、どう変われば良いか分からないから、変わらずに済む事業しか取り組めない、ということかも知れません。
変化が必要な時期に変化しなくても取り組める事業にばかり取り組んでいるのですから、そら、活性化出来ないのも無理はない、ということくらいは思い当たって欲しいものですね。

コミュニティモール&マート

商店街活性化を実現する最上位目標として「コミュニティモール」を掲げた取り組みがスタートしました。
これまでのキラリとの違いは、最初に「一体的推進の目標」を掲げ、共有することで、「売れる売り場づくり」だけでは無く、商店街が取り組むすべての事業を「最上位目標」を実現する手段としての位置づけ、あり方を実現しようとすること。

取り組みで大きな役割を担っているのが、街区内に立地しているGMS及びスーパーマーケット。ほとんどが苦戦を余儀なくされていますが、撤退するととたんに来街者が急減することになり、大きな影響を蒙る店舗が続出します。
中小規模の都市の中心市街地に立地するGMS(大型量販店)は既にその役割を各種業態から奪われており、存続するには経営環境の不可逆的な変化を踏まえた大掛かりなイノベーションが不可欠です。量販店撤退後の跡地活用については目下宿題となっており、鋭意研究中、後日あらためて提案します。
今日はスーパーマーケット的経済活力の向上について。

スーパーマーケットの持続可能性の構築は、商店街活性化の重要課題ですがほとんどの商店街は 取り組む力量を持っていないと思います。

我々はこの課題を放置しておいたのでは商店街か活性化出来ない、という立場からさらに前進、スーパーマーケットのイノベーションこそがコミュニティの担い手としての商店ギアの商業集積としての再構築にとって不可欠の課題であること思い至り、コミュニティマートとしての「スーパーマーケット+」の構築、それを核として商業集積:「コミュニティマート」への商店街の転換を提唱しています。

コミュニティモール。
商店街立地のスーパーマーケットを核に最寄り型店舗を集成して「ワンビジットショッピング」を実現します。コミュニティマート」です。
さらにこれを中心に商店街全体が「わざわざ出かけるに値するショッピング行き先」としてのあり方を実現していくのが「コミュニティモール」です。

コミュニティマートの取り組みは今月中にスタート。
グロサリーゾーンが撤退した共同店舗(ミニスーパー)でリーシングにあたってコミュニティマートを目指す、という企画を提案するものです。この機会に従来の共同店舗的あり方から脱却、「ミールソリューション」を巡って激化する大手スーパー、コンビニ、ドラッグストア、ディスカウントストア等々入り乱れての激戦に参入しようというもの。

ここできちんとポジションを確保しないとスーパーマーケットとしての存続は不可能です。その意味でこのチャレンジは多くの地場スーパーにとって参考になると思います。

大型スーパーが撤退した中心商店街は、跡地をどう活用するか、という課題に直面していますが、退所を間違うとアリ地獄に陥ります。上位目標である商業集積としての再構築、地方創生的地産地消など「経済活力の向上」を牽引する戦略的な活用を考えなければならない。この場合もその中核に「コミュニティマート」を設置することは極めて重要です。

コミュニティモールの取り組みも始まっています。
こちらは、市役所がその気になることがスタート時点の課題。
これまでほとんど商業の勉強をしていませんから、ややもすると「時流」であるエリアリノベーションなどに向かいがちですが、エリアイノベーション=空店舗活用ですからね、これまで散々失敗してきた事業ですから、名称を変えてあらためてその不毛性を確認する必要はありません。
もっと、域内資金循環のN担い手:地場小売業が集積する商店街を消滅させても構わない、ということであれば話は別ですが。
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進化する売場研究会

  • Author:進化する売場研究会
  • 【キラリ輝く繁盛店づくり】
    お客に見える店づくり―見える化をテーマに【個店の繁盛】から【商店街活性化】、【中心市街地の商業集積としての再構築】まで一貫した取組を支援します。
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