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(再掲)必修・商業理論

このところ、あらためて「商業理論の不在」が原因で起きている問題を考え
させられています。商店街活性化が遅々として進まない、着手されてから
今日まで堂々巡りを続けているのはなぜか?
一言でいえば、活性化を導く理論が無いから、ということです。
以下は、10年6月30日の記事です。

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 商店街・中心市街地活性化がいつまで取り組んでもなんの展望も見えて
こないのは何故か?
人によっては“ショッピング全盛時代に商店街を活性化しようなんて出来るはず
がない、貴重な公的時間・資金を注ぎ込むなんて愚の骨頂”と考える人がいて
けして不思議ではありません。ひょっとしたら職務として従事している人の中
にも“そうだそのとおり”と心中密かに相づちを打つ人がいたりして・・・。

 中心市街地は何故活性化しなければならないか?
その理由は、いろいろあるのですが、当サイト常連の皆さんは先刻ご承知の
ことと思いますし、また、当記事の趣旨とも違いますので省略します。

「何故必要か」については共有が果たされているものとして、ここでは:
(“活性化は必要であり、全国で取り組まれているのにどうして成功しないの
か?”ということについてもすでにこれまで幾度と無くアップしています。)

 ということで、今日は、中心市街地(=都市中心部の商業街区)活性化に
取り組んでいくために不可欠の「商業理論」について考えてみます。
“商業理論だな、よし、分かった、出入りしているプランナー、コンサルタント
に準備させよう”というわけにはいきません。
右から左に準備できるくらいならとっくの昔に商店街は活性化しています。

 中心市街地の活性化の取り組みを導く商業理論(他の理論も必要ですが、
今日はとりあえず商業理論です)とはどういう性格・機能を持った理論で
なければならないか、ということについて。

 商業理論、特に断らない限り、対象にするのは小売商業=消費購買客を
対象に消費財を販売する商業を意味します。
「小売商業理論」です。

どのような理論かといえば、
まずその範囲は:
①お客が実際にショッピングをする個別店舗の個別POPからはじまり、
②営利事業としての個店の品揃え=POPミックス、さらに
③自然成長あるいは人為的・計画的に形成されるPOP集積としての商店街
及びショッピングセンター、さらにさらに
③都市の住民が使い分ける都市におけるPOP分布 まで

次に業種や業態については:
小売業という小売業、業種や規模を問わず、立地や集積度合いを問わず、
ことごとく説明しうる「一般理論」でなければならない。

 トータルに説明できる理論で無いと、
1.かっては比肩するライバルもなかった都市中心部の商業街区・商店街が
2.高度成長以降、次々に登場してきた新立地・新業態の競合によってお客
を剥がされ、衰弱の一途を辿ってきた商店街が
3.ショッピングセンター全盛時代という現在において、“商店街はこうすれば
活性化できる”と「方法と方向」を提案することが出来るハズがありません。

 まず、このことを誤解の余地無く理解し、しっかりと腹に収めていただきたい。
住む人を増やすとか、来る人を増やすとか、一点逸品、百縁商店街といったお
馬鹿な短絡とはまったく次元を異にした話です。

 さて、理論の必要性、どういう特徴を持った理論が必要か、ということが理解
されたら次は、そういう特性を持った理論がどこに提供されているか、という
ことですね。
提供されていなければ自分たちで創らなければいけないし、提供していれば
それを採用することになる。

 今、喫緊に装備しなければならない商業理論とは:
上記①~③及び1.~3.という作業の道具として、過不足無く機能する内容を
持っているものでないと、役に立ちません。
もちろん、理論は、中心市街地所在の百貨店から専門店、最寄店まで、
あるいはコンビニエンスストアまでそれぞれの現状と繁盛再生への課題と
取り組み方まで具体的に説明し、提案できなければならない。

 もちろんそれだけに止まらず、郊外立地の各種業態、ショッピングセンターの
各類型、ショッピングモールに至るまで、その機能と展望、繁盛への課題に
ついてきちんと説明できなければならない。
「小売業の一般理論」というからにはこの説明は当然出来ないとウソになります。

 結論を申しあげれば、期待に叶う理論は、唯一当社・当サイトだけが提供して
います。その他では一切入手することが出来ません。世上、「小売商業論」と
いった商学部系の教科書はおおく出回っていますが、「中心市街地活性化」の
取組を導く能力を備えた理論はありません。

 7月15日のセミナーではこの「商業理論」の基礎を説明、実際に繁盛店づくり
に取り組まれている商業者とのコラボレーションによって「商店街活性化への道」
を説明します。
中心市街地・商店街活性化を担当される行政・商工会議所の担当者さん、タウン
マネージャーさん、支援を事業機会とするコンサルタント、プランナーの皆さん、
商業理論を装備せずに活性化を語ることは出来ません。「商業理論の必要性」を
自覚する人は日ごとに増えています。あなたの周囲にも現れ、やがてあなたに
“装備しておられる商業理論について質問したい”ということになるはずです。
その時からではもちろん遅すぎるわけでありまして、今回のセミナー、まずは
上述のとおり、行政から支援に当たられる専門家まで、立ち位置上、商業理論
の装備が不可欠な皆さんの必修レベルを提供します。

 ご承知のとおり、このようなセミナーを開催巣するのは全国で当社だけ、次の
開催のめどは立っておりませんから、この機会は絶対に逃せません。
遠隔地の方もあろうかと思いますが、お繰り合わせの上、何が何でも受講される
ことをお奨めします。
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ということで、当時はこのような公開セミナーにも地方公共団体の担当者さん達が
参加され、それなりに活況でしたが、残念ながら参加者の所属団体に「商業理論」
が根付くことはありませんでした。“異動とともに去りぬ”

さて、あらためて商業理論を装備していない、思いつきの事業に取り組んでも堂々
巡りに終わりますよ、というのはもう止めたw

再掲 “理論無き商店街活性化”迷路からの脱出

 10年6月29日の記事ですが、残念ながら、昨日書いた、といっても違和感の無い内容です。i
つになったらこの状態から脱出出来るのか?
脱出出来なくても、商店街、何とかなっていくものでしょうか?

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 商店街全盛時代を実体験した商店街OBの懇親会でのいつもながらの懐旧談は、“昔は人通りが多くて面白いように商品が売れた”それに比べて今日この頃は、と繰り言が続きますが、昔話と関係があるのかどうか、“人通りが増えれば商店街は活性化する”という「理論?」を“日本全国の街を視察した”という「ハロー効果」プラス“目からウロコが落ちた”というO
Bさんたちの保証?付きで宣布されているのはご存じ藻谷浩介さん。

 我々は藻谷さんとは一面識もなく、提唱している「活性化への道」も月とすっぽんほど違いますから、特にその言説を云々する必要はもともと無いのですが、問題は、“商業については素人”と自称している、 したがって責任のとりようが無いであろう、彼の言説を自分の「商品」の骨格として採用し、「通行量」とか「賑わい」とかを目標に、もっともらしい「増加策」を提案して回っている、“自分の頭で他人の問題解決を支援する”仕事に就いている人たちの存在。

  全国至る所で挫折、破綻が明瞭になっている「増加策」を売り回ることが、明日の自分・自社のポジションにどう影響するか、ということを考えてみるビヘイビアはお持ちで無いらしいのですが、それはカラスの勝手ご自由にどうぞ、というしかありません。

危惧されるのは、そのビヘイビアに基づいて作成・納品される制作品発注元である都市の取り組みに及ぼす影響でありまして、何しろ担当者は2,3年で交代しますから、ただでさえ理論的経験的蓄積の可能性が乏しい、十年一日、いつも初心者中心の取組体制という事情から、寄らば大樹の陰、世間に名の通った方面の支援指導を採用して任期中事なきを得たい、と考え・行動する人があるかも知れず、それはそれとしてよく理解できますが、類似の執務態度が二、三代続くとどうなるか?・・・・。
いや、もう、既に続いているんだけど・・・、という状況にある都市、少なくないでしょうね。
というなかで納品される基本計画ですから、みんな頼りにするわけですが・・・。

  特に当社が苦言を呈したいのは、計画作成~評価プロセスを請け負ういわゆる「シンクタンク」、「コンサルタント」の皆さん。藻谷氏は“商業に関しては素人”を自認されていますから、いざというときには退却できるとして、問題はプロとしてプランニングを請け負った皆さんです。

“自分の頭で人の問題を考えてあげる”ということを事業機会とするはずのプロのプランナーさん、“住む人・来る人を増やせば街は活性化する”という藻谷流を共有する当該都市の関係各方面が設定した目標を検証抜きで受容して基本計画を制作、「通行量」を計画・実施・評価プロセスに貫通させた結果、当該都市の取り組みは迷走に次ぐ迷走、中心市街地消滅のスパイラルを爆沈中という事態が起こっているわけですね。

 「通行量」路線に対して、“ちょっと待った、そんなことで売れるようになるとは思えないんだけど”とクレームを発すべき、“ものが売れてなんぼ”のはずの現役・商業者も、欲で動けるのは儲かっている間だけ、不振が続くと意気消沈、“昔は良かった、何しろ人通りが多かったからなぁ”・・・という昔話を論破する気概も理論も喪失しているのではないか・・・。
一から自分の頭で考えるべき街ぐるみ繁盛再興への道にチャレンジする手だても思い浮かばないところへ「通行量話」が導入されると「昔」を思い出して、そうだそうだ、これこそが起死回生策と確信してしまうOBさんたちの意見がまかり通るという主体的な事情があります。
おっと、OBさんだけではありません。若手にもイベントやっていれば満足、という元気のいい人たちがいたりします。商売繁盛を実現しなければならない大黒柱さんたちは大変です。

  こういう状況が全国各地で起きているとき、情報を収集加工分析評価して成果に結び付けるべきプランナーさんたち、十年一日、今となっては果たして自分たち自身効果を信じているかどうかさえ疑わしい「通行量」を未だに唱道していらっしゃるわけですね。

 商店街全盛期、通りには何故人通りが多かったか?
①当時はもの不足・買い物行き先不足
②物が欲しい人、買いたい人はみんな商店街に押し寄せた
つまり、当時商店街への人出が多かったのは、こういう理由があったから。
来街者がお店で買い物をした、通り全体が賑わったのは来街者のほとんどが「買い物目的」だったから。
 何のことはない。通りに人があふれていたのは、軒を連ねる自分たちの店が繁盛していた=買い物行き先として広域住民から愛顧されていたから、ですね。もちろん、当時は商店街を脅かす郊外型商業集積の充実などは影も形もありませんでした。

  商店街のOBさんが“昔、うちの店が繁盛していた当時は人通りが多かった”というのはホントですが、問題は「人通り」と「繁盛」の因果関係、果してどちらが「因」でどちらが「果」なのか?

 という程度のことは自分の頭で考えなくちゃ。
仮にもこの先もずうっと「活性化事業」を自分の事業機会と考えている皆さんは。

 ということで、中心市街地活性化基本計画、都市商業街区の活性化すなわち当該街区に立地する都市機能の増進並びに経済活力の向上を実現するには、当該街区の都市機能の現状をかくあらしめるにあたって多大な影響を及ぼし、今なお及ぼし続けている「商店街全盛時代以降に都市及びその周辺に登場した新しい小売商業の業種・業態・集積」について、それぞれの機能を理論的に解明、将来予測を立てつつ、全般的な小売商業の趨勢予測の中に当該街区に立地する商業集積が独占可能なポジションを発見ないし発明しなければならない。

 もちろん、そのポジションを消費購買客に「陳腐」と評価されている中心市街地・商業街区の商業者が座して獲得できるはずはありませんから、“努力して再構築する”テーマと推進の方法も案出しなければならない。

  というように考えてくれば、商圏全体の状況の中で「陳腐~空洞化」スパイラルに陥っている都市中心市街地商業街区があらためて「小売商業機能集積街区」として、都市機能の増進と経済活力の向上を実現していくためには何が必要か、ということを自問自答することの重要性・緊急性が理解されるはずであります。

 さらに、この作業を的確かつ迅速に行うには、「目的に対応した商業理論」を装備しておかなければならない。“住む人来る人が増えれば・・”なんとかなるという 「世迷い言」から脱却、「法定活性化」を実現するため、不振にあえぐ個店が「繁盛への道」へと転轍するため、指導にあたるプランナーさん以下の専門家各位がイの一番に取り組まなければならない仕事ではないでしょうか。

 このように、極めて重大な「商業理論」を装備する、という課題について、
①取り組みの重要性の主張
②装備するに値する理論の基準
という不可分の「解」をセットで提供しているのは、我が㈲クオールエイドだけ、しかも提供する「方法と方向」を実践している各地からは画期的な成果が報告されている今日この頃ですが、皆さんは、何時、どのように取り組みの方向転換を決意しますか?
その時採用する「商業理論」&「活性化実現の方法と方向」についてどこかに宛てがありますか?
ということですね。

  長々と書き連ねましたが、なるほど、と感じられた人は、万障お繰り合わせの上セミナーへどうぞ。
テーマ:『繁盛店づくりから再出発する商店街活性化への道』
と き:7月15日(木)午後1時~5時
ところ:福岡市天神 電気ビル

 当記事の「問題提起」について氷解することをお約束します。
詳しくは:

 御市関係各方面、お誘い合わせの上ご参加ください。
ご承知のとおり、全国どこにも類似の機会はありませんから。

09/07のツイートまとめ

quolaidbot

基本計画三回作ってもまだ気がつかない。商業理論抜きで中心市街地:都市中心部商業街区を活性化(=都市機能の増進と経済活力の向上)を実現するシナリオ―計画は作れない。どうして作れると思うのか、不思議。
09-07 20:30

『中活法』のスキームによる活性化―維持に支障が生じている状況からの脱却―が理論抜きで計画出来るはずは無い。理論に裏打ちされていない活性化は、山に登っているつもりが麓をぐるぐる回っているようなもの。
09-07 16:51

空き店舗対策、もっとも急を要するのはこれ以上空き店舗を増やさないこと。つまり、既存個店を繁盛させることですけどね。空き店舗対策 http://t.co/ZCejckgkW6
09-07 15:41

理論抜きで商店街活性化を目指すのは、装備無しで冬山に挑むようなことである。
09-07 14:06

このあたりを理解していないと、商店街活性化の目標―数値目標は「設定してみただけ」に終わります。現下の目標がそうであるように。
09-07 12:56

商店街が活性化出来ないのは、活性化の成否を握る「経済活力の向上(中活法第1条)」を等閑視しているから。経済活力とは何か? 理論的解明に全力傾注!『商店街活性化と経済活力の向上』 http://t.co/V4iRKNbEZC
09-07 12:55

セブンイレブンの成功は、商店街活性化の可能性のエビデンスだ、といっても信じてもらえないでしょうね。
09-07 11:53

優れてプロジェクト的(アポロ計画参照)な性格を持った大事業です。従来の取組の延長上で出来ることではありませんし、理論抜き・技術改良抜きで実現出来ることでもありません。商店街活性化を責務とする地方公共団体の新しい取組のキモです。
09-07 11:52

活性化は一日にして成らず。多種多様な事業の成果及びその相互作用の積み重ねによって一歩一歩実現して行くもの。実現するには、活性化実現の方向と方法を決定し、期間を定め、期間内のゴール(目標)を定め、それを達成するために必要な事業を企画・実行する。結果を批判し、次に向かう。
09-07 11:49

商売人なら “売れるおもてなし”、“売れるふれあい”、“売れるお客目線” 等々を実現しないと売れないわけですが、おもてなしとかふれあいとかを唱えていれば実現出来るものでは無いでしょう。「売れる〇〇」を実行するには、理論というエビデンス(仮説)に基づいて形を作ることが必要です。
09-07 11:45

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  • Author:進化する売場研究会
  • 【キラリ輝く繁盛店づくり】
    お客に見える店づくり―見える化をテーマに【個店の繁盛】から【商店街活性化】、【中心市街地の商業集積としての再構築】まで一貫した取組を支援します。
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