ミステリーショッパーズ

売り場改善を推進する手法です。
主にチェーン店の本部が各個店の店づくりの改善の推進にあたって採用する手法です。
当社はこの手法を商店街活性化の取組の一環として採用、成果を挙げています。

一般に売り場の改善は
①売り場を観察して問題点を発見する
②取り組むべき課題を確定する
③解決法を案出する
④仮説―試行
という段階を踏んで行われます。
誰が取り組んでもこのプロセスはあまり変わりません。

課題は、“どうすれば問題を発見できるか?”ということ。
問題を発見して、「取り組むべき課題」として確定できれば、解決策の案出はそう難しいことではありません(もちろん、知識と技術は必要ですが)。

 どのような方法で問題を発見するか?
自分が作り運営している店を“問題点を発見する”という視点で客観的に見ることは、いうのは簡単ですが実際にはなかなか出来ません。
客観性を心がけていても無意識のうちに“作った側の眼”担ってしまいます。

何とか上手い方法は無いか、ということで考えられたのでが“ミステリーショッパーズ”という方法。
これは、
上述のお店の問題解決プロセスのうち、第一番目の
売り場を観察して問題点を発見する
という作業を“ミステリーショッパー(以下、“ショッパー】”という売り場観察の知識・技術をもった“専門家”に委託する
というものです。

ショッパーを導入することの目的・効果は色々ありますが、ここでは省略します。

当社の「キラリ輝く繁盛店づくり」では状況に応じて専門の「ショッパー」を投入して売り場観察を実施しています。
商店街活性化レベルでこの手法を使うノウハウを持っているのは当社だけだと思います。

既報のとおり、当社は賑わい補助金を利用して商店街の2割の店舗が「見える・化」に取り組む「恒常的に賑わう商店街づくり」の指導支援を行っています。
この事業には初めての試みとして「買い物上手」の市内住民から参加者を募って「ミステリーショッパーズ」事業に取り組んでいます。
①事前研修
②第一回店舗観察
③結果報告
④参加個店へのフィードバック
⑤第二回店舗観察
⑥結果報告
⑦個店へのフィードバック
⑧報告会
という活性化事業らしい本格的な取組です。
現在、1回目の観察が終わりレポートが上げられています。
年内に結果をまとめて参加店毎にフィードバックしますが、結果が楽しみです。

上述のとおり、この取組にはいろいろな成果が期待されますが、商店街で取り組むには相当ハードルが高い。
目的・目標・波及効果を説明して採用にこぎ着けるわけですが、実施―成功には手抜きできないノウハウが色々ありますので、よさそうな事業だ、と安直に飛びつくと大事故を引きおこす危険性が潜んでいます。

タウンマネージャーには、予期される危険を適切に回避する手だてを講じて取り組んで頂きたい事業です。
もっとも「キラリ輝く繁盛店づくり」のように体系的な繁盛店づくり事業の一環として組み込んで取り組まないとこの事業のネライは成就出来ません。

事業に興味がある人はあらかじめ当社の支援を受けられることをお奨めします。

活性化の二極化 加上と転轍

※転轍:軌道を変更すること。轍:わだち

 キラリ輝く繁盛店づくり、本年度の取組も概ねゴールが見えてきました。(これからスタートするところもありますが)

 今年度の大きな収穫は、“商店街活性化5つの階段”を発表、さっそく「階段上り」が始まったことです。
言うまでも無く、この取組はこれまでまったく無かった新しい取組ですが、この取組がなぜ必要か、その理由は誰でも必ず納得出ると思います。
「5つの階段」を理解した上で、それでも従来の取組パターンから脱出できないとすれば、それは従来パターンが優れていると判断してのことでは無く、単にめんどくさいか、これまでの“おつきあい”の空気を読んで、の選択です。
いずれにせよ、近々、その選択が失敗だったことにイヤでも気がつくはずです。

新しい路線が優れていることは明白であり、これから次第に取組事例が増え、やがて主流になっていきます。
というか、そうならないと我が国の商店街・中心市街地の明日が切り開かれることはありません。
しっかりがんばって行きましょう。

 ということで、今日は商店街活性化の取組、「従来の路線」とわれわれが推進する「新潮流」との違いを明らかにしてみましょう。

■従来の取組
□基本となる考えかた視点:
商店街が衰退しているのは“活性化”に必要な何かが不足しているからだ、活性化するには不足しているモノを付け加えれば良い、という考え方。

□取組の手法:
商店街に不足していると思われるものをあれこれと枚挙し、それを付け加えるのが主な方法。「不足」は、アンケート、ヒアリング、“先進事例”などで見つけ出す。

□主な不足
①通行量 ②駐車場 ③核店舗 ④魅力ある店 ⑤魅力あるイベント ⑥個店の後継者 ⑦駐車場 ⑧アーケード ⑨防犯灯 ⑩カラー舗装 ⑪キャラクタ- 等々

□取組の成果
基本的な考え方が“不足の追加”のため、個別事業の成果を積み重ねて達成する上位目的が定まっていないため、全ての事業が“事業の取り組むこと”が自己目的化している。
事業が終わればそれでお終い、総括もしないまま次の事業に向かう。

□街に残るもの
 徒労感、執行部・組合員相互間の不信感、空洞化の進展

※われわれは長年続けられているこの取組を“加上”と命名し、そこから脱却しない限り、商店街の活性化は実現できない、とキッパリ宣言するものです。

■新潮流:われわれの取組
長年取り組まれて来た上記の方式=商店街に不足しているモノやコトを追加することで商店街を活性化する取組が成果につながらないことを踏まえて、商業集積としてのあり方を転換していく、多種多様な商業施設が配置されているなかで商業集積としての位置を確保するため、商業集積としてのあり方を選択してそれを実現して行くシナリオを書いて、一歩一歩実現して行く、というもの。
新しい繁盛を実現出来る場所へ、繁盛を実現出来る位置まで移行するため、必要な取組を一段一段上っていく取り組みです。
現在の衰退趨勢から脱却、新しい繁盛へ反転苦情していく取り組み、新しいレールに乗るためにはレールを替える作業が必要です。転轍ですね。

転轍は「5つの段階」をクリアすることで実現します。

一段目:商店街立地で繁盛可能な方向と方法を確立する
    (モデル店による可能性の実証・点)
二段目:商店街の2割の店舗で繁盛実現に取り組む(線)
三段目:繁盛店づくり継続(面)
    三者体制の確立
    活性化計画の作成
四段目:計画の試行―改善
五段目:全面展開

取組の中核に位置するのがキラリ輝く繁盛店づくり。
皆さんご承知のとおり。

マルヤガーデンズ

先日鹿児島出張の折りに見学しました。
サイトは こちら:
三越が撤退した後,中心市街地活性化を牽引するプロジェクトとしてリニューアルオープンしたもの。

「コミュニティ機能とショッピング機能の融合」を実現した施設、という企画で、オープン時点でグッドデザイン賞をもらったそうですが、takeoが見るところ、どちらの機能もそれぞれ多\来補いう目的として自立して持続可能なのかどうか、自立出来ないようでは補完し合うどころかお互いに頼れない相手に頼っていることになり、“共倒れ”が懸念されるというか、コミュニティの方はどうにでもなりますが物販の方は大変だと思います。
この程度の仕上がりのどこが“顧客やテナントなど全てが有機的につながり合う「ユナイトメントストア」”なのか、伝わってくるものがありません。

企画を担当したのは“コミュティデザイン”の発案者、コミュニティデザイナー・山崎亮氏しとそのグループ。
ちなみにコミュニティデザインとは“人と人とのつながる仕組みを作る”ことだそうで、昨年は豊後高田市昭和の町にも事務所を開いていました。
山崎さんには小売店舗における“人と人がつながる”とはどういうことか、実現するには何が必要か、あらためて発表していただきたいもの。

“人と人とのつながりを作る”については別途吟味するとして、マルヤガーデンズについてもう少し。

  物販施設、中心市街地立地の大型店として見る限り、来訪目的となるショッピング機能をきちんと作り直さないとこれkら大変だと思います。
ありがちな「〇〇初登場」のチェーンショップを集め、それに地場特産品売り場をくっつけただけではないか、というようにも見えましたが、小売業共通の課題=得意客の増加が思ったように実現出来ないのでは無いか。
コミュニティ重視というからどんな仕組みがあるかと思えば、展示&ミーティング用スペースがいくつか設置されているだけ。ソラニワもここで過ごす時間が楽しいとは思えない。
全体として商業施設の生命線である“来訪目的”をきちんと設定しそれを導きに業容が展開されているとは評価出来ません。
「ユナイトメント」はデパートメントを超えることが出来なかったどころか、百貨店の存在意義さえ理解しないまま「超え」ようとしたところに間違いのもとがあったかも知れません。
このあたり、ツイッターで断続的に展開します。

  マルヤガーデンズで検索していたら、“商店街は大型店に負けのたのでは無い、観光を指向して自壊したのだ”説の久繁哲之介氏が高く評価する記事をブログに書いていました。
交流と賑わいを育む”戦略的赤字施設”鹿児島市「マルヤガーデンズ」

物販の「赤字施設」が中心市街地活性化において戦略的な役割を果たす?
赤字=お客の支持が不足しているわけですからそういう施設がどうして戦略的役割を果たせるのか?
そんなことは出来ませんよ。相変わらずですね。

 今現在「赤字」なのかどうか、経営状態は知るよしもありませんが、テナントの構成、レイアウトを見る限り、「ユナイトメントストア」指向が“持続可能性”の構築に成功しているとは思われません。
今どきの中心市街地に登場する大型商業施設として備えておくべき要件(テナントミックス、レイアウト、サービスミックスをほとんど無視していますから。
 補助金が相当入っているようなので、お金は回っているのでしょうが、不採算―撤退―テナントリーシング不調という商店街空洞化のプロセスが再現される可能性が高い。というか既に始まっている?
 
 目下、ツイッターで改善策を考え中ですが、いざ書くとなると地方百貨店全消滅の経緯など、前提となる理論的な部分=土俵づくりから始めることになり、相当な範囲の話にならざるを得ません。今のところ、地方百貨店敗退プロセス、量販百貨店、「セルフvs対面」などを追っています。
量販百貨店―郊外型ショッピングモールまで説明しないと中心市街地活性化の核としての百貨店の活性化の提案をしても何のことか理解しづらいと思いますので。

 大分市、JR大分駅のアミュプラザのテナントミックスが公開されました。http://goo.gl/Wf0y61
アミュは言わば「セレクトショップ・コンプレックス」ですね。
大型商業施設は来店目標に関しては“自己完結”をめざしますから、これに“核”機能を期待するには街の側に相当の仕掛けが必要です。
いずれ当欄で核店舗として活用するための仕掛けについて発表します。

駅前のセントポルタ商店街、現在キラリに取り組んでいますが、しっかり成果が挙がっています。
次の段階は町内でのキラリ実践店舗の増加。今年の取組を通じて手が打たれています。
お隣の竹町商店街はopAm(県立美術館)へのアクセスに当たることからアートを標榜して活性化に取り組むそうです。
隣接する2つ音商店街の取り組み、成果が注目されます。

阿吽語

当社が作ったコトバです。
参照:サイト内「用語集」
以下引用*******************************
きちんと対象を示す定義がされないまま、使われる「専門用語」のこと。曖昧な言葉だがそのことを詮索してはいけないという暗黙の了解のもとに流通する言葉の総称。
「だいたいこういう文脈で使う言葉だな」と自身の経験の範囲で見当をつけて、同じような文脈に遭遇したときに利用される。ところがその言葉が飛び交う環境が、 阿吽語の世界であることを自覚していないと、言葉とは(すべて)阿吽語である、ということがその人の言葉についての一般的な認識になってしまう可能性がある。そうす ると、言葉は耳目から入ってきて、吟味・編集などの作業を経ることなくそのまま口から出ていくことになる。
結果、こんなはずじゃなかった・的結果の蔓延。
一つの言葉が使う人の立場によって、通常の言葉になったり阿吽語になったりする。

※阿吽語は当サイトのジャーゴン(仲間内だけにしか通用しない符丁)、外部での使用はおすすめしません。

引用終わり************************************

ご承知のとおり、「活性化」関係では《阿吽語》がたくさん流通しています。
第一に「活性化」がきちんと定義されていない。
これが根本で次々に出て来る「専門用語」風のコトバが全て定義無し・阿吽語状態で流通する、という状況が蔓延している。

われわれは、コトバには正しい定義があり、それを守らないとダメ、といっているわけではありません。
他人と協働が必要な仕事に関するコトバについては、あらかじめ“自分はこういう意味で使います”という「お断り」が無いと、話が通じ無いことが起こります。
それも「実践」に関する大事な局面で。

定義問題は、正しい定義を争うのでは無く、定義しないと話が通じないよね、ということ。
定義してもらえば、その定義を踏まえてその人のいうことを理解し、吟味することが出来る。
定義されていないと、ハア? でおしまい。
通用しているのは、“定義しなくてもあうんの呼吸で通じ合う”仲間内だけ、仲間になりたかったら「阿吽語の世界」に四の五の言わず参入しなければならない。

阿吽語、コミュニティとか賑わいとかまちづくりとかたくさんあります。みんな、「活性化」が定義されていないことを奇貨として好き勝手・思いつきで導入されていますので、本気で活性化に取り組みたい、実現したい人は敬遠すべき環境かもしれません。
ちなみにわれわれの現在には、律儀に言葉の定義を積み重ねる作業に取り組んできたことも寄与しています。

中小小売商業高度化事業 と 商店街活性化への5つの階段

 ご存じのとおり『中活法』ので定められている“経済活力の向上”を実現するための事業の第一ですが、その内容はあまり知られていないと思います。

 あらためて、基本方針を引用して検討して見ましょう。

中心市街地の活性化を図るための基本的な方針

第7章 中小小売商業高度化事業、(略)、中心市街地における経済活力の向上のための事業及び措置に関する基本的な事項(p12)

1.経済活力の向上のための事業及び措置の必要性(略)
2.具体的事業及び措置の内容等
(1)中小小売商業高度化事業
①趣旨
中心市街地における中小小売商業の活性化のための取組が、従来、a)個々の商店街ごとの活性化努力にとどまり、複数の商店街による広域的な中小小売商業の発展に必ずしも結びついていないこと、
b)専ら基盤整備などの周辺事業にとどまり、中小小売商業としての競争力の根幹である業種揃え・店揃えの最適化に関する取組が不十分であったこと、
c)主に事業を営む中小小売商業者を中心とした取組であり、地権者等との連携が不十分であったこと、
d)まちの様々な事業主体との連携が不足していたこと
などを踏まえ、商業者を取り巻く様々な関係者との連携の上に立った、意欲的な中小小売商業者による業種構成・店舗配置、基盤整備及びソフト事業を総合的に推進し、周辺地域への波及効果の認められる商店街等中小小売商業の高度化を通じた中心市街地のにぎわい回復に資する取組を戦略的かつ重点的に促進するものである。

 これが高度化事業の趣旨です。
すなわち、
商業者を取り巻く様々な関係者との連携の上に立った、意欲的な中小小売商業者による
業種構成・店舗配置、基盤整備及びソフト事業を総合的に推進し、周辺地域への波及効果の認められる商店街等中小小売商業の高度化を通じた中心市街地のにぎわい回復に資する取組を戦略的かつ重点的に促進するものである。

事業主体:意欲的な中小小売商業者
事業内容:業種構成・店舗配置、基盤整備及びソフト事業
目  標:中心市街地の賑わい復活に資すること
ということ。

注意しなければいけないことは、「賑わい」や「業種構成・店舗配置」「ソフト事業」などについて専門的な知識が無いと「経済活力の向上」という上位目的を本当に達成していく内容で事業を企画することは出来ないということ。
これまでのように専門的な知識を持たないまま、賑わいや業種構成(空き店舗活用)などに安易に取り組んだのではこれまでと同じ結果しか生まれません。

※ちょうど、ツイッターで商業施設のリニューアル(活性化)というテーマで、“業種揃え・店揃えの最適化”について考察しています。参照してください。

今回の基本方針の改正で、従来の「商業の活性化」が「経済活力の向上」に変更されました。内容は商業活性化関係の事業+通訳案内し育成事業ですから、ほとんど経済活力の向上=商業の活性化であり、商業の活性化が中心市街地における経済か活力の向上そのものということですね。

逆に言えば、これまで漫然と「賑わい創出」と考えれてきた商業活性化が「経済活力の向上」というより具体的な・かつ、都市及び中心市街地の現状―将来予測から重大な課題の直接の解決策として取り組まなければならないことがより明確になりました。

さらに具体的にいえば、「域内経済循環の再構築」を担う、中心市街地に立地する多数の地場中小小売商業の活性化、その存在価値の再構築=リニューアルこそが中心市街地における経済活力の向上の中味であるあることがいっそう明確になりました。
個店群の繁盛実現=キラリ輝く繁盛店づくりが主導する
商店街活性化への5つの階段
を上っていく条件を作ることが「中心市街地活性化」を推進する皆さんが何としても実現しなければならない、今日ただいまの目標です。

※セミナー『商店街活性化への5つの階段』の開催についてはメールでどうぞ。
 ・・・ご相談窓口

計画的・不可逆的・段階的

 中心市街地・商店街活性化推進の基本的な条件ですね。
どなたも異論は無いと思います。

 ところが、実際に取り組まれているのは、
1.計画とは名ばかり、いかにもそれらしい事業群が並べてあるだけ。
2.相互の連関も考えたいない一過性の事業を堂々巡りに繰り返し、
3.目標を立てずしたがって道筋も無いまま、いかにもそれらしい
事業が繰り返されている。
1.目標・方向と方法を定めないまま
2.どこに向かうという行く先の無い
3.堂々巡りを繰り返している
4.その間も空洞化は進むばかり
というところが実態ですね。
日本中ほとんど例外は無いと思います。

 どうしてこういうことになっているのか? 
答えは簡単、取組方を勉強しないまま、やみくもに取り組んで
いるから。
他に理由はありません。

「今さら」という気持ちかも知れませんが、一度はしっかり勉強して
「商店街活性化実現の方向と方法」を都市に定着させること。
これから日増しに重要になってくる「域内資金循環の再構築」
の取組にとっても大事です。
ちなみに資金循環のカギを握っているのは、「地場小売業」です。
消費プロセスに入った資金をもう一度地元の所得に変換するには
「地場小売業」が買い物行き先として活性化することが不可欠、
地場の各種産業が革新に成功し、いくら稼いでも消費購買行動の
向かう先が「非地場小売業(チェーン店、通販など)」に傾斜すれば、
資金循環は実現出来ず、都市の持続可能性の実現は夢物語に
終ります。
地場小売業者が集積する商店街の活性化は、都市の持続(再投資)
可能性の再構築という大目標にとって不可欠の課題です。
(いつも申し上げているとおり)

 さてご承知のとおり、中活法のスキームで都市が作成している
『中心市街地活性化基本計画』には、「一体的推進の目標」が
掲げられています。
これは、
1.当該都市の中心市街地が
2.計画期間中に
3.実現を目指す中心市街地のあるべき姿
のことです。
 つまり、「一体的推進の目標」とは、
“これを達成すれば,中心市街地は活性化の実現に向けて、不可逆的
な軌道に乗る”
という具体的に実現出来る、実現のための下位目標を設定することを
担保している「目標」でなければならない。

 計画に織り込まれるソフト・ハードの各種事業は、この目標を
達成するために必要な事業群、目標達成に向けて相互に関連して
いる個別事業であり、これらを上手に組み合わせ、相乗効果を
発揮しないと“目標”を実現することは出来ません。

 ところが。
実際の基本計画に記載されている事業群は、もっぱら従来の経験や、
先行事例の模倣というレベルで採用されており、一体的推進の
目標から演繹的にブレイクダウンして企画されていないため、
その結果、いくら事業群に取り組んでもその結果としてどこにも
行けない,空洞化は進展するばかり、という現状が生じているわけ
です。

 界隈ではこのところ、PDCとかPDSとかが唱えられています。
活性化を目指すには、計画し、実践し、結果を評価する、という
実践プロセスを踏まなければならない、というわけです。
しかし、このプロセスを機能させるには導入する前にやっておく
べきことがある。
 「問題解決過程における計画の役割」をちゃんと理解しておくこと。

 基本計画に基づいて取り組まれている各地の中心市街地活性化の
現状は、中心市街地活性化という問題を解決するについて作成する
基本計画の役割を理解しないまま、見よう見まねで計画を作った、
ということに起因しています。
さらに言えば、そういうレベルで計画を作るのは、こと中心市街地
活性化関係に限らず、当該都市(列島全体)「“問題解決
能力」
がその程度でしか無い、ということを証しているとも考えられ、
もしそうであれば、都市経営全般に赤信号が点滅します。

 あらためて中活法のスキームを理解しなければなりませんが、
そのうえで計画を見直すには、商業理論、計画に関する基礎知識、
問題解決論等々を事前に準備しておかなければならない。
もちろん、都市経営の実力から見て,これらの理論を確保することは
都市全体にとって喫緊の課題です。

 ということで。
商店街・中心市街地活性化を推進するにあたっては、適切な
計画
を持つことが重要であり、計画を立てるには事前に所要の知識・
技術を準備しなければならない。毎度申し上げているところですが
理解されているでしょうか?

 本当に“今さら”というレベルの話ですが、取組を成功させる
ためには不可欠の条件、しっかり取り組んでいただきたい。

 当社が提供するその機会、第一段階が今月26日に開催する
セミナーです。
『商店街活性化への5つの階段』
http://www.quolaid.com/kokuchi/2014-09semina.pdf

 都市の関係各方面のリーダー、担当者さんが揃って受講され、
そうか、そうだったのか、と納得されると以降の取組に不可欠の
基礎条件(問題と解決の方向と方法の共有)が実現されます。

 困難な条件もあろうかとお察ししますが、万障を乗り越えて
この機会を活用してください。

 上記の課題について、セミナーでは“計画論から段階的実践”
まで分かり易く説明します。
特にキラリ輝く繁盛店づくりからスタートする実践は、取り組み
やすく、地場小売業者をはじめ関係各方面を巻き込みやすい方法
です。

 ご承知のとおり、日本列島内で同様の勉強機会は他には提供
されていません。
勉強せずに商店街を活性化する、というのは不可能、出来ない相談
です。広域商圏に立地する各種商業施設は激しい競争に対応する
ため、日々勉強し仮説―試行に取り組んでおり、その結果、消費
―購買行動もどんどんバージョンアップしています。

 ひとり、商店街だけが20年、30年前から続く“販売促進”
の繰り返しで済ませられるわけが無い、というのはコロンブスの
卵、ですね。

一体的推進の目標

中活法に基づいて作られる中心市街地活性化基本計画には“一体的推進の目標」を定めることが定められています。

一体的推進の目標とは何か?

中心市街地(*) 活性化を実現するため、計画期間(*2)中を通じて、ソフト・ハード両面に渡るさまざまな事業に一体的に取り組むことを通じて実現を目指すこと。
そのために掲げるのが一体的推進の目標です。
(*1)中心市街地:都市の中心部の商業街区のこと(法第2条1,2号要件参照)
(*2)計画期間:一般に5年間

逆に言えば、基本計画に記載されている各種の事業は、この「一体的推進の目標」を実現するための手段ということになります。
計画している事業群を整斉と実施すれば、その結果として「一体的推進の目標」が達成される。その結果、計画期間中に実現を目指していた中心市街地活性化が実現するわけです。

このように考えると、「一体的推進の目標」の重要性があらためて確認されます。
一体的推進の目標とは、
1.基本計画を作成して
2.5年間のスパンで
3.中心市街地に実現を目指す目標
のことです。したがってこの目標は、
1.中心市街地の永続的な存続可能性の構築につながること
2.計画期間中に実現出来ること
3.取り組むべき事業を示せること
などの特性を持っていることが必要です。
上位目的の実現にとって「手段」としての適格性を持ち、具体的に取り組む事業群を手段として設計―推進して実現する「目的」に求められる具体性、実現可能性を持っていなければならない。

ところが。
実際に作られている基本計画に掲げられている「一体的推進の目標」は、取組の導きとなる機能を持っていないように見受けられます。

何とも抽象的な「人々が交流する街」といった文言と、通行量の増加率という具体的な数値目標が混在している基本計画が多い。
通行量の増加率という具体的な数値目標もそれが上位目的達成の手段として掲げられる以上、手段としての適格性を持っていなければならない。

通行量を増加させれば目的である中心市街地の活性化が実現できるとする根拠はどこにあるのか?
ということですね。
やみくもに通行量さえ実現すれば活性化するということなら、通行量が増えそうなことをあれこれ企画すればよろしい。
しかし、その前に通行量が増えれば中心市街地は活性化する、という関係を論理的に明らかにしなければならない。
その結果、増えるべき通行量の中味が問題にあるかも知れません。

いずれにせよ、取り組むべき事業とその内容を決定するのが「一体的推進の目標」だということに疑問の余地はありません。
問題は、それが取り組むべき事業群とそれらが達成すべき目標を決定する、上位目的としての具体性と全体を一体的に管理する総合性・抽象性を持っているかどうか、ということ。

実際の取組では、「一体的推進の目標」のうち、意識されているのは「数値目標」だけですね。
それも数値目標を達成すれば、中心市街地の何がどうなるのか、ということについてはほとんど確認されていません。

あらためて、「計画」とは何か、何のために作るのか、ということが問われなければならないでのはないか。
「計画」をきちんと理解しないと、「地方再生」も中心市街地活性化と同じ轍を踏むことになるのでは無いか。
心配されるところです。

なにしろ我が国にはどこをみても
計画とは何か
なぜ計画が必要か
優れた計画が具備すべき要件は
といった、計画作成に先立って理解してお0かなければならない・「計画に関する知識」を専門的に研究開発するところが(大学を含め)どこにもありません。
由々しいことです。

計画作成を担当する人は、あらためて“計画に関する知識”の在庫を点検してください。
中心市街地―商店街活性化関係に限れば、当サイト内にはわれわれが作成した計画作成に関する知識・ノウハウを相当量貯えていますので利用してください。

掲示板「商店街起死回生」
「都市経営入門」

基本計画の作り方など実践的なノウハウもたくさん。
過去ログも含めると数千ページという分量です。

商業理論の全市的普及へ

キラリ輝く繁盛店づくり、単位商店街ごとの取組が進むなかで、課題はこれまで取組にあまり関心の無かった商店街に普及させること。
これまでも執行部への提案は行われていたのですが、参加者が揃わないという理由で取り組まれていません。
他に有力な選択肢がないことは分かっているのですが・・・。

スタート以前の作業として「商業理論」の普及を図ろうとする試みが検討されています。
市内の各商店街、従来どおりの取組を続けても状況が好転しないことは十分承知していますが、これに代わる活性化へのみちがあることが理解されていない。
背景には、市などが開催するセミナーなどへの参加が少ないということもあるようです。

そこで、あらためて全市商店街のリーダー層を対象に商業理論の講習会を開催、活性化実現の方向と方法を共有することから再スタートします。目標としては、市内の商店街組織のうち、約30の参加を目標に実施、「道」の理解を普及させると共に、今後の体系的な施策展開の基礎条件を再構築しようというものです。
類似の企画は見段階にもありまして、あらためて、「加上」路線を継続するのか、「活性化への5つの階段」を選択しなおすのか、大事な時期を迎えているところが、目立ちます。首尾よく、新しい道を歩き始める商店街がひとつでも多くなることを期待しています。

「キラリ」と賑わい補助金

 既にお知らせしているとおり、全国初の試みとして「賑わい補助金」を活用したキラリ輝く繁盛店づくり・第2段階の取り組みがスタートしています。(参照「商店街活性化への5つの階段」)

 賑わい補助金の趣旨は、恒常的な賑わいを実現する内容のイベント企画に対する助成、です。
一過性のイベントに取り組む、その結果、街に恒常的な賑わいが生まれる、というちょっと考えただけでは大変難しい課題です。
(賑わい補助金、多くの商店街で利用されていますが、その企画内容は本当に“恒常的な賑わい創出”につながるものでしょうか?)

 しかし考えてみれば、イベントは“起こることが待たれている出来事”ですから、非日常的・一過性の催しになることはやむを得ません。
一過性のイベントを恒常的な賑わい創出に結びつけるにはどうしたらよいか?
問題はこのように立てなければならない。

 問題は、イベント目的の来訪者に街の各個店に入店してもらい、ショッピング(買い物・下見・暇つぶし・気分転換)を楽しんでいただく、という行動をしてもらえるかどうか。
すると問題は、“ショッピング行き先”として使ってもらえる条件を整えているお店がどれだけあるか、また、その条件が整っていることをどうお客にアピールするか、ということです。
既に街にイベントを楽しむために来ているお客にどうアピールすればイベント客がショッピング客に変わってくれるのか?

 チラシや看板などは役に立ちません。
だってお客は既に店の前まで来ているのですから。
取り組むべきことは、店頭に立ったお客が店の内容を理解し、評価し、入店してくれる、そのための仕組みをどう作るか。
言い換えれば、“店頭をちょっと見ただけで入って見たくなる店”を演出しなければならない。
そうしないといくらイベントでお客を集めても、ショッピング客=入店―回遊―購買は実現出来ません。これが出来なければ個店―街の得意客は増えず、いつまでイベントを繰り返してもお客の増加=賑わい実現にはつながりません。これまでのイベントはほとんどがそういう結果に終わっています。

 イベントでに恒常的な賑わいを創出するには、まず、個店群が“キラリ”と輝いていなければならない。その輝きが店外から見えていなければならない。個店の取組が出来ていてはじめてイベント来訪者がショッピング客に転換します。

 当社が推進する「キラリ輝く繁盛店づくり」こそまさにこの「恒常的な賑わい創出」のための取組であり、これをパスして取り組まれるイベント事業は(イベント自体としてはどんなに優れていても)、恒常的な賑わい創出という成果を挙げることは出来ません。

 現在全国に先駆けて取り組まれている「イベントによる賑わい創出」事業は、
1.商店街の2割の店がキラリ(見える・化三段活用)に取り組み
2.一段落した時点で成果をお披露目するイベントを開催する
という二段構えの取組です。プロセスでは他にも画期的な活動を組み込んでいます。

 今月は、その一環として「ミステリーショッパーズ」に取り組みます。これは、市内の有志にキラリ参加店をウオッチングしてもらい、その結果を店づくりに活用しようというもの。
期間中に2回テックしてもらい、取組によるお店の変化を確認してもらいます。ご明察の通り、チェックの結果を店づくりの転換に活用すると共に、参加していただいた有志に商店街のコアなお客(得意客)になっていただき、今後商店街の力強い味方になっていただこうという欲張った企画です。成功するには二度の来店チェックの結果、「私のアドバイスで本当にお店が変わった」「この調子で他の店も変わって欲しい!」と思ってもらえるかどうか。
「キラリ」に参加する各個店の頑張りに掛かっています。

 これが成功すると来年はいよいよ商店街の半数以上の店舗がキラリに取り組む、商店街活性化の行動計画を作成する、という第3段階に挙がっていくことになります。
今から活用出来る支援施策の探索を始めておかなければ。

 この取組が出来たのは、趣旨にご理解いただいた中小企業庁商業課をはじめ、関係各方面のご理解ご支援の賜ですが、一方、商店街がキラリ5段階の第一段階をクリアし,その成果を商店街で確認していた、と言うこともあります。そもそもこれが無いと各方面に相談に行くことさえ出来ません。

 「商店街活性化への5つの階段」、今年度からキラリの取組がスタートした商店街では"「グループ臨店」と共にキラリのメニューとして「当然のこと"として取り組まれています。
これまでの取組では苦労されている"点から線・面への展開"がスタート時点で「5つの階段」を理解していることで、本当に軽々と上っていくことが出来ます。

 「5つの階段」の上がり方、要請があれば個別商店街の実状が踏まえて提案・指導するつもりでしたが、今年度から方針を変えてあらかじめ"5つの階段"を提示しておき、商店街の事情に応じて上がる時期、上がり方を考える、という方法にしました。
キラリ初年度を終了後足踏み状態に陥っているところはご相談ください。支援施策の活用を含めてご相談に応じます。

中心市街地活性化低迷の陰で進行する地場商業の衰退

中活法第二条中心市街地の要件規定第3号には、(中心市街地の活性化が)「市町村及び周辺地域の発展にとって有効かつ適切であると認められること」、とあります。
商店街活性化で言えば、中心商店街の活性化に取り組む過程で開発蓄積したした知見や技術を応用して中心市街地以外の商店街や個店の活性化にに貢献することが期待されます。
実態はどうか。
5年、10年と他地域に優先して取り組まれてきましたが一向に活性化に向かう兆しが見えません。蓄積伝播すべき知見や技術の開発もおh飛渡行われていない。このままでは効果の波及はおろか、中心市街地自体の機能維持すら危ういというのが多くの都市の取組の実情ですね。

 この間、「お預け」状態に置かれている中心市街地以外の商店街はどうなっているでしょうか?
例外はあるにせよ、ほとんどの商店街が効果的な活性化策を見出せないまままま、劣化―空洞化スパイラルに陥っており、そのスピードは中心市街地の比ではありません。もはや再起不能と考えられる商店街も少なくないと思います。
支援策として制定された地域商店街活性化法のフレームワークも効果的に活用されるには至っておらず、その衰退ぶりは関係者には周知のところ。

都市経営における中心市街地(商業街区)活性化の必要性は、中心市街地以外の地場商業にもほとんど全て該当します。
t中心市街地だけ活性化すれば都市経営上の商店街問題は解決、というわけにいきません。
まず中心市街地から活性化して逐次中心市街地以外に波及させていく、という戦略が成功せず、直ちに取組が好転する可能性の低い現在、中心市街地 街地以外に立地する商店街の活性化に同取り組むべきか、都市によってははすでに取組が始まっています。我々問題は支援に入っている都市があり、目下準備中のところもあります。
あなたの都市の取組は如何ですか。
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    お客に見える店づくり―見える化をテーマに【個店の繁盛】から【商店街活性化】、【中心市街地の商業集積としての再構築】まで一貫した取組を支援します。
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