商店街は発明されなかった

 “商店街は二〇世紀になって発明された”とは、社会学者・新雅史
さんの『商店街はなぜ滅びるのか』の主張ですね。

 この本は以前簡単に批判しましたが、あらためて、根本的に
批判します。
現在、ツイッターで取り組んでいます。

 今回は、①商店街は発明されなかった ②新先生がいうような
「商店街」はこれまで一度も1個所も存在したことはない、
ことを
論証します。
論証の方法は、他ならぬ新先生自身がこの本の中で“発明された”
ことを論証しているはずの道筋を辿って“発明されていない”
ことを明らかにするというもので、これが“内在的批判”ですね。

 本を読んだり話を聞いたりしてその内容が気に入るとすぐに
“眼からウロコが落ちる”人は、“他人の言説には眉に唾をつけて
接する”という姿勢が大事、この本では眉に唾をつけて読むと
マスコミなどの評価とは全く異なる結論を得ることがある、という
実例になります。

 なお、新さんは、この本を書いたことで“商店街を専門に研究
している学者”と見なされ、商工会議所などから講師として招聘
されているようですが、“眼に鱗”の人、すぐに“眼からウロコ”
の人が要所に座っていると大変ですね。

さて、今回の批判にあたっては、粛々と取り組むのでは面白くない
ので標題のとおり、新先生の主張に反して“商店街は発明され
なかった”ことをあれこれと材料を集めてきて反証するのででは
無く、ご本人が“発明された”ことを論証しているつもりて書いいる
ことが実は全く論証になっておらず、結果として“商店街は発明
されなかった”ことを明らかにします。
面白いと思いませんか。

 思った人は、新雅史『商店街はなぜ滅びるのか』(光文社新書)を
購入してつきあわれるときっとアタマの使い勝手が良くなります。

 眼からウロコを落とすより、眉に唾をつける訓練を、というのが
我々の合言葉、おつきあいいただくと“啓蒙=自分で考える”の
スタートが“他人の言説を批判的に検討する=眉に唾をつけて
読む”ことから始まるというカントさん由来の方法を実感して
もらえると思います。

「賑わい補助金」の画期性

 賑わい補助金を利用したイベント事業、全国各地で取組が始まり、
又は準備中ですが、この補助金の趣旨は「画期的」でありまして、
愚直にその趣旨を守って取り組めば商店街活性化実現につながり、
その趣旨を“作文に過ぎない”“どうせ出来やしない”と軽視
すれば、せっかくの補助金が成果を得られないまま費消される
ことになり、商店街には徒労感だけが残ることになります。

 そんなことになっては大変、あらためて制度の趣旨を再確認して、
今からでも遅くはないと思いますので、趣旨を愚直に貫く事業の
具体的な内容を改革改善、事業終了後に事業の成果を満喫出来る
ようにいたしましょう。

 補助金の趣旨を簡単に再確認しますと、
1.イベント等を実施する商店街に対する費用の補助
2.イベントの内容は、

“商店街の恒常的な販売力、集客力の向上を実現する”
すなわち、イベント終了後に商店街が恒常的に賑わうこと、賑わい
実現に着実に進んでいく基礎を作ること。
 これが“賑わい補助金”の趣旨です。これまでの補助金とどこが
違うのか? 
趣旨は変わりませんが、これまでは強調されなかった「恒常的」
がハッキリ唱われたところが画期的です。

 これまではイベントで集客したお客を入店―買い物―
得意客
に転換するのは個店の仕事だと考えられており、したがって、
商店街の取組はイベントの実施で実質的にお終い、事業の目的
である“恒常的な賑わい”については、“個店”の頑張りに頼って
いた、といって過言ではありません。
その結果、イベントの成果はどうなったか?
皆さんご承知のとおりです。

 ということで、今回「賑わい補助金」が“恒常的な成果”を
求めているのは、従来の事業の結果を踏まえた上でのことだと考え
なければならない。
すなわち、事業終了後の顧客増を個店の頑張りに頼ることは出来
ない、これはもうこれまで全国の商店街でイヤと言うほど実証
されてきたこと、賑わい補助金でイベント事業を企画するについては
事業終了後の“集客力向上、販売所力向上”の実現を射程に入れた内容にしなければならない。

 イベントは、お客にとって参加してみたくなる催し、“一過性”
は、イベントに共通する属性だと思います。この属性を否定して
「一過性ではないイベント」を追求したり、一過性のイベントでは
活性化はできない、とイベントを全否定するの得策ではありません。
ここは何とか上手に“一過性のイベントで集めたお客がそのまま
商店街の「集客力の向上・販売力の向上」即ち商業集積としての
恒常的な賑わいにつながる仕組みを考え出さなければならない。
 イベント来街者を商店街の恒常的な来街。買い物客すなわち、
愛顧客、得意客にすること、これが賑わい補助金で取り組む事業の
目的になるべきです。
ここが賑わい事業の“画期的”なところですね。

 どんな取組にしたら目的を達成出来るでしょうか?
とりあえず答えは簡単で、
1.イベントで集めたお客を個店の入店してもらい、
2.あれこれ買ってもらい、結果に満足。
3.商店街に買い物来ることが「くせ」になってもらうこと。
これ以上でも以下でもありません。

 さあ、これが問題、どうすればこの問題は解けるのか?
どうすればイベントの結果として商店街に恒常的な賑わいを生み
出すことが出来るか?
これまで果たせなかった問題にあらためてしっかり取り組むのが
賑わい事業の任務です。


え~、そんなことが出来るはずが無い!と皆さんは反射的に判断、
一件落着するわけですが、それでは落着しないのが商店街の行方、
本気で取り組めば、“一過性イベントで恒常的な賑わいを生成する”
というのはそんなに難しいことではありません。

 但し、条件があって、さっそく取り組みたかったら当社の指導
支援を受けること、ですね。
だって、他に“やってみせる”と看板を挙げているところはあり
ませんし、我々はイベント客がふらっと入ってきて高額家具を
買い上げたもらった、とか、イベントの時見ていました~と後日
買いに来てもらった、といった話はこれまでも珍しくありません。

 今回は、賑わい補助金を利用した取組、今回はこれまでの経験
をもとに新たな仮説もいろいろ準備、中心商店街を挙げた取組です
から気合いの入り方も格段です。

 賑わい補助金、活用される皆さんは、あらためて制度の趣旨、
ねらいを熟読、“恒常的賑わいの生成”という目標については
一切妥協のない取組にしてください。
それが商店街のためであり、公的資金を活かす唯一の方向です。

新雅史『商店街はなぜ滅びるのか』批判

 ツイッターで取り組み中です。

 一時期評判になったこの本、新刊時点でも軽く批判しましたが,
あらためて本格的に批判します。
ハッシュタグ#商店街はなぜ滅びるのか がついたツイートに
おつきあいいただくとこの本の“程度”を確認することが出来
ます。併せて出版業界やら社会学会一隅の現状やら。
しかし、もちろんわざわざ批判するのは他に重要な目的があるから
です。

 批判の趣旨は「啓蒙=自分のアタマで考える」技術を身につける
・作業の一環として活用されることを期待して。
“自力思考のための力”を向上させたいという問題意識を持って
おられる人にもってこいの機会にしたいと思いますのでよろしく
おつきあいください。

 なお、新雅史『商店街はなぜ滅びるのか』光文社新書
#本を買うなら地元の本屋
を手元に用意しておかれるとさらに勉強が捗ると思います。
¥740+税ですが、これで自力思考が飛躍するなら安いもの
ですねW
※リツイートその他作業状況の伝播に協力していただくと“やる気”
 が喚起されますのでよろしくお願いします。

湯布院中心商店街の「キラリ輝く繁盛店づくり」

本番スタートしました。
湯布院の中心商店街、花の木、新町、湯の坪の有志店舗による
取組、事業主体は由布市商工会です。

大分県『商店街魅力ある店づくり支援事業』によるこれから27年
2月開催予定の「全体成果報告会」まで8がヶ月間の取組。

6月16日 オリエンテーション(翌日お試し臨店指導2点)
7月9日  先行事例視察(日田市豆田町みゆき通り商店街)
7月14日 講義「第一講キラリ輝く繁盛店づくりの概要」
  15日 臨店指導&講義「第二講環境の変化・消費購買行動の
変化」
  16日 臨店指導

 第1回目の終了時点での状況は、皆さんの期待以上の成果が
得られたと思います。
11参加店によるスタートですが、多分これからもっと増える
と思います。

 この取組は年々改良されていますが、特に3年目にあたる本年は
この事業の最終年度、きっちり成果を挙げて次年度以降の取組みの
基礎を確立する、併せてこれまで取り組んで来た県内各市・商店街
の取組に対して「新方式」の成果を伝達する、という役割を持って
います。

 今年度の取組の特徴は、
1.事業が達成する目標
(1)個 店:個別目標の設定
(2)全 体:後述

2.実施内容
(1)講義内容の重点化・・重要課目の反復修得
(2)臨店指導・・・・・・グループ参加の促進
(3)参加店会議・・・・・成果重視

3.フォロー体制
(1)通信研修
(2)その他

 「全体の目標」が今年度の新設事項で、内容は:
①事業終了からスタートする一年後の到達目標を
②粗利額をスタート時点基準で30%アップする
というもの。
この条件を実現することで商店街活性化本来の目標である街ぐるみ
での「恒常的な賑わい」を実現する総合的な取組の基礎が確立
されます。
これは、もちろん、「見える・化」だけでは到達できないケース
が多くなりますが、キラリ=見える化ではありませんからね。
見える・化の実践・技術修得開発はキラリの必要条件、見える・化
の実践だけで客数客単価の向上が実現しますが、上位目標である
「持続可能な店づくり」は、「三点セットの業容転換」による
恒常的な得意客生成の仕組みづくり、今年度の取組はスタート
時点からこの目標を共有しています。
その分取組解決すべき課題も大きく広く深くなるわけですが、
難しくなるわけではありません。むしろ取組みやすくなるのが
「三位一体の業容転換(革新)」のいいところです。

 湯布院の取組、現時点で参加されているみなさんの業種:
①スポーツ
②お土産
③日用品・建材
④酒類
⑤アート雑貨
⑥酒類
⑦インテリア雑貨
⑧和菓子
⑨鮮魚
⑩アジアン雑貨
⑪ガソリンスタンド
と多様です。
もちろん、全店全く同一、キラリ輝く繁盛店づくり―吸い込まれるように
お客が入ってくる―お客に見える店づくり―「見える・化三段活用」の
取組です。

 キラリは、不振に陥っているお店が取り組めば繁盛再興、繁盛して
いるお店が取り組めばいっそうの繁盛実現、という万能手法です。 

 あなたも湯布院にお出かけの際利用される・利用されたお店も
含まれているかも知れません。
(日田市豆田町みゆき通り、豊後高田昭和の町も同様です)

 グループ臨店はごくごく自然に取り組まれています。
皆さん、和気藹々、熱心な取組で、個店―全体の目的達成の可能性
は極めて高いと思います。
上述のとおり、今回は「事業終了時点で設定する数値目標」という
目標がありますから、これを共通の「土俵」に協働、切磋琢磨が
繰り広げられることになります。
詳細の進展状況は、事業の進展に伴い折に触れて。

「大分県商店街魅力ある店づくり支援事業」23~25年度3年間の
実績を紹介しておきましょう。
都 市:8市(県下13市中、今年度新規2市で10市) 
商店街:24商店街 (県下73商店街中) 
個 店:79店(+今年度予定30店舗)
 実施した商店街はそれぞれ個別にキラリ会を結成するなどして取組を
継続、県段階では「大分きらり会」を結成、経験交流に取り組む。

この実績を踏まえて、次年度から県下一斉、「商店街活性化」の実現に
向けた次の段階の取組がスタートすることになります。
もちろん、今年までの事業の成果が基礎になりますから、各市・各商店街
これまでの取組の成果を総点検、次の段階に移行する体制を整えることが
今年度共通の課題です。
大分きらり会、今秋の第2回総会では「準備状況」が報告されるはず、
もちろん、その取組は要請により、当社が支援します。

都道府県の皆さんへ。

好むと好まないとろを問わず、大分県の取組は今後の取組の方向と方法
選択肢候補として調査される価値があります。
次年度以降の取組を検討中の皆さんに県―都市商店街の実践状況まで
トータルの実地研究をお奨めします。 

湯布院 中心商店街のキラリ輝く繁盛店づくり

本番スタートしました。
湯布院の中心商店街、花の木、新町、湯の坪の有志店舗による取組、
事業主体は由布市商工会です。

大分県『商店街魅力ある店づくり支援事業』によるこれから27年2月
開催予定の「全体成果報告会」まで8がヶ月間の取組。

6月16日 オリエンテーション(翌日お試し臨店指導2点)
7月9日  先行事例視察(日田市豆田町みゆき通り商店街)
7月14日 講義「第一講キラリ輝く繁盛店づくりの概要」
  15日 臨店指導&講義「第二講環境の変化・消費購買行動の
変化」
  16日 臨店指導

 第1回目の終了時点での状況は、皆さんの期待以上の成果が
得られたと思います。
11参加店によるスタートですが、多分これからもっと増える
と思います。

 この取組は年々改良されていますが、特に3年目にあたる本年は
この事業の最終年度、きっちり成果を挙げて次年度以降の取組みの
基礎を確立する、併せてこれまで取り組んで来た県内各市・商店街
の取組に対して「新方式」の成果を伝達する、という役割を持って
います。

 今年度の取組の特徴は、
1.事業が達成する目標
(1)個 店:個別目標の設定
(2)全 体:後述

2.実施内容
(1)講義内容の重点化・・重要課目の反復修得
(2)臨店指導・・・・・・グループ参加の促進
(3)参加店会議・・・・・成果重視

3.フォロー体制
(1)通信研修
(2)その他

 「全体の目標」が今年度の新設事項で、内容は:
①事業終了からスタートする一年後の到達目標を
②粗利額をスタート時点基準で30%アップする
というもの。
この条件を実現することで商店街活性化本来の目標である街ぐるみ
で「恒常的な賑わい」を実現する総合的な取組の基礎が確立されます。
これは、もちろん、「見える・化」だけでは到達できないケースが多く
なりますが、キラリ=見える化ではありませんからね。
見える・化の実践・技術修得開発はキラリの必要条件、見える・化の
実践だけで「客数・客単価の向上」が実現しますが、上位目標である
「持続可能な店づくり」は、「三点セットの業容転換」による恒常的な
得意客生成の仕組づくり、今年度の取組はスタート時点からこの目標
を共有しています。
その分取組解決すべき課題も大きく広く深くなるわけですが、難しく
なるわけではありません。むしろ取組みやすくなるのが「三位一体の
業容転換(革新)」のいいところです。

 湯布院の取組、現時点で参加されているみなさんの業種:
①スポーツ
②お土産
③日用品・建材
④酒類
⑤アート雑貨
⑥酒類
⑦インテリア雑貨
⑧和菓子
⑨鮮魚
⑩アジアン雑貨
⑪ガソリンスタンド
と多様です。

 あなたも湯布院にお出かけの際利用される・利用されたお店も
取り組んでいるいるかも知れません。
(日田市豆田町みゆき通り、豊後高田昭和の町も同様です)

  グループ臨店はごくごく自然に取り組まれています。
参加の皆さんは、和気藹々、熱心な取組で、個店―全体の目的
達成の可能性は極めて高いと思います。上述のとおり、今回は
「事業終了時点で設定する数値目標」という高位目標があります
から、これを共通の「土俵」に協働、切磋琢磨が展開されること
になります。
詳細の進展状況は、事業の進展に伴い折に触れて。

「大分県商店街魅力ある店づくり支援事業」23~25年度3年間
の実績を紹介しておきましょう。
1.都 市:8市(県下13市中、今年度新規2市で10市) 
2.商店街:24商店街 (県下73商店街中) 
3.個 店:79店(+今年度予定30店舗)
 実施した商店街はそれぞれ都市別に「キラリ会」を結成するなど
して取組を継続、県段階では「大分きらり会」を結成、経験交流に
取り組んでいます。

この実績を踏まえて、次年度から県下一斉、「商店街活性化=
恒常的賑わい創出」に向けた次の段階の取組がスタートすること
になります。
もちろん、今年までの事業の成果が基礎になりますから、各市・
各商店街これまでの取組の成果を総点検、次の段階に移行する
体制を整えることが今年度の課題です。
大分きらり会、今秋開催される第2回総会では「準備状況」が報告
されるはず、その取組は要請により、当社が支援します。

都道府県の皆さんへ。

 大分県の取組は、商店街―中心市街地活性化の実現を目指す
取組の「方向と方法」の選択肢として調査研究される価値が十分
あります。(他に類似事業は無いと思う)
次年度以降の取組を検討中の皆さんに県―都市商店街の実践
状況までトータルでの実地研究をお奨めします。 

エキナカ vs 中心商店街

 当社は中活法が制定されるはるか以前から、郊外型商業施設が
全盛を迎える時代に「商店街を買い物の場として存続させる」
というテーマを掲げて活動しています。
当社の中心市街地活性化に関する姿勢が、いささか他と異なって
いるとすれば、それは当社の創設以来の経歴に由来します。

 中活法制定以前から郊外型商業 vs 商店街という問題意識を
共有する商店街有志、地方自治体と協働しながら商店街活性化の
理論の構築と実践の支援に取組んでいるわけです。
当社が現在の位置にあるのは、我々自身の努力はもちろんですが、
我々が提唱する「方向と方法」を吟味検討、採用し実践された
皆さんの勇気と力に大きく依存しています。
当社の理論は、協働した皆さんの実践成果から大きな恩恵を受け
ており、今なお理論と実践の相互作用関係は維持されています。

 当社が商店街活性化実践の枠組みとして『中活法』を選択して
いるのは、政府が決めたから、ではありません。
当社長年の取組で蓄積した成果をもって『中活法』を検討した
結果、当社が推進しようとしている商店街活性化の枠組みとして
“極めて適切”と評価したからです。
けして“はじめに『中活法』ありき”ではないのです。

 このような経緯を持つ当社にとって、「活性化の方向と方法」
の決定にあたって、郊外型商業施設との関係をどう想定するのか、
ということは基本計画においてイの一番に決定すべきこと、
これを決めないと中心市街地の“あるべき姿”がイメージ出来ず、
取り組むべき事業も目的整合性を持たないまま、ただ先行事例に
追随する・・・、ということになりかねません。

 ちなみに、このところ紹介している『武雄市中心市街地活性化
基本計画』、入手困難と聞きますが、出来れば確認していただくと、
中活法の趣旨がよく理解されると思います。商店街活性化関係の
指導・支援にあたる専門家の皆さんには是非になると思います。

 さて、「商業施設の活性化」ということでは、
〇百貨店、〇量販百貨店、〇ファッションビル など中心商店街
所在の各種商業施設も「vs郊外型商業施設」という課題に直面
しています。言うまでもありませんね。

なかなか対応が難しいようです。

当社もセミナー講師、テナント指導などの機会もあり、状況は
ある程度把握しています。
共通しているのは“商業理論を装備していない”こと。

いつも言っていますが、競争のただ中にある業態、施設は理論を
装備していなくても構いません。競争相手を基準に“差別化”
なを念頭にこちらの戦術を選ぶことが出来る。
相手も同じことをやりますから、競合同士、切磋琢磨=部分手直し
でいけます。

 ところが、競争最前線から脱落というか、疎外されてしまうと
そうはいきません。熾烈に顧客の争奪を展開している新業態とは
何者か? なぜお客はうちよりも向こうを選んだのか?
理論的にきちんと理解した上で、それを踏まえて自分が向かうべき
方向を決め、そこを確保するために必要な施策を体系的に講じ
なければならない。空洞化趨勢からの脱却、ですね。
そのためには“商業理論”が不可欠ですが、装備されていません。
しかし、商店街に比べてまだましなのは、中心市街地所在の商業
施設で、まちなかゼミナールとか、百縁商店街などに取り組む
例がほとんど無い、ということ。なぜでしょうか?
“三方得する”すばらしい方法があるのに、気がつかないから
でしょうかね。
 
 エキナカ・モールの進出
これは 駅ビルに開設されるモール vs 中心商店街(百貨店・
ファッションビルその他込み)という“域内競合”の勃発です。
対策を講じないと一挙に「陳腐化―空洞化」が促進されることに
なる。適切な対策を講じることが喫緊の課題です。

 基本着眼としては、
1.対抗策を講じて商店街の持続可能性を構築する
2.中心市街地全体の活性化のきっかけにする
ということに活用しなければならない。
いうまでも無く、エキナカモールがオープンしたからといって、
中心市街地全体が活性化することはありません。
全体を見極めた取組が必要であり、そのためには論理と戦略が
必須です。

 これはもう、県庁所在地の百貨店、ファションビルから離島の
小規模食料品店まで、物販施設全体の活性化実現の論理と戦略、
指導経験を持つ当社の出番ですね。
当社以外に誰が手を挙げるというのか(笑
おっと、上げる人がいるかも知れませんが、「身体検査」が必要
です。コンペなんかで選ぶのは大間違い、そもそも「審査」する
側に並ぶ人たちが審査に必要な能力をもっていないのですから。
“みんなが参加するまちづくり”とか“コミュニティデザイン”
といったあらためて吟味しようとすると、何のことやら、訳の
分からない蒙昧用語に幻惑されない、愚直な態度が必要ですね。

 ということで。
新に、郊外&エキナカ対応商店街活性化=「キラリ輝く繁盛店
づくり」の新しい挑戦が始まります。

計画は難しい

 地域商店街活性化法のスキームでは「商店街活性化事業」の
計画を作り、主務大臣の認定を得ることになっています。
制度を利用するには計画を立てなければならない。
この事業計画、これまでは補助対象となる事業について作成すれば
OKでしたが、これからは変わってきますね。
“活性化事業”の目的=事業終了後、恒常的な集客力・販売力の
向上を実現すること”を愚直に追求することが求められる傾向が
顕著になっています。そうで無くとも“賑わい”に直結しない
事業に従来通り取り組んでも疲れるだけですし。

 本論に入るまえに注意を喚起しておくと。
「商店街活性化法」のスキームで作成される計画は『商店街活性化
事業計画」であって、『商店街活性化計画』でありません。
活性化事業計画と活性化計画、どう違うのか?については、各自
勉強するように。
勉強しても分からなかったらその旨メールでどうぞ。
この違いが分からないと、活性化事業は成功せず、活性化も実現
出来ないということになりかねません。

 今日取り上げている計画とは、上の流れで言えば、『活性化
計画』のことです。「活性化事業計画」は補助金申請に習熟した
商店街の理事長さんが軽~く作ってしまうレベルですから。

 さて、計画はなぜ難しいか?
これまで計画らしい計画を作ったことはおろか、見たこともない、
という人がほとんどだと思います。
プランナーやコンサルタントのようなプロでも計画作りをきちんと
学んだ人はほとんどいません。(そういう人がメインで作った
計画だから活性化が実現出来ないのですよ)
我が国には『計画』を教える大学は一個もありませんから。

 難しい計画作り、商店街の場合はどう考えたら良いか?

だいぶ前の記事ですが参考になると思います。
『中心市街地、こうすれば必ず活性化出来る』
  その1 
  その2 
 その3  

 ご承知のとおり、中心市街地=都市の旧中心部の商業街区のこと
ですからこの考え方は商店街全般に応用出来ます。
長文ですががんばって下さい。
きっとあなたの問題解決力にとって血や肉となるはずです。

事 例 視 察

 商店街の事業で定番のひとつが「先進事例」の視察。
これまで何度出かけたことか。
でもその成果と言えるものが残っているでしょうか?

 そもそも視察の目的はなにか? 何を得るために行うのか?
というもっとも基本となることがあやふや、漠然とした“がんばって
いるらしい”という風評に基づいて出かける“物見遊山”的な企画が
多い。
昔、中央会さんと勉強会のお誘いに行ったところ、“そんな金が
もらえるなら温泉地に視察に行きたい”とおっしゃった連合会の大幹部
さんがいらっしゃいましたっけ。
当該商店街、今はどうなっていることやら。ハローワークが移転してくる
から、とあらぬ期待をしている噂もありますが。

 視察に出かける側がこういう姿勢とうことは、視察を受け入れる側も
似たり寄ったり、です。視察に来る側から何かを学ばなくては、という
気持ちなど爪の先ほどもありません。なかには“授業料”を請求する
ところもあるとか。
有料にするなら。
何をどう説明し、どこをどう見てもらえば視察の成果が挙がるのか、
当然弁えて対応を組み立てないといけない。
特に、今から取り組むとすれば・・・、という視点で振り返ればとても
成功事例の手口を教えます、という話ではありますまい。

毎度ワンパターンの受け入れでは第一自分たちの成長が得られません。
ほれ、我以外皆我が師。

 キラリの視察研修、行く方も受ける側もきちんと【作法】を弁えておく
ことが大事ですが、視察要領を修得している商店街は限られています。
今年度キラリでは、都市住民行きつけのショッピングモールを視察する
カリキュラムをオプションで用意しています。
ちゃんと「見る眼」を作ってから見るモールはどう見えるか?
楽しみですね。
ぼけっと見に行っても、多分、何も参考になることは見えません。
その点、日頃買い物で鍛えているおかみさん達は違いますね。
視察では「おかみさんの眼」がものを言います。

 さて、話は変わりますが、本年度のキラリ新規の取組は、
①大分県 3
②福岡県 2(+α)
が決定している分。
他に実施に向けて調整・検討中のところがいくつか。
もちろん継続分は別。

 今年のキラリはバージョンアップしています。
その分、参加者の取組方もこれまで以上に〇〇〇です。

都市は効果的な地場商業施策を講じられるか

 地場商業とは、地域住民の地域住民による地域住民のため
の小売業のことです。独立・自営・中小小売商業ですね。
獲得した付加価値は、地域内で支出されます。
対してチェーン小売業があります。
こちらは、本部の目的を実現するための資金を稼ぐことを目的
として地域に出店してきます。集金が目的です。

 同じ小売業でも両者が地域経済に及ぼす影響は真逆です。
「地方創生」が課題となる時代、地場小売業をもり立てて、域内
経済循環を再構築することは、都市の戦略的課題です。

 都市の地場商業振興施策は、上のような趣旨で取り組まないと、
期待される効果を挙げることが出来ません。
問題は、そのような視点で施策が講じられているかどうか。

 その施策は本当に地場商業の業績の向上=売上の向上を実現
する内容で考えられているだろうか?
また商業者は、施策を自店の業績アップに結び付ける能力を持って
いるだろうか?
考えて見ることが必要です。

 はて、自分たちはそういう能力を持っているか?
持っているとすれば、それは、いつ・どこで・どうやって入手したのか?
その効能効果はどう評価されるか?その根拠は?

 といったことが立て続けに発問されますが、これに一々きちんと答え
られないとおかしな施策が出来上がる可能性が高い。
ホントですよ。

 ネット経由で“先行事例”などをピックアップ、前後左右の吟味も
そこそこに採用する、というのもよくある話。

 地場商業振興施策の立案は、
1. 我が国商業界の現状と課題を理解している
2.地元小売業の現状と課題を理解している
3.当該商店街等の現状と課題を理解している
ということが前提になりますが、この条件をクリアするには
※ 我が国商業の現状と課題を理解するための理論的スキーム ※
が不可欠、当社が毎度強調する“商業理論”を装備していないとこの
条件をクリアすることは出来ません。

 「先進事例」と言われる商店街の理事長さんを講師に「講習会」
を開催するケースがよくありますが、上記のような条件を持って
事業を推進している商店街が果たしていくつあるのか、理事長
さんは本当に問題を理解しているだろうか、ということがあります。

 コンサルタントを招聘する、というもよくある手法ですが、陳腐でも
ありますね。誰を招聘するか、招聘に先立つ選考基準をどう設定
するか・・・という問題がある。
この時期、「地場商業活性化の論理と戦略」について、取組の方向と
方法、実績などを公開している専門家(個人・法人)は極めて限られて
います。所属、資格、経歴など従来ありがちだった属性による選考は
もはや百害あって一利無し。“失敗事例”のほとんどは“専門家選考”
の失敗ですからね。
このあたり、新任の担当者さんには分かりにくいかも知れませんが、
これまでの行政的慣行は全て吟味し直すことが必要です。

 商店街、商業者に抜本的な改革を求めるなら、従来的施策の内容、
決定―運営方法にもメスが入って当然ではないでしょうか。

 問題はそういう困難な作業を誰と協働するか、ということ。
外部の専門家を導入することになりますが、選考が難しい。
慣行的なコンペ方式が失当であることはこれまで・列島全域での経験が
実証していますからね。
そもそもコンペの審査委員が審査に必要な見識を持っていないことは
誰もが認める暗黙のご了解、そういう委員さんに受ける話で御地の問題
解決に卓効ある施策が作れるはずがない、というのは自分のアタマで
考える習慣を持っている人にはよ~く分かっていること、困るのは
分かっていない人が要所を占めていること、でしょうか。
このあたりはケースバイケース、一般論はありません。

 ということで、標題は目下多くの県市町の課題ですが、ここで失敗
するとまたしても向こう三年間を棒に振ることになります。

転ばぬ先の杖、ですね。

武雄市の中心市街地活性化基本計画

 武雄市中心市街地の路線価が下げ止まったと報道されました。

区画整理の効果が出始めたということですが正確に言えば、“区画整理
事業を利用して取り組んだ事業の成果”ですね。

 合併以前、武雄市の大プロジェクトはJR武雄温泉駅の高架事業、
問題は鉄道高架を地域振興にどう活かすか、ということ。国からも企画
を求められていました。ちょうどその時期に作られたのが『武雄市中心
市街地活性化基本計画」です。

 基本計画は、当時JR佐世保線の踏切で南北に分断されていた市街地
の特に「北部」と呼ばれる旧市街地を活性化することを目的に作られ
ました。

 今現在、中心市街地の路線価が好転の兆しがあるのは、『基本計画』
に定めた街づくりの方向と方法が現在も生き続けているからだと思い
ます。
『武雄市中心市街地活性化基本計画』

基本計画に示された市街地が目指すビジュアルイメージ


今現在、特別にタウンマネジメントは取り組まれていませんが、
“ビジュアルイメージ”は着実に姿を整えており、地場商業者に
よる“再投資”が進められています。
目下のところ、外部からの参入はありません。
「路線価の下げ止まり」の要因は基本計画に愚直に取り組んでいる
武雄市関係各方面の努力の成果、ですね。

 ちなみに、「話題沸騰市立図書館」の当該市街地に及ぼす影響は
まだこれからだと思います。
先行事例を見る限り、街なかに図書館(に限らず、非物販集客施設)
を整備して街が賑わうようになった、というのは少ないのでは
ないかと思いますがどうでしょうか。
図書館訪問者は視察を含めて多くなっても、街への回遊は期待
出来ない、というのが先行事例の教訓です。

図書館などおいでの節は中心市街地にもどうぞ。
このことについては、あらためて詳しく書きたいと思いますが、
1999年、計画作成をになった人たちの多くは現役を退かれており、
取組の子細は記録に寄らざるを得ませんが、「記録」はどこかに
残っているのでしょうか。(当社にはありますが)

 『武雄市中心市街地活性化基本計画』は、作成当時、評価が高く
あっという間に在庫がなくなったと聞きます。
大学図書館などにはあるかも知れません。閲覧可能なら他都市の
計画と比較して見られると参考になると思います。

ちなみに、基本計画作成の基本方針:
『中心市街地活性化、こうすれば必ず成功する』
今読んでも有効です。
関係の方は是非熟読をお奨めします。

キラリ と “賑わい創出”

 当社の社内業務の一つに各地の中心市街地・商店街活性化関係の
取組の情報を収集するという“縁の下”的作業があります。
Web経由で入手した『計画』をレビューすることで状況を俯瞰的に把握
する、という作業が中心です。我々はプランニングの専門家ですから、
『計画』を見れば、当該都市の活性化関係の習熟度合いが推測出来ます。

 最近目立つ傾向は、『計画』に前後して行われる作業が増えていること。
①計画作成に先立って構想を作る
②計画期間中に“レビュー”と行う
というものです。
どちらも大事な仕事、こういう既存のスキームで明示されていない・
しかし不可欠の作業への着手が始まっているのは、これまでの取組に
ついての「自力思考」的総括があってのことだと思います。

 特に『基本計画』所載の事業はほとんど全て取り組んだが、活性化
実現の方向は見えていない、これからどうすべきか?という課題に直面
している都市が目立ちます。
ビジョン、総括はこれまでの取組を踏まえて、今後の取組を構想する
という、問題状況からして自力思考に基づく取組を必然とするものです。

 ただし、「ビジョン」にせよ「総括」にせよ、必要な条件を備えていないと
期待する効果を挙げることは出来ません。
「必要」を認識することとそれを充足させる内容を獲得することとは
別の問題ですから。

 ビジョン、総括のあるべき方向については、あらためて考えるとして、
今日はまず、ビジョン、総括に共通して使われている「用語」が変化
して
いることについて。

1.「商店街活性化」の都市経営上の重要性について

 これまでは中活法の文言をなぞって“中心市街地は都市における社会的
経済的・文化的に重要な役割を担ってきた”となんの当てにもならない
文言を書き連ねていただけでしたが、最近はその具体的な内容に踏み
込んだ記述が見られるようになりました。
たとえば“地域経済の循環性の再構築”(活性化の必要性・上位目的)
“通行量の賑わいへの変換”(活性化の具体的な方向)など。

 いずれもこれまでの取組が当然の前提としながらその内容を深化せず
具体的な事業案出の導きにすべきところ、単なる修辞に終わっていた
上位目的・目標です。

 こういうキーワードがあらためて取り上げられる傾向は(本来なら
スタート時点で整っていなければならなかったが)、良い傾向だと思い
ます。

 しかし。
 我々が採用する「一般問題解決論」では“問題解決過程”を
①問題を発見する
②問題を定義する
③解決策を案出する
④解決策に取り組む
⑤結果を批評する
という5段階に区分して、それぞれのプロセスを処理するにはそれぞれ
異なる能力・アプローチが必要だとしています。
(※ちなみに「一般問題解決論」はtakeoが先人の業績をもと編集した
考え方です)
 問題を発見したからと言って、すぐさま解決策が出て来るわけでは
ありません。特に、これまで解決出来なかった問題状況において新しい
着眼を発見した場合など、それに即応して適切な解決策が得られるとは
考えにくい。アタマの中味が即時に切り替わるわけではありませんから。

 “通行量増大”から“賑わい創出”へ
特にこの問題は、我々が長い間繰り返し、提唱してきたところであり、
また最近では「賑わい事業補助金(申請は済みましたか)」の要綱において
“補助対象はイベントなど、但し、企画内容は事業終了後、恒常的な
集客・売上の増加が継続すること(要旨)”とされていることも影響して
いるのかも知れません。

 問題はここから。
イベント通行量の恒常的賑わいへの貢献は、誰もが願うことですが、
一過性のイベントを延々繰り返してもイベント客が商店街の買い物客~
愛顧客に変わる保証は全くありません。
これまでの取組でよく分かっているとおり。

 あらためて「賑わい創出」が課題として浮上しているわけですが、
何にどう取り組めば実現出来るのか?
きちんとした答えをもっている都市・商店街は少ないでしょうね。
少なくとも我々がチェックした限りでは、“賑わい創出”を掲げながら
実現するための施策が従来通り“通行量”や“他目的来店訴求”に止まって
いるものがほとんどです。

 この「転換」を担保するのが、当社が提唱する“キラリ輝く繁盛店
づくり”です。

商店街活性化、県と市町のギャップ

 地方公共団体が主導し、商業者が主役で推進する商店街活性化への道。
我が国唯一の商店街活性化のスキーム=『中心市街地活性化法
― 基本方針』で提唱されています。
しかし、「旧法」を呼ばれたりする『中心市街地における市街地の
整備改善及び商業等の活性化の一体的推進に関する法律』以来、
基本的な方向と方法は今日まで一貫しているこのスキームを使い
こなし、活性化への道を築いている都市は極めて限られています。

 ご承知のとおり、当社は『中活法』のスキームを基本とする
中心市街地・商店街活性化への道を計画作成から個店の繁盛実現
まで一部始終について理論的・実践的な取組を提唱しています。
ご承知のとおりです。

 その伝播普及については、「商店街活性化への道」セミナーを
①当社主催、②都市主催、③県主催 で取り組んでいます。
②、③については講師として招聘されるものですが、内容は当社
プロパーのものとほとんど変わりません。

 県主催のセミナーは、県下の市町、商工会議所・商工会、商店街
のリーダーさんという“関係三者”が一堂に会してスキームの
理解を共有される機会、県としてはなかなか成果が挙がらない
県下の商店街・中心市街地活性化に新しい選択肢を提供する、
ということで積極的に開催されるのですが、残念ながら受講者の
意欲というか問題意識とぴったり合致するとはいかないようです。

 これは、キラリも同様で、県がスキームを準備して市町と共同支援、
商店街が取り組む、というスキームも3、4県で実施されて
いますが、
市町の意欲は残念ながらいまいちのところもあります。
きちんと成果が挙がり、中には参加した店主さんから“これまで
取り組んだ補助事業ではじめて自店の役に立った”と評価されて、
報告会では感謝の言葉が相次ぐのですが、どうも市レベルの担当者
さんのハートを打つには至らないのか、市町の商業振興施策全体への
きちんとした位置づけが行われないまま、次年度を迎える、という
市町もあります。

 
議会質問
県議会:県下で1個所ぐらいは成功事例が作れないか?
市議会:県下に成功事例がないので難しいことは分かっている・・
という違いがありそうですね。

 それはともかく。
最終的に補助金の効果を実地に確認出来るのは、市町ですから
その結果は掌を指すように掌握している、と思いたいところですが、
如何でしょうか。
このギャップをどう埋めていくか、活性化の最前線に立つ市町の
取組の転換=主導の立場の確認と行動―をどう確保するのか、
課題です。

 キラリ、今年度スタートするところは、従来の結果を踏まえ、
成果が市町に定着し、発展していく形を作るべく、スタート時点
から“事業終了後の取組”を想定し、その実現を目指したいと
思います。

 実際に取り組むのはそれぞれ市町と商店街の皆さんですが、
今年は遠慮無く四つに組める“土俵”の作り方から改善します。

 今月は2商店街でスタート、これから逐次増えていきます。
当社の支援体制も今年はさらに充実しています。 

「キラリ」はラストチャンス

 キラリの取組、最初は皆さん感激して“うちの商店街の活性化
実現に最初にして最後のチャンスだ”といわれます。
もちろん、我々も当初から同じ考えですから、よし、これで活性化の
実現に向けて協働が出来る、と判断するわけですが、おっとどっこい、
そうは問屋が下ろしません。

 事業が進むにつれてラストチャンスという位置づけは次第に色あせ、
自店が繁盛すればOK、それ以上は望まない、どうせ出来ないだろうし。
という雰囲気になっていきます。
そうすると“事業の終わりがキラリの終わり”いつの間にかキラリも
他の事業同様「一過性」扱いになってしまう。
キラリはもうお終い、次は今評判の“まちなかゼミナールだ”、
“百縁商店街だ”とキラリスタート時点では歯牙にも掛けなかった
販促イベントに目が向いてしまいます。
そういうところも実際にありまして、はて、“ラストチャンス”
だったはずなのに、と思うのですが。

 これは当社にも責任がありまして、なにしろ皆さんは“ラスト
チャンス”という認識はあってもラストチャンスをどう活かすか、
そのためにはこれまでの活動をどう変えなければならないか、
キラリを組織にどう位置づけるか、といった問題は、どう取組ん
だらいいか分からない、という状況にあるわけです。
この点、もっと我々がきちんと指導すれば良かったのですが、
当方にも遠慮があり、それより何より、“ラスト”と自覚する
からには従来とは抜本的にことなる取組が必要であり、その内容は
自分たちがこれまで経験したことの無い領域なので指導支援を
得ることが必要だ、ということは自家kすあれているはずだ、と考える
わけですね。

 ところが実際にはそんな話は、行政・商工会議所・商店街組織
三者のうちどこからも出てこない、そして年度が変わると元の木阿弥、
そのうち担当者が異動すると完全にお終い、というところが少なからず
ありまして、これではならじ、今年度スタートするところは絶対に
そういう羽目に陥らないよう、しっかり取組みたいと思います。

 “キラリはラストチャンス”とは、全く掛け値無しの話、ラスト
チャンスをものにするには、段階的・計画的な事業の拡大が不可欠
です。

 足踏みしているところはあらためて“ラストチャンス”と心から
感じたころに思いを馳せ、あらためてどう取り組むべきか、しっかり
考えていただきたい。
キラリに使った公的資金と皆さんの時間を活かすのは、キラリの
初年度を終了してからの課題です。

商店街の景観整備と活性化

 商店街活性化の取組の一環としてひところよく取り組まれた街並み
景観整備事業、とっくに盛りを過ぎたと思っていましたが、どっこい、
まだ続いています。
続いているというか、実施する商店街にとっては商店街始まって以来
初めての取組、こういう事業の常として当初は効果に半信半疑だった
人たちも事業が進むにつれて徐々に盛り上がり、事業が竣工すれば
何とかなるのでは、と期待が膨らんできます。
これはイベントについても言えることですね。

 しかし、竣工してもその効果はまったくといってよいほど得られません。
最初のうちは見物気分で来街する人もいますが、ほとんどが一過性、
それもそのはず、商店街の街並みが気に入った、何度見ても飽きない、
“イヤされる”、という人は極めて限られているでしょうから。

 もちろん、「和風の街並み」で商売が繁盛するならこれは簡単お金さえ
積めば即繁盛するわけですから、たちまち繁盛商店街のできあがり、
今頃は「和風の街並み」に取り組んだ商店街の数だけ繁盛商店街が
生まれていなければならない。実際はどうか?

 ここで来によって“街に人を集めるのは組合の仕事、集まった人を
お客にするのは個店の仕事”という「弁解」が登場します。
まったく、皆さん、こういう台詞をいったいどこで覚えてくるんでしょう。
連合組織の集まり、ぼやき合いのなかで共有される「総括」でしょうか。
連合組織もがんばって、単位組織のリーダーが組織に元気を持って
帰られるようなあり方を実現しないと存在意義が問われます。

 さて、景観整備に戻りまして。
我々が一貫して提唱しているのは、景観整備その他、シャッターの
外側の事業に取り組むなら、その事業の竣工時点を期限に、個店の
改革改善に取り組むこと。
ちなみに我々が取り組んだ事例:
ファサード事業を活用した中心市街地のモールへの転換


景観整備その他、街にハード事業を入れるにあたっては、並行して
こういう事業に取り組むことが必要です。
ちなみに、上記URLの記事で紹介している武雄市松原商店街の
取組は、現在既に区画整理事業.道路拡幅のため、道路半分しか
残っていませんが、今もしっかり繁盛しています。
(武雄市中心商店街の取り組みについては、いずれ詳しくレポート
したいと思います)

 これから「電線地中化」などへの取組を検討中の商店街は、
事業着手に先だって、並行して取り組むべき“活性化への道”の
全体像を構想、構想実現を導く基幹事業に位置づけること、
事業竣工の暁には商店街が“ショッピングゾーン”として再生して
いることを何が何でも実現しなければならない。

 そのためには、ハード事業と個店の繁盛実現の道=「キラリ輝く
繁盛店づくり」との連携、いわゆる“ソフト&ハード事業の一体的
推進”を実現する以外にありません。

 当サイトは“愚直”という言葉をモットーにしています。
自分の目的・目標をしっかり掲げ、ぶれることなく・ひるむことなく
初心貫徹していく態度ですね。

 まずはあなたとあなたの仲間が“その気になること”
参照:“社会運動はどうやって起こすか
社会運動を商店街活性化と置き換えれば大いに参考になると思い
ます。
「キラリ」の考え方、繁盛伝搬と似ていますね。

 キラリは、「点から線、線から面への伝搬展開」を実践する
“商店街に2割の繁盛店を創出する”という取組へのチャレンジが
始まりました。
“賑わい事業補助金”を活用した取組、詳細は採択されてから
紹介します。
一方、キラリ伝搬を担う“講師陣”の確保と伝搬要領の制度設計も
スタートしています。

 特にこれまで“キラリ”の取組、次の展開を考えている皆さんには
眼がはなせない取組です。
という新段階に本格的に入りました。 

 当社がキラリで協働する商店街の中には「景観整備」特に和風の
街並み再現(?)に取り組んでいるところが少なくありません。
その多くは十年以上前に取り組んだところ。従って、事業の成果と
いうか、結果は明らかになっています。

 陳腐化の兆しも出ているなかで心機一転、キラリに取り組んで賑わい
を取り戻している事例は既に幾度も紹介しました。

キラリ テキストの改訂

 当サイトご愛顧賜っている皆さんにはご承知のとおり、(有)クオール
エイドの「キラリ理論」は、日進月歩で進化しています。
理論は、商業、問題解決、プランニングその他、都市経営、商店街活性化
固有の知識など多岐にわたりますが、一体性をもっているため、部分的な
改良が全体に大きく波及することも珍しくありません。

 進化の特徴は、実践している皆さんの変化から始まるものが多いこと。
仮説として“予測”していたことの実践段階での有り様を観察してそれを
もとに理論を吟味、所要の改善を加える、というのはいつもながらの作業
です。

 昨年から今年にかけての大きな収穫は、いわゆるコンバージョンに
関する掘り下げです。
通行量を得意客に転換する行程は、商店街活性化の実践にとって根幹に
あたりますが、その取組方について一般論が見えてきた、ということです。

 本年度からキラリの講義は、ポスト初年度を見据えた、成果重視型の
内容に変わります。

 事業終了時点に事業を継続していくために必要な条件がきちんと作り
上げられていること。これが目標です。
このため、テキストを大幅に改定すべく、目下作業中です。
より分かり易く、より成果が得られやすく、より骨肉となりやすい内容
になるはずです。

 既にスタートしているオリエンテーション、第1.2講のテキストは
改定済みのテキストでの講義となっています。

 今年度は、“線への展開”をテーマにした新しい取組が始まります。
再開発と並行して取り組まれる都市もあります。
改定版キラリの力が待たれているわけです。

 一方、キラリ伝搬の取組も企画中です。
一昨日の当欄に書きましたが、今年は初めての試みとして「集合キラリ」
を企画します。
これは、商店街単位で取り組まれる通常の「キラリ」を開催する条件が
整っていない環境にあって“キラリ”に基づいて自店の繁盛を実現したい
商店街への採用の突破口をとしたい、という皆さんのために開催する
もの、参加しやすい企画になっています。勿論、臨店指導はそれぞれの
お店で行います。

 今日から7月、いよいよ本格的な事業展開の時期となりました。
ご自愛の上、いっそうの成果を目指してご健闘ください。

シナリオに基づく数値目標の設定

 中心市街地・商店街活性化の事業計画では“数値目標”を設定
することがあたりまえになっています。
目標数値をかかげ、これを尺度に取組を統制する=P-D-C
ですね。
もちろん、目的は活性化の実現、より具体的には「持続可能性の
再構築―再投資可能性の構築」、すなわち、持続するために必要な
再投資が可能になる条件を作り上げることが活性化の取組の目的
です。そのためには所要の水準で収益を上げ続けることが必須条件。

 数値目標はそれを達成することが“活性化”の実現に直結して
いることが必要です。
もちろん、計画の3~5年という期間内に活性化を実現することは
街の現状から見て難しいので、活性化を実現していく“方向”
が定着する、その方向において数値目標が達成される、という
ことが条件になります。

 したがって、目標は単に達成出来そうな数値を設定するのでは
無く、活性化を実現していくための取組の総合的なシナリオとの
関係で導き出された数値でなければならない。

 さらに、現場の状況からすれば数値目標を達成していく過程で、
商業者をはじめ関係者の能力向上は必須課題ですから、数値目標
はそのことも勘案して設定することになります。

 このあたりの考え方は、プランニングの専門家にとっては当然の
常識ですが、こういう専門的な考察を踏まえて作られている計画は
ほとんど無いところに商店街活性化実現の難しさがあるわけ、
難しいのは繁盛実現ではなく、繁盛実現の取組を構築する作業の
方にあるわけですね。ご承知のとおり。

 どこを目指すという上位目標がないまま、“たぶんこれ位なら
クリアできるのでは”と当てずっぽうで設定されている目標が
ほとんど、したっがって、数値が達成出来た暁にはわが街はどう
変わるのか?という数値以外の目標との連動は一切ありません。

 ホントにこんな計画―実践を続けていて疑問とか湧かないんで
しょうかねぇ・・・。

 キラリに取り組んでいる商店街のうち、最先頭を走っている
ところは、ちゃんと「活性化実現のシナリオ」に基づいて事業計画
を作り、計画に基づいて数値目標を立てています。
数値目標をクリアすることが活性化の実現に間違いなく前進して
いくといいう体制が作られているわけです。

 しかし、残念ながらこの段階に進んでいる商店街・都市は限られ
ています。今現在ではわずかに1都市のみ。
 三者体制がきちんと作られていないと、実現は難しく、三者
体制が始動している都市は限られているということですね。
中にはトップが変わったとたん、キラリ撤収、活性化はハコと
イベントで、という路線に先祖返りしたところも。 

 当社の提案を納得し、愚直にその実現を目指す商店街・都市
だけが活性化への道を歩むことになります。円滑な前進を阻む
事情はたくさんありますが、事情=「解決しないと先に進めない
問題」ですから、事情が事情が、と事情の前で立ちすくんでいる
間は取組が前進することはありません。

 商店街活性化、理論的・実践的な実現の可能性は、キラリによって
実証されていますが、それを実現出来るかどうかは関係者の意欲、
とりわけ、キラリを理解している皆さんの行動にかかっています。
有限会社クオールエイド
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プロフィール

有限会社 クオールエイド

  • Author:有限会社 クオールエイド
  • 【キラリ輝く繁盛店づくり】
    お客に見える店づくり―見える化をテーマに【個店の繁盛】から【商店街活性化】、【中心市街地の商業集積としての再構築】まで一貫した取組を支援します。
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